直木賞受賞作品まとめ(3)-第61~80回-1969~1978年(説明文付)

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第80回 1978年 下半期
宮尾登美子 「一絃の琴」
一絃のみの琴の音色が描く明治の女たちの矜恃と情念
土佐藩の上士の娘・苗は、祖母・袖の嗜みであった一絃琴を5歳の時に初めて聴き、その深い音色に魅せられた。運命の師有伯と死別した後、結婚生活で一度は封印したものの、夫の理解を得て市橋塾を始め、隆盛を極めた。その弟子となった蘭子は苗との確執の果て、一絃琴の伝統を昭和に伝える……。 |
有明夏夫 「大浪花諸人往来」
第79回 1978年 上半期
津本陽 「深重の海」
滅びゆく古式捕鯨の悲劇を描く 明治11年、捕鯨史上の大遭難となった熊野沖の“背美流れ"。それは長年栄えた古式捕鯨衰退の始まりでもあった。時代に置き去りにされるものたちの叫びと愛を描く傑作長編。 |
色川武大 「離婚」
「ことさら深刻ぶるのはよそうぜ」などとカッコいいせりふを吐いてぼくたち二人はおたがい納得して「離婚」したのです。ところがどこでどうなったのでしょうか、ぼくはいつのまにか、もと女房のアパートに住みついてしまって…。男と女のふしぎな愛と倦怠の形を、味わい深い独特の筆致で描き出す |
第78回 1977年 下半期
なし
第77回 1977年 上半期
なし
第76回 1976年 下半期
三好京三 「子育てごっこ」
第75回 1976年 上半期
なし
第74回 1975年 下半期
佐木隆三 「復讐するは我にあり」
列島を縦断しながら殺人や詐欺を重ね、高度成長に沸く日本を震撼させた稀代の知能犯・榎津巌。捜査陣を翻弄した78日間の逃避行は10歳の少女が正体を見破り終結、逮捕された榎津は死刑に―。綿密な取材と斬新な切り口で直木賞を受賞したノンフィクション・ノベルの金字塔を三十数年ぶりに全面改訂した決定版。 |
第73回 1975年 上半期
なし
第72回 1974年 下半期
井出孫六 「アトラス伝説」
明治十四年一人の洋画家が謎の死をとげた。冬崖・川上万之丞陸軍測地課長の要職にあった。狂を発し死に走ると伝えられた真相は?直木賞受賞作の他に「非英雄伝」など三篇を収める。 |
半村良 「雨やどり」
男を騙しながらも、なお、一途な女ごころのいじらしさ、哀しさ…。新宿裏通りにあるバー“ルヰ"。カウンターの前を通り過ぎるさまざまな人生を描く第72回直木賞受賞作の表題作他7編。 |
第71回 1974年 上半期
藤本義一 「鬼の詩」
2012年に惜しまれて亡くなった稀才の代表的傑作集。鬼気迫る落語家の魂を描いて直木賞受賞の「鬼の詩」、師に“追随”する漫才師を描く「贋芸人抄」、三味線の天才娘の悲劇「下座地獄」、運命の師、映画監督川島雄三との決定的な体験を描いた「生きいそぎの記」と講演。その後の作家の姿がここにある。 |
第70回 1973年 下半期
なし
第69回 1973年 上半期
藤沢周平 「暗殺の年輪」
武家の非情な掟の世界を端正な文体で描き、直木賞を受賞した表題作。ほか処女作「溟(くら)い海」など4篇を収録した記念碑的作品集。 |
長部日出雄 「津軽世去れ節・津軽じょんから節」
「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で第69回直木賞を受賞した第一創作集。津軽を舞台にした6編を収録。 |
第68回 1972年 下半期
なし
第67回 1972年 上半期
綱淵謙錠 「斬」
最も人道的な斬首の方法とは、被刑者に何らの苦痛もあたえず、一瞬のうちに正確にその首を打ち落とすことである…。“首斬り浅右衛門”の異名で恐れられ、七代二百五十年に渡り世襲として罪人の首を切り続けた山田家の一族。その苦悩と末路とは?豊富な資料に裏打ちされた、第67回直木賞受賞の異色歴史小説。 |
井上ひさし 「手鎖心中」
材木問屋の若旦那、栄次郎は、絵草紙の人気作家を志すあまり、馬鹿馬鹿しい騒ぎを起こして……歌舞伎にもなった直木賞受賞の傑作。 |
第66回 1971年 下半期
なし
第65回 1971年 上半期
なし
第64回 1970年 下半期
豊田穣 「長良川」
誇り高きひとにとって辛く無残なるは、己れの真情を、己れの過去の秘めごととともに他に吐露することであるという。海軍中尉豊田穣は、過ぐる大戦において乗機被弾、不時着、漂流の果てに虜囚となり、失意と絶望の渕を流浪しつつ作家豊田穣と変身するに際し、その長い苦渋の海を渡った―。本書はその魂の絶唱。 |
第63回 1970年 上半期
結城昌治 「軍旗はためく下に」
陸軍刑法の裁きのもと、祖国を遠く離れた戦場に処刑された帝国軍人たちの知られざる真実と非情を追求した力作。 |
渡辺淳一 「光と影」
戦場で負傷した腕を、一人は切断され、一人は不自由のまま残された士官二人の運命の皮肉を描く直木賞受賞作ほか三篇の初期傑作。 |
第62回 1969年 下半期
なし
第61回 1969年 上半期
佐藤愛子 「戦いすんで日が暮れて」
『九十歳、何がめでたい』の原点。弱気な夫と、巨額な借金を背負い込んで奮闘する妻を、独特のユーモアとペーソスで描く直木賞受賞作。ほかに『ひとりぽっちの女史」「佐倉夫人の憂愁」「結婚夜曲」などの傑作短篇7篇、新装版あとがきを収録。 |
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