2011年放送の連続ドラマ「陽はまた昇る」の詳細です。
三浦春馬 21歳。
今どきの若者だった宮田英二(三浦春馬)が、警察学校での訓練を通じて泣いたり怒ったり笑ったりしながら成長していくドラマで、かわいらしさ・かっこよさ・優しさも存分に堪能できます。
陽はまた昇る
以下から動画配信サービスでも見られます。
時間 : 9 時間 10 分 発売日 : 2011/12/22 販売元 : アミューズソフトエンタテインメント ディスク枚数 : 5 Amazonで探す 楽天で探す |
発売日 : 2011/9/8 単行本 : 81ページ | 陽はまた昇る オフィシャルブック 佐藤浩市、三浦春馬ら出演者の撮り下ろし写真やロングインタビューなどが満載の公式ガイドブック。登場人物相関図や遠野教官語録も収監。 |
概要
2011/07/21~2011/09/15、テレビ朝日系列の「木曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマ。
プロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)、清水真由美
脚本:井上由美子
演出:秋山純(テレビ朝日)、今井和久
制作著作 – MMJ
制作 – テレビ朝日
主題歌:EXILE ATSUSHI「いつかきっと…」
前作、『最後の晩餐~刑事・遠野一行と七人の容疑者~』では刑事だった遠野一行(佐藤浩市)が警察学校の教官に転身し、若い訓練生とぶつかり合い、成長していく物語である。警察学校が舞台であるが、遠野の刑事時代の未解決事件も一緒に描かれていく。
教官、教えてください。僕たちは、強くなれますか?強さとは何か?
究極の問いに真っ向から挑む真夏の熱い、人間ドラマ。キャッチコピー「やさしさだけで生きる時代は、終わった。」
「最後の晩餐 刑事・遠野一行と七人の容疑者」のラストシーンでチラッと春馬くんが出演。詳細は以下で。
キャスト
何事も無難にこなす、今時風の若者。就職活動に失敗し、安定の生活と人生を求めて警察官採用試験を受けて合格する。仲間思いの一面を持つが、悪い意味でナアナアであるために遠野や湯原と衝突する原因になることが多い。訓練において不真面目な態度を取ってはいるが、根は青臭い熱血漢であり、遠野との出逢いの中で、警察官として生きるために必要なものを全身で学んでいくことで表に出していく。
遠野一行(教官):佐藤浩市
<遠野教場〈クラス〉> 湯原周太:池松壮亮 松岡博敏:高橋努 関根尚充:南圭介 瀬尾泰正:冨浦智嗣 上野哲也:北村友彦 内山由隆:伊阪達也 藤岡瑞樹:中川真吾 中仙道彰:相葉裕樹 荒屋翔:佐伯大地 水上祐介:康本将樹 和泉寛太:久保勝史 永田純司:石田亮介 下村幸輝:福谷孝宏 神崎礼音:大楽聡士 蔵前源太:四家聡 茂原大樹:二階堂修 里見政志:深井邦彦 児玉友治:菊池拓人 平田信博:浦坂佳右 高畠賢人:尾形直哉 恩田孝明:山本哲平 栗原聡史:安岡新八 深堀秀明:田中稔彦 原野三郎:居垣寿典 大森敬吾:杉山健一郎 長谷川康秀:井上仁徳 近江翔太郎:鐘ヶ江佳太 松谷健志郎:三浦俊英 沼尻豊:矢部智之 | <その他の訓練生> 小宮山チカ:ホラン千秋 新田茅乃:菜葉菜 橋本ユキエ:藤井祥子 |
<警視庁警察学校職員> 内堀清次郎(校長:橋爪功 簑島佐和子(教養部長):真矢みき 立花琴美(嘱託医):YOU 白石大地(副担任):波岡一喜 刈谷正子:萩原利映 上条貴之:久松信美 今泉:坂田聡 | |
<その他> 遠野奈津美(遠野の妻):斉藤由貴 安西雄哉(遠野の妻の幼馴染):ARATA 杉崎孝夫(捜査一課長):六角精児 田中里美:石野真子 田中みずほ:大野百花 田中均:大田正樹 | |
<ゲスト> 成宮寛貴、柄本時生、垣内彩未 など |
ネタバレ
第1話
遠野一行(佐藤浩市)は、前作『最後の晩餐 〜刑事・遠野一行と七人の容疑者〜』での放火殺人犯:八木沢鷹彦(成宮寛貴)を刑務所に訪ね、刑事を辞めたと伝える。
