2006年の映画「アキハバラ@DEEP」の詳細です。
三浦春馬 16歳。
原作は石田衣良の長編小説(2002年)で、漫画(2005~2007年「週刊コミックバンチ」)、テレビドラマ(2006年・TBS)、ネットドラマ(2020年)にもなったものの映画版。
アキハバラ@DEEP
2006年9月2日公開
以下から動画配信サービスでも見られます。
オタクである6人の若者たちが、高度な人工知能による画期的な検索エンジン「クルーク」を作り上げる。しかし、成功や注目とともに、その価値を奪おうとする組織から狙われることになる。大切なものを守るため、巨大IT企業と戦いを繰り広げる青春痛快ストーリー。
監督 : 源孝志 時間 : 2 時間 発売日 : 2007/2/21 出演 : 成宮寛貴, 山田優, 忍成修吾, 荒川良々, 三浦春馬 販売元 : 東映ビデオ |
スタッフ・主題歌
原作 – 石田衣良
脚本 – 源孝志、成田はじめ
監督 – 源孝志
音楽 – 小西康陽
配給 – 東映
製作プロダクション – タイムズ イン、東映東京撮影所
製作 – 「アキハバラ@DEEP」パートナーズ(東映、東映ビデオ)
主題歌 – AAA「Let it beat!」
挿入歌 – 山田優「REAL YOU」
キャスト
アルビノで日光に弱い天才ハッカー少年「イズム」。遮光スーツで登場。
<アキハバラ@DEEP>
ページ (本名:嶋浩志)成宮寛貴
ボックス(本名:宮前定継) 忍成修吾
タイコ (本名:方南駆)荒川良々
アキラ – (アキバアキラ)山田優
イズム (本名:清瀨泉虫)三浦春馬
ユイ (本名:千川結)板谷由夏
<デジタルキャピタル>
中込威 – 佐々木蔵之介
渡会藤子 – 寺島しのぶ
遠坂直樹 – 萩原聖人
役員 – 森本レオ
平井進之介 – 今井朋彦
加藤則之 – 松尾政寿
<その他ゲスト出演>
キャットファイト観客 – 田口浩正
キャットファイト観客 – 山崎邦正
キャットファイト観客 – 博多華丸
キャットファイトでのアキラの対戦相手 – 神取忍
刑事 – 田口トモロヲ
余談:キャスト比較
アキハバラ@DEEPのメンバー
映画 2006年 |
テレビドラマ 2006年 |
ネットドラマ 2020年 |
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ページ | 成宮寛貴 | 風間俊介 | あおい(MeseMoa.) |
ボックス | 忍成修吾 | 生田斗真 | 白服(MeseMoa.) |
タイコ | 荒川良々 | 星野源 | 黒木ひかり |
アキラ | 山田優 | 小阪由佳 | アンジェラ芽衣 |
イズム | 三浦春馬 | 松嶋初音 | |
ユイ | 板谷由夏 | 中田絢千 | |
ダルマ | 日村勇紀(バナナマン) | ||
ビリケン | 日向 丈 | ||
リン | Ran | ||
スーツ | 後藤拓斗 |
ネタバレ詳細
序章
どんな答えを得るにしても
生きることは探し求めることで
よい人生とはよい検索だ
秋葉原のエレクトリックマーケット。
大手IT企業のデジタルキャピタル社が先行発売するソフトのイベント会場へ来たページ(成宮寛貴)、タイコ(荒川良々)、ボックス(忍成修吾)の3人。
眩しい光を見ると気を失ってしまうタイコは会場で気絶。
2人は彼を抱えてコスプレカフェへ。ステージにはオタク人気No.1のアイドル:アキラ(山田優)が登場。彼らは常連の様子。
ある日の待ち合わせ。
ページ、タイコ、ボックスの待つ場所へバイクで颯爽と現れるアキラと、
運転手付きの遮光フィルムを貼った車でやってきたイズム(三浦春馬)。太陽を浴びられない体質の為、暑い中、遮光スーツで身を固めている。
彼らは、最新AV機器から胡散臭いジャンク商品までが揃う、世界最大のエレクトリック・マーケットである秋葉原の“聖地”でしか生きられない、家族からも社会からもドロップアウトした5人の若者。
起:「アキハバラ@DEEP」始動!
