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角川春樹小説賞・第1回(1999年)~現在までの受賞作品のすべて

文学賞
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角川春樹小説賞とは

公募 発表:5~6月
(400字詰原稿用紙で300枚以上550枚以下)

主催:角川春樹事務所
対象:長編小説

株式会社角川春樹事務所が主催する公募の文学賞。ジャンルは問わず、未発表の長編エンターテインメント小説を募集する。プロ・アマは問わない。受賞者には印税とは別に賞金100万円と記念品が贈られる。2001年に第2回の受賞作が出版されて以降中断していたが、2010年に再開された。当初は枚数に上限がなかったが、その後400字詰原稿用紙換算で550枚以下と規定された。(ウィキペディアより)

出典:ウィキペディア角川春樹事務所

角川春樹(ウィキペディア)
日本の実業家、映画監督、映画プロデューサー、俳人、冒険家。
角川春樹事務所会長兼社長、幻戯書房会長。
生年月日:1942年1月8日

 

受賞作品のすべて

第16回:2024年/応募数399篇
桜田 光/真令和復元図

2024年秋頃 刊行予定

第15回:2023年/応募数344篇
東圭一/奥州狼狩奉行始末

江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。
そのため、奥州には狼を狩る役――狼狩奉行が存在した。
その狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された、岩泉亮介。
父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。
家のため、命を受けた亮介だったが、今、狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。
だが「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正問題にまで繋がり……。
狼狩を通じて描かれる、自然と人。
時代小説に新風を吹き込む静謐な世界。

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第14回:2022年/応募数324篇
森明日香/写楽女

寛政六年(一七九四)の春。日本橋通油町にある地本問屋の「耕書堂」は錦絵を求める客で賑わっていた。
女中として働くお駒はそんな店の様子を誇らしく思いながら、買い物に出ようとしたとき、店の中に入って行く一人の男を見かける。
その男は、写楽と名付けられた新しい絵師だった。
五月興行が始まると同時に、「耕書堂」の店頭に写楽の役者絵が並ぶと、江戸の町に衝撃が走った。それは、今まで誰も見たことのない役者絵だった。
賛否入り混じる評判の中、店主の蔦屋重三郎に呼ばれたお駒は、次の興行で出す写楽の絵を手伝ってほしいと言われ――。

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第13回:2021年/応募数420篇
稲田幸久/駆ける 少年騎馬遊撃隊

吉川元春に拾われ馬術を見出された少年・小六。
尼子再興を願う猛将・山中幸盛(鹿之助)。
ともに戦火で愛する人を失った二人の譲れぬ思いが、戦場でぶつかる――!
第13回角川春樹小説賞 受賞作品! 選考委員満場一致の感動歴史エンターテインメント!
堂々たる風格、それでいて清冽で瑞々しい表現。この新人の誕生を見逃すな!

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第12回:2020年/応募数420篇
渋谷雅一/質草女房

幕末に取り残された男、質草にされた女、明治へと駆け急ぐ男。
三人の生き様が交錯する、時代小説の傑作誕生!彰義隊に入った夫に、戦いの前に手元に金が必要だと質屋に預けられた妻・けい。
そんな男なのに、けいはひたすらに夫を信じ、帰りを待っている。
けいに興味を持った貧乏浪人・柏木宗太郎は、質屋から夫の捜索を頼まれ、動乱を目のあたりにしながら逃亡先と考えられる会津へ。
その最中、新政府軍の参謀・速水興平と出会い、行を共にすることになるが……。

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第11回:2019年/応募数518篇
柿本みづほ/ブラックシープ・キーパー

異能力を持つ元警察官の桐也は、2年前に姉が精神を病んでいく姿に耐えられず、自らの手で姉を撃ったトラウマに囚われていた。
そんな自己嫌悪と孤独に苛まれる日常の中で、無垢なある少女に出会う。
この日から、桐也は、生きるための小さな光を見つけていく。
映画『レオン』と『ブレードランナー』へのオマージュを込めた、近未来の札幌を舞台に描く希望と再生の物語。

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第10回:2018年/応募数453篇
今村翔吾/童の神

平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛、滝夜叉、山姥……
などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。
一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、
越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。
さまざまな出逢いを経て、桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むがーー。
皆が手をたずさえて生きられる世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩(うた)。

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第9回:2017年/応募数394篇
佐々木功/乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益

甲賀の忍びあがりの土豪、滝川久助は、男の陰謀で父を失い、兄を殺め出奔。久助は名を一益と改め、諸国を放浪中に織田信長と運命的な出会いをする。一益は、射撃や忍びの腕だけでなく、武将としても力をつけ、信長の寵臣として存在を大きくしていく。天下への道を着々と進んでいく信長だったが、天正十年(一五八二)、家臣・明智光秀の突然の謀反によって斃れてしまう―。一益を頼みとする若き前田慶次郎、伝説の忍者・飛び加藤といった魅力的な脇役も登場。謎多き武将、滝川一益の波乱に満ちた生涯を描く。

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第8回:2016年/応募数382篇
橘沙羅/横濱つんてんらいら

明治15年の横浜。海産物問屋の四女・すずは車引の才蔵やアメリカ人カメラマンのモーリスといった街の人々から慕われつつ、家業の手伝いをしていた。
ある日、友だちの喜代から想い人への手紙を託されるが、清国一が多く住む南京町でスリに遭い、手紙を奪われてしまう。それを助けたのは商いで見知っていた劉鴻志だった。
その際に「ワンタン」をご馳走になり、食いしん坊のすずは劉に淡い恋心を抱く。しかしその頃横浜には、水死した娘や出所不明の阿片など、不穏な気配が漂っていた。