入校式を1週間後に控えた警視庁警察学校。新入生が見学する中、実践的な訓練が行われていた。
体育館に集められた新入生たち。「新しい教官も来るらしいが鬼教官らしいぞ」と冗談を言う宮田(三浦春馬)。
訓練の見学のため新入生たちが集まる中、この場所に“もうひとりの新人”が姿を現した。警視庁元捜査一課のエースだった刑事から一転、警察学校の教官として新たなスタートを切ることになった48歳の遠野。遠野は刑事時代、何人もの凶悪犯を相手に、時にはルール無用とも思える手段を駆使し、執念の捜査でホシを挙げてきた男。自分はもっとも教官にふさわしくない人間なのに、なぜ…。遠野は自分に白羽の矢が立った理由が分からないまま、着任初日を迎えていた。
教室に入った訓練生たちはそれぞれの机の上に置かれている制服を手に取り、小学生の時からこれが着たかったと言う瀬尾泰正(冨浦智嗣)、「ちょっと着てみろ」と言いスマホで写真を撮ったりしている宮田たち。
「制服は入校式まで着ちゃいけない」と咎める湯原周太(池松壮亮)と早速ぶつかる。
言い合いになり、湯原に掴みかかる宮田。そこへ副担任の白石大地(波岡一喜)がやって来て「やめなさい!」と言うが、遅れて入って来た遠野は「止めなくていいですよ。好きなだけやりなさい。手間が省けていい。」
「お好きにどうぞ、但し、喧嘩をしたものはクビだ」
慌てた宮田は「ふざけてただけです」と笑顔を見せ席に着く。更に松岡(高橋努)が「みんな見てました。プロレスみたいなものです」と擁護する。
今日から”1293期 遠野教場” の生徒となり、これから半年間の訓練が始まる。幼稚な真似はしないようにと白石が言い、教官である遠野に挨拶を促すが、不機嫌そうな遠野は
「気に入らないね。全員、制服を返却し寮を引き払ってくれ。みなさん、辞めて頂きます。」
納得のいかない生徒たちが理由を聞くと、「喧嘩をしてたくせに、(本人は)ふざけていただけだとその場しのぎの嘘をつき、(他の生徒は)見ていたくせにニコニコとごまかした。」と言い、失態をごまかす嘘をついた警官が、その後、職を辞し自殺した話をし、警察官が職場で嘘をつくのは命取りだと話す。
生徒たちは全員立ち上がり「申し訳ありませんでした!」
一人、仏頂面で座ったままの宮田も、副担任の白石に目で合図され仕方なく立ち上がり謝る。
「入校式までの1週間、猶予をやるので俺について来れたものは教場に残れる事にしよう」
自分は48歳で初めて警察学校の教官になった、君たちと同じ新人だと自己紹介。
寮の部屋で彼女に電話している宮田は、「部屋が狭い、TVもパソコンもない、髪を短く切らされ、クラスには嫌な奴がいるし、教官も最悪、警察学校なんて入らなければよかった」と愚痴っている。嫌ならやめちゃえ、早く会いたいと彼女。「別に警察官になりたかった訳じゃないしなー」
遠野教場の生徒たちは携帯電話を取り上げられ、ジャージで集合。白石から「入校式には警視総監も来られるから恥ずかしくないように」と敬礼の指導を受ける中、「入校式に出られればいいけど」と言う生徒。
白石「遠野教官は、ああ言っておられても本気でクビにする気はない。ハッパをかけてるんだ。」そこへ遠野「そんな見え透いた手は使いませんよ」
遠野は駆け足訓練として40km(グランド100周)の過酷な試練を課す。駆け足訓練は他の教場の訓練生たちも全員行うものだが、グランド100周には白石も驚く。
湯原が一番に終了、続いて宮田、その他の生徒たちも100周を終え、次々と倒れ込む。そんな中、小柄で体力のない瀬尾が苦しそうにお腹を押さえながら、他の全員が終わってもまだ2周ある・・・大丈夫か?と見守る宮田たち。
倒れてしまう瀬尾を励ますみんな。遂には並走しながら声をかける者もおり、なんとかゴールする瀬尾。
遠野に「みんなよく頑張ったな」と言われ、充実した笑顔を見せた生徒たちに「明日は朝7時集合。入校式まで毎日40km走ってもらう」
生徒たち「えー、、死ぬ・・・」 白石副担任「うそーん・・・」