秋葉原で安い物件を探し、ボロ屋を借りる。ジャンク品のPC機器を買い揃えセッティングするが、DELL ならぬ GELL や、SONY ではなく SOMY などなど、ジャンク品は怪しいものだらけ・・
イズム「僕のは フジチュー って書いてあります」
– この少し前 –
ページ、タイコ、ボックス、アキラの4人は、引きこもりやリストカットの常習者にとって最後の砦であった「YUI’s LIFE GUARD」というカルト的人気サイトのヘビーユーザーで、サイト主催者は ”ユイ(板谷由夏)”。
彼女は修道女のような無欲な女性で、彼女のお陰で、みんななんとか立ち直り、社会の片隅で生きてきた。
ある日、サイトの管理人から「ユイが亡くなった」とメールが届き、駆け付けた4人。そこで、サイト管理人だったイズムが現れ、ユイの死因は「オーバードーズ」だと説明する。
(オーバードーズ=精神・肉体に有害な薬の過剰摂取)
更に、ユイからみんなへの ”遺言” を伝える。
変われる人間から まず 変わっていこう
ページ、タイコ、ボックスが3人で会社を作ろうとしていたが、そこにアキラも入れて欲しい
「あと、僕も・・・」とイズム。
こうして5人は、弱小ベンチャー「アキハバラ@DEEP」を起業する事に。
ページは吃音、タイコは強い光で気絶、ボックスは潔癖症で二次元オタク、アキラは父親からのDVを受けて育った武闘派、イズムはアルビノで日光に弱い。それぞれに個性的な5人。
ページの吃音はかなりひどく、話をするよりチャットの方がスムーズという事で、5人は顔を突き合わせながら、PCのチャットで会話したりしている。
ユイが居なくなったのに「ユイのライフガード」はまずいんじゃないかとメンバーたち。
イズムは「ユイさんならこう考えるだろう」という問答を人工知能に集積し、かなり近いものになると言う。
まだまだ大勢の人を救える可能性のある「ユイのライフガード」で、ユイの意思を継いでいこうと全員の意見が一致する。
女性の格闘技会場(キャットファイト)へやってきたページ、タイコ、ボックスの3人。
ワタライフジコ(寺島しのぶ)が客席に登場。元警視庁No.1の警護官で、デジタルキャピタル社(通称:デジキャピ)の中込(佐々木蔵之介)にスカウトされ、圧倒的な強さでチャンピオンに君臨すると隣席の客が教えてくれた。
次はアキラの試合。対戦相手は元柔道チャンピオン(神取忍)。
アキラはマウントを取られ劣勢になるも、父親のDVを思い出し奮起し復活。レフリーからストップがかかるほど、相手を痛めつけてしまう。
試合後、デジキャピの中込が、SPやフジコと共に彼らの元に現れ、試合でのアキラを褒め、所属の「アキハバラ@DEEP」の社長は誰?彼女のサイトを立ち上げたいがどうか、次の格闘ゲームソフトのイメージキャラクターになってほしいなどと言う。
(中込の髪の毛が以前から気になっているページたち。間近で見ても・・・ズラ?やっぱズラじゃない???)
