芥川賞受賞作品まとめ(3)-第41~60回-1959~1968年(説明文付)

2019-03-23文学賞

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芥川賞全集でのまとめは以下もご覧ください。

 

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第60回 1968年 下半期

なし

第59回 1968年 上半期

大庭みな子 「三匹の蟹」
掲載誌:群像

異国に暮らす由梨は、夫と自分双方の浮気相手が集うホームパーティーに参加する気になれず、ひとりで外出してしまう。遊園地の民芸館で知り合ったアメリカ男に誘われ、海辺のドライブについて行き、そこで男は、赤いネオンが点滅している宿「三匹の蟹」へ行こうと誘うのだった。果てしない存在の孤独感、そして愛の倦怠が引き起こす生の崩壊を乾いた筆致で描き出した「三匹の蟹」は第59回芥川賞を受賞。「三匹の蟹」以前に執筆された日本人女性留学生の青春への決別を描いた連作「構図のない絵」「虹と浮橋」も併録。

 

第59回 1968年 上半期

丸谷才一 「年の残り」
掲載誌:文學界

69歳の病院長が最近しきりに思うのは、遠い若き日々と自らの老い、そして死んでしまった友人知人たち。患者の少年を診るにつけ、その昔縁談のあった少年の美貌の伯母を思い出す。死が淡く濃く支配する、人生の年輪が刻み込んだ不可知の世界を、丸谷才一ならではの巧緻きわまりない小説作法と仄かなユーモアで描き出す、第59回芥川賞受賞作の表題作。他に、「川のない街で」「男ざかり」「思想と無思想の間」の佳作三篇を収録。いずれも小説の醍醐味を味わえる、珠玉の短篇集。

 

第58回 1967年 下半期

柏原兵三 「徳山道助の帰郷」
掲載誌:新潮

陸軍中将にまで昇りつめた華々しい経歴と、その後の不如意な暮らし―時代の転変とともに屈折していく出郷者の想いを追った芥川賞受賞作「徳山道助の帰郷」ほか、フランス人女性と結婚した画家の秘密めいた生活に迫る「殉愛」、祖母の葬儀の顛末を記す「坐棺」の三作品を収録。平明な文体で、人生の様々な局面をおおらかに描いた早世の作家・柏原兵三の世界をあますところなく示す。

 

第57回 1967年 上半期

大城立裕 「カクテル・パーティー」
掲載誌:新沖縄文学

米国統治下の沖縄で日本人、沖縄人、中国人、米国人の四人が繰り広げる親善パーティー。そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり、国際親善の欺瞞が暴露されていく――。沖縄初の芥川賞受賞の表題作のほか、「亀甲墓」「棒兵隊」「ニライカナイの街」そして日本語版初公表の「戯曲 カクテル・パーティー」をふくむ傑作短編全5編を収録。

 

第56回 1966年 下半期

丸山健二 「夏の流れ」
掲載誌:文學界

平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官、死刑囚の心の動きを緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴る芥川賞受賞作「夏の流れ」、稲妻に染まるイヌワシを幻想的に描いた「稲妻の鳥」、ほかに「その日は船で」「雁風呂」「血と水の匂い」「夜は真夜中」「チャボと湖」など初期の代表作7篇を収録。

 

第55回 1966年 上半期

なし

第54回 1965年 下半期

高井有一 「北の河」
掲載誌:犀

人生の冷たさと退屈とに堪え得ず、自ら生命を絶つ女。敗戦直後の暗い農村を背景に清純な母子像を描いた芥川賞受賞作

 

第53回 1965年 上半期

津村節子 「玩具」
掲載誌:文學界

小動物に異常な執着をもつ作家志望の夫、彼から疎外されているような淋しさに耐える妻。破局寸前にありながら、奇妙なバランスを保つ夫婦関係の機微を抉る第53回芥川賞受賞作。

 

第52回 1964年 下半期

なし

第51回 1964年 上半期

柴田翔 「されどわれらが日々──」
掲載誌:象

何一つ確かなもののない時代を懸命に生きようとした二人の男女を描き、60年代~70年代にヒットした青春文学の大ベストセラー

 

第50回 1963年 下半期

田辺聖子 「感傷旅行 センチメンタル・ジャーニィ」
掲載誌:航路

党員のケイを気まぐれに愛し、いつか熱烈に傾倒し破れ去る有似子。愛とは一体何なのか? 昭和三十九年度芥川賞受賞作【感傷旅行】。著者のやさしさが滲みでている【大阪無宿】等。

 

第49回 1963年 上半期

河野多惠子 「蟹」
掲載誌:文學界

外房海岸を舞台に、小学一年生の甥と蟹を探し求めて波打ち際で戯れる中年女性の屈折した心理を描き、第49回芥川賞を受賞した「蟹」。ほかに、知人の子供や道端で遊ぶ子供に異常な関心を示す、子供のない女性の内面を掘り下げた「幼児狩り」。夫婦交換による男女の愛の生態を捉えた「夜を往く」「劇場」など、日常に潜む欺瞞を剥ぎ取り、その“歪んだ愛のカタチ”から、よりリアルな人間性の抽出を試みた筆者初期の短篇6作を収録。

 

第49回 1963年 上半期

後藤紀一 「少年の橋」
掲載誌:山形文学

 

第48回 1962年 下半期

なし

第47回 1962年 上半期

川村晃 「美談の出発」
掲載誌:文学街

 

第46回 1961年 下半期

宇能鴻一郎 「鯨神」
掲載誌:文學界

 

第45回 1961年 上半期

なし

第44回 1960年 下半期

三浦哲郎 「忍ぶ川」
掲載誌:新潮

貧窮の中に結ばれた夫婦の愛を高らかにうたって芥川賞受賞の表題作ほか「初夜」「帰郷」「団欒」「恥の譜」「幻燈画集」「驢馬」を収める。

 

第43回 1960年 上半期

北杜夫 「夜と霧の隅で」
掲載誌:新潮

ナチスの指令に抵抗して、患者を救うために苦悩する精神科医たちを描き、極限状況下の人間の不安を捉えた表題作など初期作品5編。

 

第42回 1959年 下半期

なし

第41回 1959年 上半期

斯波四郎 「山塔」
掲載誌:早稲田文学

 

 

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文学賞

Posted by 綾糸