遠野の前に、同期で刑事時代の上司、捜査一課長の杉崎孝夫(六角精児)が現れ、任意の事情聴取に応じろと言われ、近くの喫茶店(田中里美の店:石野真子)へ。杉崎は遠野の妻から連絡はないかと尋ねる。(遠野の妻は安西という、以前に遠野と杉崎が逮捕した男と一緒に逃げ行方不明)
厳しくされることに慣れていない宮田らは、遠野の厳しい指導に
「あんな教官に半年もつき合うなんて・・・」「ありえねぇ」「お先真っ暗」などと口々に言い合い不平不満を漏らす。。
よその教場では携帯も普通に使えるし、駆け足訓練もせいぜい5km、あまりにも待遇が違いすぎるから校長に直談判に行こうと言い出すみんなに、一番年上で教場長の松岡が「教官とっかえてくれなんて言ったらこっちが辞めさせられる」と制す。みんなの話を聞いている宮田。
湯原が「捜査一課のエースだったらしいのに、なんで教官になったんだろう」と言い出し、瀬尾が「すごい!!警察官で捜査一課にいけるのは0.8%しかいない」と言うと、
宮田は「だったら捜査一課に帰れよ!」
「そうだそうだ! 帰れ!帰れ!」と盛り上がるみんな。
遠野はあまりの厳しさから初任教養部長の蓑島(真矢みき)にもにらまれる。
自宅へ戻った遠野の元に、妻の奈津美(斉藤由貴)から封書。慌てて開けると離婚届だけが入っていた。
大雨の中でも、駆け足訓練40kmが実施されている。
瀬尾が倒れ、医務室へ運ばれる。付き添う遠野に「疲労だけで健康だが、雨の中、40kmも走らせるなんてどうかしてる」と嘱託医の立花琴美(YOU)。
瀬尾を心配して医務室前にいた生徒たちに「大丈夫だ」と一言だけ言い行ってしまう遠野。
宮田は遠野を追いかけ「もう40kmは 走りません」と言うと「わかった、脱落だな」と言われてしまう。宮田は更に食い下がり「隣の教場は5km、他はたったの2kmだし、携帯禁止もうちだけ。せめて他と同じ待遇にして下さい。こんな不公平に半年も耐えられません。」
「警察官に不公平はつきもの。嫌ならやめろ。」と一蹴される。
「辞めない、警察官になりたい。人の役に立ちたい」と言った宮田を見透かしたように「不況で就職できず、仕方なくきたってところだろ。公務員なら給料も安定しているし、一生クビにはならない。体力がないヤツ(瀬尾)も向いてないが、君のように世の中をなめきったヤツは警察にもっと向いてない」
去って行く遠野をにらみつける宮田は
「なんだよ」と言いながら脱走し、近所のレンタルビデオショップ前の公衆電話から彼女に電話。「やっぱ辞めるわ、どっかで会おうぜ」話している途中で切れ、両替に店内へ入るが様子がおかしい? と思ったら銃を突きつけられる。
「結婚が破断になった交際相手と合わせろ」と要求する男(柄本時生)による立てこもりだった。ほどなく、警察学校にも連絡が入る。
更に、店舗前の公衆電話の上に置いていた宮田の名前が書かれたジャージが見つかり、人質になっている事もわかる。
喫茶店の店主:田中里美の娘みずほ(大野百花)も人質になっている。
駆け足訓練の途中だったからグランドへ戻れと遠野に、現場へ行きたいと言う生徒たち。「自分で行って勝手に事件に巻き込まれたんだから」と冷めている湯原。
<立てこもり店内>
宮田の隣に座らされている小さな女の子が泣いている。「静かに」となだめると手を握ってくる。なんとかならないか・・・・考える宮田。
実践訓練時に聞いた「立てこもり事件の多くは無計画で衝動的。人質に危害を加えれば罪が重くなる事を犯人に理解させる交渉力が必要」という言葉を思い出し、交渉を試みる。
「ちょっといいですか、よく考えた方がいいです。こんな事しても思い通りになんかならないですよ。」
反応なく無言の犯人に笑顔を向ける。
「僕らを傷つけても罪が重くなるだけです。なんもいい事ないですよ。」
「僕とあまり歳も変わらない、事情はわかるがこんな事で一生を台無しにするのは馬鹿らしい」
ずっと無言だった犯人は「黙れ!次しゃべったら殺す!」と大声を出し暴れ出す。
学校内では校長と杉崎、遠野が話し合い、遠野を交渉役にする事に。遠野は応援を連れて行くと言い、訓練生の松岡教場長と湯原に防弾チョッキを付けさせ現場へ。