アキラのサイトは「アキハバラ@DEEP」で製作中でもうすぐ公開予定だと伝えるが、アキラは条件さえ飲んでくれればイメージキャラクターを受けると言い出す。
条件は「ポスターのキャッチコピーとデザインはうちで考える。お金はいらない」
中込は「デジキャピの広告をそっちのサイトに出してくれ」と交換条件を出す。アキハバラの社員数を聞き、5人なら1人100万として、毎月500万円を広告費として振り込むと言い、機嫌よく帰って行く。
「ズラだよ、間違いねぇ」とボックス。
まもなくアキラのオフィシャルサイトを公開、街中にもアキラの巨大広告などがあふれ、人気が急上昇。テレビも大騒ぎし、デジキャピの宣伝も効果絶大に。
承: 新たな未来を創る
デジキャピから広告費とボーナス、モビルスーツなどが届き大喜びのメンバー。早速、ボーナスでみんなで焼肉に出かける。
イズムは焼肉屋さんは初めて。両親は海外にいて、赤道直下の国の為、着いていくことは出来ず、もう4年も一人暮らし中。いつも食事は家で一人だと話す。
高校へ行ってないのを登校拒否だと思っていたメンバーに、アメリカにいた時に、高校は飛び級で終了し、現在はマサチューセッツ工科大学の休学中。
みんなでご飯が食べられるのが嬉しい。
ページがPCを取り出し「新しい事をしたいとずっと考えていたが、サーチエンジンを作りたい」とチャットで話し始める。サーチエンジンを作るのは大変だし、やるからにはヤフー超えしなければ意味がないとメンバーは言うが、自信がありそうなページ。
そこでサーチエンジンの仕組みを解説。ヤフーはディレクトリー型で大百科事典のようなもので少人数の自分たちには不向き。グーグルはインデックス型で運営コストは安い。
インデックス型に人の心の動きを学習させ、一緒に悩んで考えてくれ、使い込むごとに個人に合わせて成長する検索エンジン。
それを実現するには膨大なプログラムが必要で一人では無理だとイズムが言うと、自分たちも出来るとメンバー。全員で頑張ろうと一致団結。
早速、食べる時間も惜しんで黙々と作業すること3か月・・。
遂に形になった! 人工知能型検索エンジン、その名も「CROOK」
デジキャピ社、代表の中込に対し、傲慢な経営、金の亡者、独裁者だなどと抗議するデモが起こっている。主要メンバーはかつてデジキャピ社に使い捨てられた人たち。リーダーはかつて同社のプログラマーだった加藤則之(松尾政寿)。
一段落し、気分転換と栄養補給に外食に行こう、どこに行こうかと話していると、ページが新しいアイデアを思いつく。
それぞれ違ったキャラクターの5種類の人工知能を組み込もう。モデルは自分達。
納得がいくまでぐるぐると考えを深めていく
グルグル回るもの=「ROUNDER」
見落としがちな周辺情報を丁寧に拾ってくれる
良き隣人=「NEIGHBOR」
常に逆説的に考え反対意見を提案できる愛すべき異端者
反対する者=「OPPOSER」
失敗を恐れず発想を飛躍させる
積極的にアプローチしていく者=「JUMPER」
ネットの海から拾い集めたバラバラの情報をふるいにかける
まとめ役=「CONSTRUCTOR」
これら5つの人工知能が、個人の使い方によって自動的にカスタマイズされ、世界にたったひとつの自分だけの検索エンジンになる。シンデレラの靴みたいに!!
