坊っちゃん文学賞とは?1989年の第1回~受賞作品のすべて

坊ちゃん文学賞について

Q
坊ちゃん文学賞とは?
A
近代俳句の父・正岡子規を生み、明治の文豪・夏目漱石の小説『坊っちゃん』に描かれた街という、松山市の豊かな文化的土壌をいかして、新しい青春文学の創造と本市の文化的なイメージを高め、全国にPRするため昭和63年(1989年)に愛媛県松山市が創設。
小説部門は、400字詰め原稿用紙80 – 100枚の作品が募集されている。第15回からは、ショートショート部門が設けられ、400字詰め原稿用紙15枚以下の短編小説が対象となる。ショートショート部門は、松山市出身の俳人・正岡子規と、子規の親友でもある夏目漱石が2017年、生誕150年となることを記念して設けられた。
Q
募集、発表、刊行はいつ?
A
2017年までは隔年、2019年度(第16回)のリニューアルからは毎年募集。発表は10~11月頃、刊行は翌年9~12月頃。
Q
刊行されなくなった?
A
第16回からはショートショートの文学賞としてリニューアル。16回以降は刊行されておらず、月刊誌「ダ・ヴィンチ」に掲載。

第15回から第17回受賞のショートショート作品を収録した書籍『夢三十夜』が令和3年6月に出版。

 

参考・引用元

出典:ウィキペディア松山市ホームページ

主催:愛媛県松山市

正岡子規
生年月日:1867年10月14日
活動期間:1893年~1902年(34歳没)

夏目漱石
生年月日:1867年2月9日
活動期間:1905年~1916年(49歳没)

画像:楽天市場
作品情報:Amazon

 

夢三十夜: あなたの想像力が紡ぐ物語 (5分後の隣のシリーズ)

「坊っちゃん文学賞」の受賞作と、受賞作家が書き下ろした新作ショートショート30編を収録。予想を裏切るドンデン返し、詩的なイマジネーションが凝縮された作品など、ショートショートの可能性を広げる、想像力を刺激する不思議な作品集

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第16回(2019年)以降の受賞作品:ショートショート

著者 受賞作品
第20回(2023年)8014編
大賞 望月滋斗 ライフ・イズ・ア・ムービー
佳作 藤原チコ 鯉のぼり
佳作 尻野ベロ彦 砂道教室
佳作 たておきちはる 純愛の繭
佳作 望月滋斗 のどぼとけさま
佳作 まり。 ルビぃなヤツら
第19回(2022年)7026編
大賞 そるとばたあ ジャイアントキリン群
佳作 草間小鳥子 嘘つきは透明のはじまり
佳作 内池陽奈 空色ネイル
佳作 霜月透子 幻島
佳作 石原三日月 メトロポリスの卵
佳作 中乃森豊 野次馬スター
第18回(2021年)6952編
大賞 椿あやか 月光キネマ
佳作 知花沙季 再配達
佳作 藤原あゆみ 魚のタトゥー
佳作 中乃森豊 父の化石頭
佳作 石原三日月 どっちつかズ
佳作 伊藤見桜 わたしは西瓜が食べられない
第17回(2020年)作品数:9,318点 応募者数:6,061名
大賞 山猫軒従業員・黒猫 ドリームダイバー
佳作 石原三日月 家の家出
佳作 霜月透子 海辺のカプセル
佳作 森水陽一郎 象と暮らして
佳作 藤白幸枝 ハードルの係
佳作 小笠原柚子 枕上げの夜
第16回(2019年)
大賞 高野ユタ 羽釜
佳作 眞山マサハル 思い出カジノ
佳作 草間小鳥子 今夜だけスーパースター
佳作 福井雅 ダンスの神様
佳作 松野志部彦 プリンター
佳作 霜月透子 レトルト彼

 

第1~15回の受賞作品(小説)

著者/受賞作品
第15回(2017年)
小説部門:854篇
大賞 鈴川紗以/ルカの麒麟

「ブラック・マリア」

義父に強姦された夜、彼女は地獄で生きる覚悟をした。孤高の建築家マリアの光と影を描く傑作サスペンス!!第15回坊っちゃん文学賞小説部門大賞受賞作品「ルカの麒麟」を同時収録

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佳作 塩見知伸/坂道
佳作 荒木佳純/星の紛れ
ショートショート部門:1087篇
大賞 塚田浩司/オトナバー
佳作 小狐裕介/shell work
子規・漱石特別賞 松山帖句/はるのうた
第14回(2015年):911篇
大賞 卯月イツカ/名もない花なんてものはない

期末テストが終わった七月七日、駐輪場にとめていた自転車のスポークにアゲハの幼虫が挟まっていた。高校二年生の千花は、隣のクラスの山崎の力を借りて、幼虫を救出する。これをきっかけに山崎に惹かれていく千花。作品は、千花と友だちのナオ、小夜子、そして山崎との交流を描いていく。そして、文化祭が近づいたある日、千花は山崎から、小夜子が気になっていると告げられ、ショックのあまり学校を休んでしまう。ひと夏の女子高生の心の動きを描いた作品。

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佳作 吉田勉/ひかり駆ける
第13回(2013年):1060篇
大賞 桐りんご/キラキラハシル

舞台は小学校の校庭、400メートルリレーで全国大会をめざす小学生たちの物語。リレーメンバーに選ばれた4人の少女たちは、希望にあふれる中、それぞれ に不安や悩みを抱えている。そんな彼女たちに監督と校長先生、正しく、真っ当な大人が、人生の真実についてやさしく語りかける。