犯人が会わせろと言っている女性は「もう愛情はない、関係ない」と言っている。犯人はまだ発砲はしていない。早速、遠野が交渉へ。
ここへは来ないという彼女に、犯人は「親父が邪魔してるんだ」と話を聞かないが、遠野は自分の妻が若い男と逃げた話をし、それでもいつか戻ってくるかもしれないと思い、待っている。未練がましいでしょうか。
犯人は「当たり前だろ!みじめだよ!」
宮田も店内で遠野の話を聞いている。
自分でも思っていたが、人様に言われると堪える、このみじめな私に免じて銃を置いてくれ、発砲すれば殺人未遂、まだやり直せる。自分で出てくるまで手を出さないからお願いします と、とくとくと説得。
犯人が銃を置いた瞬間、犯人に体当たりする宮田。動揺した犯人はナイフを取り出すが、一瞬の隙に宮田が店のカギを開け、犯人を背後から捕まえる。
警察官たちが入ってくる。遠野は隊員たちに「撃つな」と言い、宮田に「(犯人を)放せ! 約束したんだ」と言うが、
犯人は宮田を振り払って突き飛ばし、ナイフを出して遠野の腕を切りつける。それでも遠野は隊員たちに「撃つな」と言い、犯人の前に手を差し出す。
犯人は、そっとナイフを遠野に渡し、確保された。
犯人に突き飛ばされた宮田を起こして外へ連れ出す遠野。訓練生の2人が迎える。
緊迫の現場を目の当たりにしていた松岡は「現場に行きたいなんて、すみませんでした。浅はかでした。」
遠野「君は?」と宮田に聞く。
宮田「犯人を説得するには相手の心理を読むテクニックが必要だとわかりました」
遠野はテクニックなんて使ってない、犯人は周りはすべて敵だと思い込み逆上している、本当の話しか通用しない。妻に逃げられた話もすべて本当だと話す。
学校に戻った宮田、松岡、湯原を含む全員が、今日の分の駆け足訓練を終了したと遠野に報告。
遠野は、「危険で不公平な仕事だが、まだ警察官になりたいのか。生まれながらにして警察官に向いている人間など1人もいない。うまいもの食って女と愛し合う為に生きている君たちに、銃を持たせ、人殺しを捕まえさせる、時には隣にいるヤツを疑い、落ち度を探す、それがこれからの君たちの仕事だ。生半可な覚悟じゃ務まらない」
宮田「なんだよそれ、人がせっかくやる気になってるのに。ムカつくんだよ」
自分は教官に言われた通り、就職に失敗して仕方なく警察官採用試験を受けた。警察は絶対につぶれないし、そこそこ頑張れば、そこそこ偉くもなれると簡単に考えていたが、今日の現場での遠野の説得を見て自分もこんな風になりたいと思った、警察の仕事はやっぱりすごいんだと、なのに・・・水ぶっかけるような事ばっか言って、、、僕はムカつきます。
「どいつもこいつも、何もできないくせに文句ばっかり言い、権利ばっかり主張する。ムカつくのはこっちだ。緊張感がまるでない、能書きだけで謙虚さも ない」と遠野。
「そこまで言う事ないじゃないですか、僕らはまだ入ったばかりの新人なんですよ」と泣く宮田。
遠野「俺だって新人だよ!文句あるか!」
数日後、一応(?)無事に全員が入校式を迎える。
「警察官のシンボルである旭日章は ”翳りの無い朝陽の清らかな光”」
つづく・・・
陽はまた昇る (C)テレビ朝日
あらすじ
第2話
第3話
静岡で30代の男が巡回中の警察官から拳銃を奪い、逃走するという事件が発生した。朝一番にそのニュースを耳にした警視庁警察学校の教官・遠野一行(佐藤浩市)は、動揺のあまり動きを止めた。妻・奈津美(斉藤由貴)、そして彼女と逃避行している犯罪者・安西雄哉(ARATA)は両者とも静岡出身。まさか、30代の男とは安西では…? 遠野は胸のざわつきを抑え切れずにいた。
第4話
遠野教場(=クラス)の訓練生たちが使用している談話室で、アイドルの写真集が見つかった。「このような不謹慎極まりないものを隠し持っていたとは許しがたい事実」と、息巻く初任教養部長・簑島佐和子(真矢みき)。そこまで騒ぎ立てるほどのことでない、と遠野一行(佐藤浩市)は思いながらも教室へ。写真集を掲げながら、咄嗟に浮かべた訓練生たちの表情をチェックし、持ち主を一瞬にして見抜く。その洞察力に舌を巻く訓練生たち。