転:すべてを奪われる
デジキャピ社の会議で、中込が、何か新しくていい企画はないのかと社員に迫る。昔、ファイル交換ソフトを開発したエンジニアでかつてのエース、遠坂直樹(萩原聖人)が、「そういえば、おもしろい検索エンジンがあって話題になっている」と話し出す。役員(森本レオ)の1人も「あれいいよね、作った連中はセンスがある」と評価する。まだ開発中だが、ひねくれた、変わったものだと言う。
興味を持った中込は会議後、「アキハバラ@DEEP」のメンバーを自宅に招待するとフジコから連絡をさせる。
どんな家だろうと盛り上がるボックスとタイコ。
「いくらお金持ちでも、中年おやじのオタクの家なんていやだ」とアキラ。イズムもその日は病院の定期検査だと言い、2人は行かない事に。
タワービル内をフジコに案内され、
中込の自宅に着き、一緒に食事をするメンバー。部屋には巨大なオブジェやフィギュアが並んでいる。
ワインの値段について、それに見合う価値について話す中込。
「今、飲んでいるワインは15万くらいだが、君ら “アキハバラ@DEEP” もこのワインのように市場価値が高い、自分は君たちが欲しい」と言い出す。
中込の狙いは、話題になっている検索エンジン ”CROOK” だが、彼らの才能を買いたい、出資をするか丸ごと買い取りたい。現時点の ”CROOK” の市場価値は20億くらいだと言い、買収か出資のどちらかを選べと迫る。
買収の場合は20億
- “アキハバラ@DEEP” は、デジキャピ社に吸収される
- このビルのワンフロアを “アキハバラ@DEEP” に
- 最新マシンを用意
- 5人それぞれに3人ずつのアシスタントを付ける
出資の場合は10億
- 代表権は “アキハバラ@DEEP” に残る
- 対等な立場
- 著作権料は折半
景気のいい話に有頂天になる3人だが、今後は有料にしていくという中込に、これまでのネットの海への恩返しに ”無料公開” したいという思いは譲れないとページ。
特許をとって優良コンテンツを守ってやると言われ、「中込さん、やっぱりカリスマだ、いい人だ」と浮かれるボックス。
その反応を見た中込も気を良くし、特別なものを見せてやると言い連れて行かれた場所には、個室に閉じ込められた女の子。それを外から何やら操作する中込。彼女は1週間のアルバイトだと言うが・・・。
女の子は意識も朦朧とし、すごいクマを作った顔をしている。異様な光景に言葉を失う3人。
「もっと壊れていく過程を見たいが、1週間しか持たない」と笑う中込・・・。
本拠地に戻り、「同類なんかじゃなかった、あの人はぶっとんでて怖い」と言うボックスに、全員「異議なし!」と声をあげる。
中込の提案は、1人4億、うまくいけば10億にはなるが断る事に全員が賛成する。
ネットの掲示板ではデジキャピへの抗議、批判が盛り上がっている。
デジキャピの役員は「司祭」「貴族」「平民」と呼ばれる階級になっており、グループ全体にいる1万人のうちの10%しかおらず、残りの90%は契約社員で、「スードラ」という奴隷階級で、プロジェクトごとに解雇される。
デジキャピは昔から悪名高かったとページ。
「きっと ”CROOK” も有料のブロードバンドサイトに閉じ込められるだろうから、きっぱり断ろう。広告料は止められてしまうが我慢してくれ。」
中込に誘われ、デジキャピ社主催:アキラがイメージキャラクターを受けたソフトのイベントに出かけた5人は、いきなり、マイクを持つ中込から紹介され、独占業務提携を行う事になったと言われ、「依存はないね」と尋ねられる。
ページはドモリながら必死で
「自分たちが作りたいのは無料で自由に使えるコンテンツだ。独占契約を結ぶつもりはない。」と答える
憮然とする中込だが、まだまだ話し合う時間が必要なようだとその場を取り繕い、「ふざけんなよ・・・」とブツブツ言いながら会場を後にする。
ある夜、留守中のメンバーそれぞれの家に何者かが侵入し荒らされる。