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佳作 相川英輔/日曜日の翌日はいつも
佳作 仲村萌々子/赤いろ黄信号
第12回(2011年):1057篇
大賞 真枝志保/桃と灰色

1人暮らしを始めた女子大生、いきなり「物干し竿」がないことに気付き、戸惑ってしまう。一体どうすればいいのか。いまどきの女子のぎこちない生活を描いた作品。

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佳作 遊部香/星々
佳作 白崎由宇/チチノチ
第11回(2009年):1138編
大賞 ふじくわ綾/右手左手、左手右手

定時制高校で始まる新しい人間関係と学校生活。思いがけず見つけた懐かしい顔。青春期の不器用な生き方を描いた作品。

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大賞 村崎えん/なれない

就職活動に翻弄されながら、大人と子どもの気持ちの狭間で揺れる。社会に相対し、大人になろうとすればするほど見失いそうになる自分を見つめた作品。

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第10回(2007年):1048編
大賞 甘木つゆこ/はさんではさんで

※「タロウの鉗子」から改題
もう。もう限界。でもまだちょっといける。体を痛めつけるのは、「私」の生きるための処世術。女子大生タロウが胸に閉じ込めた切なくて抗しがたいプラトニックな恋。

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佳作 こみこみこ/君が咲く場所
佳作 吉乃かのん/ともだちごっこ
第9回(2005年):1067編
大賞 大沼紀子/ゆくとし くるとし

助産所を営む母に居候を決めこむ見知らぬオカマ。実家に帰省した私を包み込んだのは、そんな彼女たちのくふふふという温かな笑い声だった──。ヘッポコ助産所ではぐくまれる母とオカマと私の物語。受賞作に書き下ろし作品「僕らのパレード」を加えて、2006年11月『ゆくとし くるとし』として単行本化(マガジンハウスより)。

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佳作 高橋亮光/坂の下の蜘蛛
佳作 無茶雲/明日へ帰れ
第8回(2003年):1008編
大賞 浅井柑/三度目の正直

こんな子がいたらどうしますか?思えばなな子は今まで、自分の「秘密」を守るために、ずっと戦ってきたのだ。サトシ君と、女風呂と、そして何より自分自身と。こいつは俺に、戦友であってほしかったのだ。19歳の女性作家が世に問う、第8回坊っちゃん文学賞大賞受賞作!他に新しい家族像を描いた書き下ろし小説『ラブリーベイベー』を収録。

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佳作 岩下啓亮/二重奏
佳作 時田慎也/激痛ロード・グラフィティー
第7回(2001年):811編
大賞 鬼丸智彦/富士川

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大賞 瀬尾まいこ/卵の緒

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

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第6回(1999年):910編
大賞 長屋潤/マジックドラゴン

そうだ、あの歌だ。パフの歌だ。緑の竜がひと吠えすると、どんな王でも女王でもひれ伏し、海賊たちは白旗を揚げるんだ…。馬が走る。少年も走る。涼風青春競馬小説。

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佳作 岡田京子/ゆれる甲板
佳作 桜井ひかり/ゆうぐれ
第5回(1997年):1037編
大賞 大武完/映写機カタカタ

あの人の笑顔が見たい。だから映画を作るんだ。文句あるか!8ミリ映画の自主製作現場に飛び込んだ無鉄砲な『ぼく』と『彼女』のラヴ・ストーリー。

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佳作 武石貞文/温故堂の二階から
佳作 加藤唱子/ランニング・シャドウ
第4回(1995年):1164編
大賞 敷村良子/がんばっていきまっしょい

進学校である松山東高校になんとか入学した悦子は、女子ボート部を設立し、初心者ばかりの仲間を集め、エネルギーをボートに注ぐ。「自分の居場所」を見つけ、張り切る悦子だったが、貧血と腰痛に見舞われ、大事な大会直前、ボートが漕げなくなってしまう。若さゆえの焦燥、挫折、淡い恋心…。「あの頃」を切ないまでに鮮烈に描く傑作青春小説。

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佳作 鳴沢恵/夏の日
佳作 河野敬子/父のラブレター
第3回(1993年):1057編
大賞 光山明美/土曜日の夜 The Heart of Saturday Night

大阪を舞台に描くエネルギッシュな青春群像

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佳作 巌谷藍水/ノスタルジア
佳作 北沢渚/燕よ、春をつれてこい
第2回(1991年):740編
大賞 中脇初枝/魚のように

ある日、高校生の姉が家を出た。僕は出来の悪い弟でいつも姉に魅かれていた。バラバラになった家族を捨てて僕も、水際を歩きながら考える。姉と君子さんの危うい友情と、彼女が選んだ人生について……。危うさと痛みに満ちた青春を17歳ならではの感性でまぶしく描く坊っちゃん文学賞受賞作(「魚のように」)。ほか、家庭に居場所のないふたりの少女の孤独に迫る短編「花盗人」を収録。

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佳作 竹森茂裕/ある登校拒否児の午後
佳作 四十雀亮/鳥人の儀礼
第1回(1899年):1386編
大賞 月本裕/キャッチ Catch as catch can

※「今日もクジラは元気だよ」から改題
粋とハイテクを見事に融合させた月本裕独特の世界が展開する三部作。

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佳作 鳥羽耕史/テクノデリック・ブルー
佳作 原尚彦/シェイク

 

綾糸: 綾糸 主婦 1990年代、汎用機時代のエンジニア 趣味で長くやっていたweb制作は、未だにエディタでの手コーティング 現在は自宅でゆるりとweb制作やライターをしています