「第31回日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞した、2007年の映画「恋空」のストーリー詳細まとめです。
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概要
劇場公開日 2007年11月3日
DVD・Blue-Ray
時間 : 2 時間 9 分 発売日 : 2008/4/25 出演 : 新垣結衣, 三浦春馬 Amazonで探す |
監督・スタッフ
監督:今井夏木
プロデューサー:森川真行、那須田淳
エグゼクティブプロデューサー:濱名一哉
企画:三野正己
脚本:渡邉睦月
原作:美嘉の小説「恋空〜切ナイ恋物語」
(ケータイ小説ランキングで実に半年間、1位)
撮影 – 山本英夫
音楽 – 河野伸
主題歌:挿入歌
キャスト
田原美嘉 – 新垣結衣
桜井弘樹 – 三浦春馬
咲 – 臼田あさ美
ノゾム – 中村蒼
アヤ – 波瑠
田原さおり – 深田あき
ケン – 浅利陽介
シンタロウ – 大和田健介
イズミ – 松井絵里奈
ユカ – 大平奈津美
桜井博一 – 山本龍二
田原勝治 – 高橋ジョージ
ミナコ – 香里奈
桜井明美 – 麻生祐未
田原安江 – 浅野ゆう子
福原優 – 小出恵介
予告動画
ネタバレ詳細
序章
はじまりは駅のホーム。
田原美嘉(新垣結衣)は、実家に電話をかけ、これから帰ると告げる。
一人、列車の中、
彼の事を考え、幸せそうながら、切ない表情で空を見上げる・・・。
起
主人公は高校一年生の田原美嘉(新垣結衣)。友人のアヤ(波瑠)が、隣のクラスのノゾム(中村蒼)と連絡先を交換しようと廊下で待っていると、ノゾムが友人と一緒に前からやってくる。
美嘉は、アヤのお目当ての男の子「ノゾム」の友人である金髪の男の子とぶつかる。
ある日、美嘉は学校で携帯電話を失くしてしまう。
よく出入りしている図書室で探していると、近くで美嘉の携帯が鳴る音。本棚に立てかけてある自分の携帯を見つける。
電話に出てみると、知らない男の子・・。
その後、夏休みには、毎日のようにこの男の子から電話がかかってくるが、彼は名前も教えてくれない。
何度も電話で話しているうち、美嘉は会った事もない、名前も知らない相手に恋をする。
ある夜、彼と長電話をし、夜が明けてしまう。
彼「空を見てみろ」
美嘉「あ!飛行機雲」
彼「写メ撮っとこうぜ、俺たちが初めて一緒に朝を迎えた記念」
美嘉「うん」
夏休み最後の日、美嘉の誕生日。
彼は明日の始業式に、一日遅れで誕生日を祝うと約束し、学校のプールで待ち合わせる。
やって来たのは、金髪の桜井弘樹=ヒロ(三浦春馬)。
不良っぽい外見を見て、いつも電話で話していたあの優しい男の子だとは信じられない美嘉。
摘んできた花にリボンをかけてプレゼントする男の子。
彼「誕生日 おめでとう。俺の名前はヒロ。」
まだ信じられない美嘉に携帯の待ち受けを見せるヒロ。
ヒロ「これで信じた?」
それでも美嘉は「電話の人じゃない」と言う。
美嘉「だって、かわいそうだよ、その花」と言い、お花を受け取らずに走り去ってしまう。
友人のアヤに電話の相手は誰だったか聞かれ、ヒロの事を話すと、ヒロには彼女がいると言われる。
放課後、摘んで来た花壇へ花を植えなおしに行くヒロ。
せっせと肥料を与え、丁寧に植える。
(この花壇は のちのちのストーリーでも重要な場所)
そこへ下校中の美嘉。
美嘉「彼女 いるんでしょ?」
ヒロ「いたけど もう別れた」
無邪気に水やりをし、虹を作るヒロの笑顔。美嘉も笑顔に。
虹を「誕生日プレゼント」とヒロ。
美嘉はヒロに心を奪われていく。
つき合う事になった二人。
ある日の授業中にヒロから「図書室に来い」とメール。授業を抜け出し行ってみると「サボろう」というヒロ。
そのまま、ヒロの家へ行き、二人は結ばれる。
承
ある日、ヒロと待ち合わせをしていた美嘉は、突然知らない男たちに襲われレイプされてしまう。
待ち合わせ場所に現れない美嘉を心配して探し回るヒロから隠れるが見つかる美嘉。
美嘉「ごめん、わたし、、、ごめん。」と泣く美嘉を抱きしめるヒロ。
ヒロ「ごめん、守ってやれなくてごめん、、、ごめん、ごめん、、。」
