はじめに
この作品については、ドラマの概要以外に情報が少なく、主人公の友人男性の少年時代役なので、出演シーンは多くないと思いますが、出演画像も見つける事ができませんでした。
当時13歳の春馬くん
NHK大河の「武蔵」をはじめ、はぐれ刑事純情派シリーズや水戸黄門にも出演していた頃で、前年には12歳での初主演映画「森の学校」を経験。
夢みる葡萄〜本を読む女〜
概要
2003年9月29日~12月15日にNHKの「月曜ドラマシリーズ」で放送された連続ドラマ。全11回。
作家の林真理子が自身の母親をモデルにその半生を書いた小説『本を読む女』のドラマ化作品。
昭和の始めから戦後にかけて、きわめて制約の多い時代に、人生を自分の意思で選び取った一人の女性がいた。本を読むことが好きな文学少女、万亀(まき:菊川怜)。進学、就職、結婚という人生の岐路で、夢や希望が何度も現実の壁にぶつかりながらも、常に読書を心の支えに、ユニークな発想としなやかな強さで、明るくたくましく人生を生き抜き、故郷で小さな本屋を開くまでの万亀の半生記。
キャスト・スタッフ
脚本:鈴木聡
原作:林真理子「本を読む女」
音楽:渡辺俊幸
演出:大友啓史
<和菓子屋・小川屋>
小川万亀(ヒロイン):菊川怜/斉藤奈々(少女時代)
小川隆吉(万亀の父):田村 亮
小川芙美(万亀の母):涼風真世
小川秋次:的場浩司
小川朝美:上原さくら
小川英子:三浦理恵
小川弥生:星野有香
小川 福:赤木春恵
小川安春:丹波哲郎
<ワイン蔵>
田部良蔵:松方弘樹
田部末吉(良蔵の息子):山田純大/三浦春馬(少年時代)
田所忠三郎:柳沢慎吾
<その他>
仲川艶子(万亀の友人):原沙知絵
坂田八重子:小橋めぐみ
古屋広美:葛山信吾
久三:森本レオ
坂田洋介:布施明
小西 肇:西岡徳馬
花村校長:東てる美
小夜:松原智恵子
高瀬義朗:錦織一清
春馬くんの役柄
ワイン蔵を経営する田部良蔵(松方弘樹)の息子、田部末吉(山田純大)の少年時代役。
山田純大は、三浦春馬もエキストラ出演したNHK連続テレビ小説「あぐり」でヒロインの長男役。父は杉良太郎。
ヒロインの小川万亀(菊川怜/少女時代:斉藤奈々)がワイン蔵を訪ねて来て出会う。(第1話)
その後、青年期(山田純大)は万亀や万亀の兄、友人らと共に東京へ出る。万亀に恋をするが結ばれず、他の結婚をする。
各回のあらすじ
第1回「最高の夏休み」
昭和の始め、甲府に近いある町の和菓子屋・小川屋。女将の芙美(涼風真世)と旦那の隆吉(田村亮)の末娘・11歳の万亀(まき・斉藤奈々)は本を読むことが何よりも好き。ある日、良蔵(松方弘樹)のワイン蔵を訪ねた万亀は、良蔵の息子・末吉に「万亀の生まれ年仕込みのバースイヤーワインを、大人になるまでとっといてやる」と言われる。夏祭り、興業のために旅を続ける猿回しに、万亀は哀しさを覚え号泣。夏休みの作文「猿回し」を書く。
2回以降のあらすじも見る
第2回「幸福の赤い鳥」
女将として苦労続きの母・芙美が、仕事をしない父・隆吉に不満を持たないのが、万亀には不思議だった。そんな父が死んだ。母は泣き崩れたが、強かった。「頼る父親がいないからこそ、子供達は自分で生きていけるようにしてやらんと」。そういう母・芙美を、万亀は素敵だと思う。万亀の作文が雑誌・赤い鳥に掲載される。数年後、葡萄畑で一人の女学生が本を読んでいる。15歳になった万亀(菊川怜)だ。
第3回「ワイン美人選考会」
友達の出来ない万亀(菊川怜)だが、何事にも縛られず自由に生きる艶子(原沙知絵)との交流が始まる。ワイン宣伝のために末吉が企画した「ワイン美人選考会」で艶子が優勝。一方の万亀は「本がたくさん読める」と進路に女子大を希望するが、校長の反対で東京の女子専門学校に決定。万亀が上京する汽車に、東京で一旗あげようという末吉、映画女優志望の艶子、ジャズを志し小川屋を飛び出た秋次も乗っていた―。