”アキハバラ@DEEP” の拠点も荒らされ、警察が来るが、「32件、同時多発的に発生した空き巣」だと言われる。アキハバラのメンバーは「こんなに都合よく、全員の家と事務所がやられるなんておかしい、他はカムフラージュだ」と訴える。
盗られたものはPC6台、周辺機器12台とすべての機器。サーバーには大事なデータと ”CROOK” も。
警察では知的財産には対応できない、被害の聞き取りは物質的価値のみだとあしらわれる。
業務提携を断られた事に腹を立てた中込がやったに違いないが、証拠がない。
デジキャピ社への抗議デモリーダー加藤は、集会解散後、黒ずくめの男たちに襲われ重傷を負う。
一方、中込はTV出演し、次に発表されるのは「新・検索エンジン」なのかとの質問に「トップシークレットなんだけど、来週、発表会をやりますので楽しみに」と意気揚々と答えている。
何もなくなった部屋でTVを見ていた5人。「欲しいものは力ずくで奪い、要らないものは切り捨て、邪魔なものは排除する」中込のやり方に納得できず、このまま泣き寝入りはしたくないと話し合う。
法廷闘争しても、資金豊富な大手企業デジキャピ相手では勝ち目がない上、結論が出るまでには何年もかかる。その間に検索エンジンはマイナーチェンジして発表されてしまう。
何もなくなった自分達が、またいちから作り直している間に、特許を取られてしまう為、後発になる自分たちのプログラムは著作権法違反になってしまう。途方に暮れる5人。
納得できず街で暴れるアキラ。ゲームに熱中するタイコ。フィギュア作りに熱中するボックス。
自宅でゲームをするが物憂げに考え込むイズム。
ページは一人、事務所にいる・・。
結:奪還!決戦の時
ある日、街をうろついていたアキラが、ページを誘って映画に出かけ、その足で向かった秋葉原のとある店で、デジキャピ社の遠坂に声を掛けられる。
昔、2人はハッカーで、お互いの存在をよく知っていたが会うのは初めて。
遠坂「今は敵同士なんて皮肉だ。 ”CROOK” の事は残念だったね。」
「デジキャピのセキュリティは世界一、サイバーアタックは100%無理だが、方法がない訳じゃない、出来る限り協力する」と遠坂。
連れて行かれたのは、暴漢に襲われ、意識不明になっているデジキャピ社への抗議デモリーダー加藤がいる病院。実は、彼は自分の恋人だと言う。
こういう事をする中込が許せない。あいつは自分たちのようなオタクとは違う人種。カリスマ気取りだが、強引な手法を使うやつ。
遠坂は、ページにデジキャピ社の平面図を渡し、スコップ(デジキャピが新しくつけた ”CROOK” の名前)の開発プロジェクトは22階のA区画、一番セキュリティが厳しく、A区画は完全なクローズドネットワーク環境にあると教えてくれた。
流出を恐れ、コピーは作っていないので、オリジナルを潰してしまえばいいと言う。
中にさえ入れれば、パスワードを破りログイン可能だ。警備員はざっと50人いるが、彼らは警備会社の雑魚で、シークレットサービスの連中が気づく前に片をつけろと、中に入る為にどうしても必要となるIDカードを貸してくれた。
遠坂の動きがバレたのか、黒ずくめの男たちに襲われ、バットで足を折られ、重症を負う。
アキラから話を聞いたメンバーは、デジキャピの人と会ってこそこそしているページが気に入らず話し合いに。
クルークを取り戻すつもりのページは「ハッキングでは無理なので、侵入して直接取り戻す。危険だし、警察に捕まる覚悟も出来たので、自分とアキラでやる」と言うとボックスが「ふざけるな、俺を置いて行くな」と怒り出し、タイコ、イズムも危ない事は嫌だが、蚊帳の外はもっと嫌だと言い、クルークを取り戻す計画に賛同する。
「一番 俺たちらしいやり方で闘おう」
アキハバラ@DEEPから奪った ”CROOK(クルーク)” を ”SCHOP(スコップ)” と名付け、派手なCM製作を行い発表する予定のデジキャピ社。
突然ネットから消えた ”CROOK” との関係に気づき始めている者もいるが・・。