美嘉「なんでここにいるってわかったの?」
ヒロ「俺の愛の力だな」
その夜、ヒロは相手を見つけ出して殴る、元カノの咲(臼田あさ美)の指示で美嘉が襲われた事がわかる。
ヒロ「美嘉、どうしてほしい?お前が望むんだったらコイツ殺す!」
美嘉「ヒロと一緒にいられなくなるのは嫌だ!」
そこで、ヒロの姉(香理奈)が割って入り、咲の髪をジョキジョキと切る。
傷ついた美嘉は学校を休むが、自転車で迎えに来るヒロと一緒に、また学校へ通いだす。
ヒロの元カノ:咲からは、執拗な嫌がらせを受けながらも、二人は愛を育んでいく。
やがて美嘉は妊娠。
それをヒロに告げる美嘉。
それを聞いたヒロは、何も言わずに店を飛び出して行ってしまう。
しばらく待った後、美嘉が帰ろうと席を立ったところへ飛び込んでくるヒロ。
ヒロ「美嘉!おめでとう!俺らの子供産もう!ってか産んでくれ!!」
ヒロ「絶対に幸せにするから!!」とクリスマスブーツを美嘉に手渡す。
その帰り道に見つけた露天商で指輪を買う二人。
もう赤ちゃんの名前を考えながら、幸せそうな二人。
ヒロの両親は子供を産む事を了解。
そして髪を黒く染めたヒロは美嘉の両親に挨拶に。
ヒロ「学校を辞めて働きます。18歳になったら結婚させて下さい」
美嘉の両親に頭を下げて頼むが、美嘉の両親は渋い顔。認めてもらえるまで何度でも来ると言い、帰るヒロ。
自分の部屋からヒロを呼び止める美嘉。
転
ヒロの元カノ:咲は、ヒロが退学するのは美嘉のせいだと因縁をつけ、絡んでくる。その際、咲に強く押されて階段(数段)から転げ落ちる。
その夜、クリスマスイブのデート。まだ小さな赤ちゃんのエコー写真を見て幸せそうな二人。
ヒロからのクリスマスプレゼントは、生まれてくる子の為の手袋。
その時、美嘉が急に腹痛を訴えてうずくまる。
その後、病院で・・・昼間、咲に突き飛ばされた事で、流産してしまった事を知る。
二人は大きなショックを受けるも、赤ちゃんの為に小さな雪だるまを作り、
美嘉「花の隣がいい、出会った日、ヒロがあたしにくれた花の隣」
ヒロが買ってくれた小さな手袋と一緒に花壇の隅にお供えする。
美嘉「少しの間だったけど、幸せな時間をありがとう」
ヒロ「またいつか生まれて来いよ」
ヒロ「毎年、命日にはふたりで来よう」
美嘉「うん」
二年生になり、ヒロが学校に来なくなっているが、心配する美嘉からのメールにヒロから返事はない。
友人のアヤが「ヒロの家で集まりがある」と聞き、美嘉も行ってみる事に。
そこには、また金髪に戻したヒロがたくさんの友人たちと騒いでいる。
そして、、、
酔っているヒロは美嘉を彼女と紹介するも、その後は他の女の子とイチャつく。美嘉はショックで家を飛び出す。
翌日、ヒロは美嘉に突然の別れを告げる。
ヒロ「いろんな女と遊びたくなったんだよ!」とわざと乱暴な言い方で美嘉を突き放す。
お揃いで買った指輪を外し、ヒロに投げつけて去っていく美嘉。
その後、もう一度話したいとヒロにメールするが、返事もなく、電話にも出ない。
結
美嘉はあまりのショックにしばらく落ち込むが、徐々に日常を取り戻す。
クリスマスイブ。
美嘉は一人で花壇(命日のお参り)へ行った帰り、アヤの紹介で知り合った大学生の福原(小出恵介)と偶然会う。
福原は「運命の出会い」と言い、美嘉は「赤ちゃんが会わせてくれた」と思い、その後つき合う事に。
福原はとても優しく包容力のある大人。
一年後(高校三年生)のクリスマスイブ。
福原とデート中の美嘉は、近くで車を止めてもらい、一人でお墓参り(花壇)へ向かう階段を上る。
福原は何かしらの事情があると察しながらも優しく見送る。
美嘉が花壇に近づくと・・・そこにはヒロが。
ヒロが立った後には、小さな雪だるまと新しい手袋。
美嘉「久しぶり・・帽子かぶってるヒロ、初めて見た」
ヒロ「マイブーム!似合うだろ」
美嘉「あんまり学校来てないみたいだね」
ヒロ「あぁ、めんどくせーし」
美嘉「もう、赤ちゃんの事なんて忘れてると思ってた・・。ヒロ、なんであたしたちこうなっちゃったの?」
ヒロ(笑顔で)「受験がんばれよ」
美嘉「なんでいつも一方的なの・・なんでいつもあたしの事、おいていくの」
ヒロ、無言で逃げるように立ち去る。
卒業式の日。