実践的な訓練として、宮田(三浦春馬)らは指紋採取の訓練を開始。被疑者と鑑定に分かれて二人1組で実技訓練をする。そんな中、男子訓練生が女子寮に忍び込もうとしていたことが発覚。目撃証言から宮田に容疑が掛かるが、宮田は遠野(佐藤浩市)に、指紋採取で無実を証明すると宣言する。
第5話
災害時に遭難者を救助する山岳訓練を行うことに。宮田(三浦春馬)はいつになくやる気を見せ、積極的に山登りに挑む。そんな中、教場長・松岡(高橋努)の妻が産気づいたという知らせが入り、松岡は遠野(佐藤浩市)に休暇を願い出る。しかし、遠野は認めず、訓練生たちは不満を爆発させる。
警視庁警察学校の教官・遠野一行(佐藤浩市)の妻・奈津美(斉藤由貴)とともに逃亡中の犯罪者・安西雄哉(ARATA)を追い、警視庁捜査一課長・杉崎孝夫(六角精児)らは静岡へ。ところが、入院中の奈津美を病室に残し、安西は姿を消してしまう。
第6話
宮田(三浦春馬)らは、逮捕術の訓練で遠野(佐藤浩市)の確保に挑戦。訓練生たちをあっさりいなした遠野は、逮捕以上にその後の取り調べが重要であることを説く。その授業のさなか、校長室に呼び出された遠野は、逃亡中の妻・奈津美(斉藤由貴)らに関して、参考人聴取の協力を要請される。
警視庁警察学校の教官・遠野一行(佐藤浩市)の妻・奈津美(斉藤由貴)が入院先から姿を消した。犯罪者・安西雄哉(ARATA)の居場所を突き止め、身柄を確保するためには、奈津美の証言が必要…。携帯電話の通話記録から、遠野が奈津美に電話をかけていたことを知った警視庁捜査一課長・杉崎孝夫(六角精児)は、遠野に事情聴取をしようとする。
第7話
宮田(三浦春馬)らは立ち番、警らの授業に取り組むが、取り調べの訓練で遠野(佐藤浩市)の衝撃的な告白を聞き、授業に身が入らないでいた。一方、捜査一課長・杉崎(六角精児)はいまだ安西(ARATA)を捕まえられないことに焦りを隠せない。そんな時、遠野の携帯に安西から電話がかかってくる。
遠野教場(=クラス)に警視庁警察学校の警備の任務が回ってくることになった。学校の警備とはいえ、宮田英二(三浦春馬)や湯原周太(池松壮亮)ら訓練生は警察官として初めて現場に立つことになる――。教官の遠野一行(佐藤浩市)は訓練生たちに手錠を出させると、手錠は警察官の分身であることを説き、自分の手錠を前に卒業後の希望配置先をじっくり考えるよう告げる。
第8話
遠野(佐藤浩市)を筆頭とした警察組織に不信感を募らせる安西(ARATA)が遠野の生徒たちと接触。ある事がきっかけで生徒たちを盾に警察学校に立てこもる。捜査一課長・杉崎(六角精児)の下に緊急対策本部が設置され、遠野が説得を試みるが、警察を信用しない安西は聞く耳を持たない。
遠野一行(佐藤浩市)に説得され、出頭を考え始めた犯罪者・安西雄哉(ARATA)。その帰り道、パトロール中の警察官に職務質問を受け、またも遠野に騙されたと誤解し警察官に襲い掛かった! しかも、威嚇射撃を試みた警察官が誤って、安西とともに逃げる遠野の妻・奈津美(斉藤由貴)を射撃。奈津美は意識不明の重体となってしまう…。――完全にキレた安西は遠野が教官を務める警視庁警察学校に侵入。宮田英二(三浦春馬)や湯原周太(池松壮亮)ら遠野教場(=クラス)の訓練生30人を人質にし、教室に立てこもる。
第9話(最終回)
安西(ARATA)が警察学校に立てこもった事件の責任を取る形で、遠野(佐藤浩市)は教官を辞職することになった。そんな中、訓練生たちは最後の試練である「卒業査閲」に向けて全力で訓練に励んでいたが、遠野の処遇を聞いた宮田(三浦春馬)らは納得がいかず、ある行動に打って出る。
犯罪者・安西雄哉(ARATA)をかばい、警視庁警察学校の教官・遠野一行(佐藤浩市)が捜査員の放った銃弾に倒れた! 一方、やはり警官の発砲で撃たれ入院中の遠野の妻・奈津美(斉藤由貴)はこん睡状態に陥り、予断を許さない状態。初任教養部長・簑島佐和子(真矢みき)が見守る中、奈津美は生死の淵をさまよう。図らずも同じように警察の銃弾に倒れた遠野と奈津美の命は…。