第4回「東京はパラダイス?」
万亀(菊川怜)の東京での学校生活が始まった。周囲のハイカラな雰囲気になじめず、戸惑う万亀を艶子が訪ね、東京に負けるなと励ます。トランペット吹きとしてステージに立つ秋次、田部葡萄酒・東京営業所を開設した末吉、それぞれの夢が動き始めるなか、万亀は孤独を募らせる。そして三女の朝美は、見合いの席から飛び出し、万亀の前で恋人と駆け落ちして行くのだった…。
第5回「さすらいの乙女」
駆け落ちした朝美と、相手の小林が帰ってきた。自分の力で人生を歩む朝美に対し、万亀(菊川怜)は自分が心もとない。卒業間近なのに進路を決めていない万亀に、花村校長は福島県相馬の女子青年学校教師の口を勧める。決心する万亀。東京を離れる前夜、艶子・末吉と乾杯の時、万亀への思いを胸に、万亀の気持ちを探ろうとする末吉。しかし、万亀は末吉の思いに気付かず…。
第6回「相馬のまんかめ先生」
万亀(菊川怜)は福島県相馬の女子青年学校教師となった。子供達に読書を勧める万亀だが、父母の一人・忠三郎が反発。本を買って貰えない子供達のために、万亀は読書会を開く。一方、小説家を目指す艶子は人間観察のためダンスホールでダンサーをはじめ、末吉は出版社社長の坂田に目をかけられ、ワインの販路を広げる。そんなある日、万亀をクビにしろと忠三郎が主張、授業のボイコット騒ぎが起こる。
第7回「赤い鳥逃げた」
「読書なぞ働くことの邪魔になる」という忠三郎は、「お金より大事なことが本には書いてある」という万亀(菊川怜)の説得を受け入れ、応援者になる。そんな万亀を末吉が訪ね、日本中にワインを広める夢のため、自分の妻になる人には朝から晩まで働いて貰うと言う。本ばかり読んでいる自分には無理、と応える万亀。やがて、末吉が婚約したとの報せが届く。時代は戦争の色を帯び始め、万亀の青春も終わりを告げようとしていた…。
第8回「万亀のお見合い」
万亀(菊川怜)のもとに芙美から、福が病気になり看護の手が足りないので、帰ってきてほしいとの手紙が届く。万亀は職を辞して帰郷する。そして、小川屋での生活を始めた万亀に見合いの話が整う。渋々と見合いをした万亀だが、先方から「学問がありすぎて恐れ多い」と断りが入る…。
第9回「運命の人」
上京した万亀(菊川怜)は、近所の食堂で高瀬(錦織一清)と再会する。二人は日曜日ごとにその店で顔を合わせる。そして万亀の働き口が、坂田の出版社に決定する。一方、艶子の父である仲川紡績産業の社長が亡くなり、艶子は自分が社長になると宣言、それを聞いた秋次も小川屋へ戻ることを決意する…。
第10回「葡萄は兵器?」
太平洋戦争が始まり、配給所となった小川屋で万亀は働いた。そして満州へ去った銀行員・高瀬が万亀の前に現れ、万亀にプロポーズ。しかし祝言の日、高瀬に赤紙が来る。「世の中が変わっても僕らは本を読もう」と言い、高瀬は出征した。そして水中音波探知機製造に必要な酒石増産のため、軍人が来る。反抗する末吉に良蔵は言った。「お国の役に立ってるから葡萄畑は潰されんのだ―」。ワインに石灰が混ぜられていった。
第11回「焼け跡の本屋」
昭和20年。万亀の夫の消息は知れなかった。そして、万亀の息子・重太郎が高熱を発し逝ってしまう。万亀を励まそうと艶子・末吉が集まったその時、空襲が始まる。そして終戦。闇市で生計を立てる万亀。一人の学生が、万亀の本を指し「それも売り物か」と訪ねた。「みんなお腹も空いているけど、心も空いている。カラカラの心に水をやりたい」。万亀は本屋を開いた。最初の客は、復員してきた夫だった…。
視聴方法
なし。
※2005年、2006年にはNHK-BSや、総合TVで再放送されていたようです。
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