ヒロとよく過ごしていた図書室で、美嘉は黒板に書き込み。
ヒロは欠席。
卒業式を終えて、もう一度図書室に行ってみる美嘉。
そこにはさっきの黒板に返事が。
ヒロ??と思う美嘉。
愛おしそうに黒板を撫で、「ばいばい」
美嘉は大学生になり、クリスマスイブに福原からプロポーズされる。
クリスマスイブは流産した子の命日。
今年もお墓参りに花壇へ行くと、ヒロの友人ノゾムに会う。
ノゾムは、ヒロに頼まれて、手袋を持ってお参りに来ていた。
ノゾム「来年も、その次もずっと届けてくれって、あいつ100個以上も渡すんだ」
実はヒロは末期のガンだと聞かされる。美嘉にだけは言うなとずっと口止めされていたらしい。
ヒロは美嘉の幸せを考えて別れた事を知る。本当は、別れようと言った日からずっと変わらず、美嘉を思い続けていたという。
本当の気持ちに気づいた美嘉は福原と別れ、ヒロの元へ。
ベッドには、昔、二人で買った指輪をしているヒロ。
泣き崩れる美嘉。
ヒロ「お前がそういう風に泣くと思ったからいやだった」
ヒロ「あの優しそうな彼氏と幸せそうに笑ってるのを見て、安心して死ねると思った」
遠ざけるために酷い事ばっかりして悪かったと謝り、早く帰れと言うヒロ。
「あいつと幸せに」と言われ、美嘉「ヒロじゃなきゃ嫌だ」
余命僅かであるヒロと、一緒に病気と闘うと決めた美嘉。
ひとときの穏やかで幸せな日々が訪れる。
会えなかった日々を埋めるように、毎日一緒にいる二人。
ある日、外出許可が出て二人は、思い出の学校の図書室へ。
卒業式の日に書いた黒板。
美嘉「これ、ヒロでしょ」
ヒロ「やっぱり美嘉か」
手で消して書き直すヒロ。
その後、河原へ行き・・。
美嘉「ヒロ、美嘉と結婚して。美嘉だけがヒロの特別なんだっていう証拠を頂戴」
ヒロ「やるよ。お前の欲しがるもんだったらなんだってやるよ」
ヒロ「田原美嘉、あなたは桜井弘樹を夫として、生涯愛する事を誓いますか」
美嘉「誓います」
「死にたくない、ずっと美嘉と笑ってたい」と子供のように泣くヒロ。
ヒロ「美嘉 愛してる」
美嘉「ヒロ、初めて言ってくれたね 美嘉もだよ 美嘉も愛してるよ」
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ヒロ
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ミカ
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ヒロ
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ミカ
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ヒロ
検査だと呼ばれるヒロ。
ヒロが撮り溜めていたデジカメを美嘉に渡し、プリントを頼む。
検査の間に現像に向かう美嘉。
ヒロの姉から緊急事態を知らせる電話がかかり、走って戻る美嘉。
慌てて転んでしまい、現像したばかりの写真をバラまいてしまうが、そこに写っているのは、美嘉ばかり・・。
ヒロの姉が携帯のビデオ通話で美嘉とヒロを繋ごうとする。
美嘉の必死の呼びかけに、ヒロはなんとか目を開け
「美嘉・・・笑って・・・。」
笑顔を残し、涙を流しながらヒロは旅立つ。
ヒロの最後を看取ることが出来ず、憔悴している美嘉に、ヒロの姉から「ヒロの日記」が届く。
日記を抱きしめて寝る美嘉。
まだ日記を開く勇気がない。
その後、日記を抱きしめて散歩中。
ヒロの後を追おうと橋から身を投げようとすると、白い鳩が美嘉の前を羽ばたき空へ。
その拍子に落とした、ヒロの日記がパラパラとめくれる。
そこには 美嘉の事ばかり。
ヒロの優しい声が聞こえてくるように・・・。
「美嘉 笑って」
空を見上げる美嘉。
エンディング
最初のシーンと同じ列車の中。
ヒロと美嘉の2つの指輪をネックレスにし
ヒロとお揃いの手袋を手に持つ美嘉。
美嘉「ヒロ あたしは今でも空に恋しています。そしてこれからもずっと永遠に」
THE END
画像のすべて (C)2007映倫「恋空」製作委員会
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