ページたちはそれぞれ体力づくり、作戦会議を繰り返し、奪還計画の準備をしている。
彼らが動いてるらしい事に気づいた中込は、暴力的に排除する方法はもうやめた方がいいと言うフジコに、
「じゃ、フェアにやってみよ。アキラとフジコが闘うのはどうか」
と言い出す。
そんなある日、@DEEPのメンバーたちは次々に黒ずくめの男たちに襲われる・・。ボックスは川に放り込まれ、イズムは遮光スーツを脱がされ野原に放り出される。
ページ、タイコもどこかへ連れて行かれ、ひどい拷問を受けている・・・。
一方、アキラ(@DEEP) と フジコ(デジキャピ)の対戦が開始。
激しい試合に興奮しながら見入るリングサイドの中込。
フジコはアキラを追い詰めながら、何度も「悪いことは言わないから早くタップしろ」と言い続けるが、アキラは諦めない。
拷問は続き、タイコは強い照明をわざと見て気絶。ページは ”自白剤” だと言う謎の注射を打たれ、意識が朦朧とする中、ずっと ”吃音” のせいでいじめられてきた過去を思い出し、ドモリながら叫ぶ。
「僕はもう 何も話す事はない!」
その後、2人は道端に放り出され解放される。
@DEEPのメンバーは、なんとか事務所に戻り、いよいよデジキャピへ乗り込む為の準備中。
侵入するのはページ、アキラ、ボックスの3人。特殊スーツの装着をイズムとタイコが手伝いながらスーツの説明をしている。
拳にはスタンガン、
ヘルメットに付いたカメラの映像はすべて記録される。
タイコの運転で出発!イズムは車の中からサポートを行う。
デジキャピ社前ではデモ隊が押し寄せ、警備員が総出で応戦。
それを尻目にタイコは、遠坂から借りたIDカードでいとも簡単に侵入し、3人を招き入れる。
侵入後は、タイコが電気設備を触り、エレベーターを停めるなど、彼らが進みやすいようにサポート、更にイズムが進路をサポート。警備員らを特殊スーツのスタンガンで蹴散らしながら進む3人。
なんとか22階に到着し、待ち構えていたSP達を倒しながら更に進む。激しい戦いで、ボックスは足が折れここで待機する事に。
パスワードを破りA区画への侵入を果たすが、既に ”CROOK” は中込が持ち出していて、そこにはなかった・・。
2人は、前に自宅へ招待された際に行った中込の自宅がある、更に上のフロアへ。しかし自宅へのゲートは生体認証が必要。ゲート前にはフジコが。
倒そうと構えるが、フジコは「やめた」と言い、ゲートを開ける。
フジコ「もう社員じゃない、あの男を守る義務もない。ひとつ頼みがある。飼育器の中の女の子を放してあげて。」
部屋に入ると、中込が ”CROOK” を抱えて座っている。
中込「返してやるが、ひとつ質問がある。なんでそこまでしてネットの自由にこだわるのか。ネットの海も人間たちが作り出した、奪い合い、所有される世界だ」
ページ「ネットの海を所有する事なんて誰にもできない。一人一人の頭の中にある海なんだ!」
それを聞いて高笑いする中込につかみかかるアキラを制す。
中込「好きにしろよ、君は大石内蔵助なんだから」
ページ「吉良上野介がどうなったか知ってますか」
中込「まさか僕の首を取るつもりか」
ページ「ええ」
、、、そしておもむろに中込に迫り・・・
その頃、玄関ホールにはデモ隊がなだれ込んでいる。
そこへ、足が折れたボックスを支えるページと、閉じ込められていた女の子を支えるアキラが下りて来て、タイコ、イズムと合流。
”CROOK” の入ったハードディスクを掲げるイズム。
沸き立つデモ隊。
そして、ページが掲げたのは・・・・
中込のズラ!!
THE END
(C)2006「アキハバラ@DEEP」パートナーズ
監督 : 源孝志 時間 : 2 時間 発売日 : 2007/2/21 出演 : 成宮寛貴, 山田優, 忍成修吾, 荒川良々, 三浦春馬 販売元 : 東映ビデオ |
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