芥川賞受賞作品まとめ(9)-第161(2019年)~現在

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芥川賞全集でのまとめは以下もご覧ください。
第168回 2022年 下半期
受賞:井戸川射子/この世の喜びよ
幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。
ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。 |
受賞:佐藤厚志/荒地の家族
あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。 元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、被災地に生きる人々の止むことのない渇きと痛み。 |
第167回 2022年 上半期
受賞:おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。 ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。 |
第166回 2021年 下半期
ブラックボックス/砂川文次
ずっと遠くに行きたかった。 今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。 自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。 |
第165回 2021年 上半期
石沢麻依/貝に続く場所にて(群像 6月号)
第64回群像新人文学賞発表 ・当選作「貝に続く場所にて」 石沢麻依 ・当選作「鳥がぼくらは祈り、」 島口大樹 ・優秀作「カメオ」 松永K三蔵 他Amazonで探す |
李琴峰/彼岸花(ひがんばな)が咲く島(文學界 3月号)
李琴峰「彼岸花が咲く島」(260枚) 流れ着いた島では、〈ニホン語〉と〈女語〉が話されていた――著者の新境地! |
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第164回 2020年 下半期
宇佐見りん/推し、燃ゆ
推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。 Amazonで探す |
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第163回 2020年 上半期
高山羽根子/首里の馬<3回目>
この島のできる限りの情報が、いつか全世界の真実と接続するように。沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。中学生の頃から資料の整理を手伝っている未名子は、世界の果ての遠く隔たった場所にいるひとたちにオンライン通話でクイズを出題するオペレーターの仕事をしていた。ある台風の夜、幻の宮古馬が庭に迷いこんできて……。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが切実に胸にせまる感動作。 |
遠野遥/破局<初>
私を阻むものは、私自身にほかならない――ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。 |
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第162回 2019年 下半期
古川真人/背高泡立草
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第161回 2019年 上半期
今村夏子/むらさきのスカートの女
むらさきのスカートの女 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために〈わたし〉の職場で彼女が働きだすよう誘導する。『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。 (『小説トリッパー』平成31年/2019年春季号)Amazonで探す |
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