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第7回:2015年/応募数402篇
櫻部由美子/シンデレラの告白

教皇の勅書に従い、各地で魔女裁判が行われた15世紀末。
寡婦となったティナ夫人は、住み慣れたハイデンの荘園を出て大都市ルテシアに向かう。
「ハイデンの鬼姉妹」とあだ名されるほどの醜女ながら、誰よりも強く優しい心の持ち主である二人の娘たちとともに――。
ルテシアでは、彼女を妻に迎えたいという謎めいた商人と、病に伏す幼い娘が夫人を心待ちにしていた。
そのころ、社交界ではシンデレラを名乗る美女が話題となり、時を同じくして貴族たちの不審死が相次ぐ……。
女の幸せが器量に大きく左右された時代。本当の美しさを問う、ファンタジックミステリー

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特別賞:新美健/明治剣狼伝―西郷暗殺指令

幕府が倒れ、明治新政府が出来てから十年が経った。だが期待を裏切られた士族の不満は止まず、西南戦争が勃発。警視隊の藤田五郎と砲兵工廠の村田経芳は、内務卿・大久保利通より、西郷隆盛を助ける救出隊への参加を命じられる。だが彼らの合流前に救出隊長の旧庄内藩士・竹内が暗殺されてしまう。山県有朋らの思惑も絡む救出隊の、真の目的は何なのか?近代日本が形作られていない混沌の時代、元新撰組の剣鬼と稀代の銃豪の二人が最後に下した決断とは…。

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第6回:2014年/応募数350篇
鳴神響一/私が愛したサムライの娘

八代将軍・徳川吉宗と尾張藩主・徳川宗春の対立が水面下で繰り広げられる元文の世。尾張徳川家の甲賀同心組頭・左内は、幕府転覆を謀る宗春の願いを叶えるべく諜報活動に命を賭けていた。長崎出島に計略成就の鍵があると睨んだ左内は、愛弟子の女忍び・雪野を長崎の遊郭に太夫として潜入させる。そこで彼女は蘭館医師・ヘンドリックと出会う。忍びとして主の夢を叶えるために生きていた娘が、女として異国の男を愛してしまい―。第六回角川春樹小説賞受賞のデビュー作にして、第三回野村胡堂賞受賞作

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第5回:2013年/応募数385篇
池田久輝/晩夏光

香港。この地には、観光客を標的に窃盗する『スリ』、
その盗品を売りさばく『露店』、出回った盗品を探し出し、
持ち主から手数料を得る『回収』とそれぞれグループが存在し、そこには三者共存の掟があった。
ある日、回収側の人間である劉巨明が、何者かによって殺害された。
仲間であった新田悟は、巨明の妻からあるメモを渡された。
メモには巨明の文字で「任家英に気を付けろ」と謎のメッセージが残されていた。
そして新田は、香港の闇社会に渦巻く悲しみの深淵に巻き込まれていく─。

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第4回:2012年/応募数429篇
知野みさき/妖国の剣士

幼い頃に妖魔に弟を拐われた黒川夏野は、女だてらに妖かしと戦う剣の腕を磨いていた。そして安良国の都・晃瑠への一人旅の途中、社に封印されていた妖かしの片目を取り込んでしまう。一方、幼児誘拐が頻発する晃瑠に、奇妙な二人組が現れる。一人は安良国最強の剣士と謳われる鷺沢恭一郎。もう一人は片言しか話せない片目の少年・蒼太。弟の行方を探す夏野が、妖かしに追われる二人と出会い、物語が始まる。全選考委員絶賛で第四回角川春樹小説賞を受賞した傑作和風ファンタジー

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第3回:2011年/応募数487篇
又井健太/新小岩パラダイス

派遣社員として働く25歳の正志は、会社の倒産をいきなり告げられ、その翌日には同棲していた女になけなしの貯金まで持ち逃げされる。失意から「どうでもいいや」と自殺しかけたところをオカマの泉に助けられ、彼女に連れていかれた東京の下町・新小岩のゲストハウス「枝豆ハウス」で生活し始める。そこで暮らすのは、20代から50代の個性的な面々。「貧しくても自分の好きなことができれば」という価値観の彼らと同居しながらも、「金」への執着を捨てられない正志は、ある日、やけに羽振りのよさそうな児童養護施設時代の仲間・士郎に出会い・・・。

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第2回:2000年/応募数276篇
長谷川卓/血路―南稜 七ツ家秘録

甲斐から諏訪に行くためには、龍神岳城を通らねばならない―。武田晴信‐後の武田信玄‐は、芦田満輝の龍神岳城を武田の陣営にするための策略を練っていた。武田の暗殺集団「かまきり」と、山の者の集団「七ツ家」の壮絶なる死闘を描く、ノンストップ時代アクションの最高傑作。選考委員の森村誠一氏、北方謙三氏、高見浩氏、福田和也氏に絶賛された第二回角川春樹小説賞受賞作、ここに登場。

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第1回:1999年/応募数603篇
ひらめきの風 黎明篇 辻昌利/ひらめきの風 黎明篇

主人公の水元弘は19歳のトラック運転手。会社に隠れてアルバイトで貯めた金を愛車に注ぎ込み、週末の夜、山道をぶっ飛ばすのが唯一の生き甲斐だった。ある日、ポルシェに乗った中年が近づいた。男が誘った場所は『鈴鹿サーキット』。長い髪の女・麗子が駆けるF3マシンの鮮やかな姿を目の当たりにした弘は、街道レーサーで意気がっていた自分に強烈な嫌悪を抱く。異母兄弟の英二との壮絶なバトル、超高速カーブ130Rでの大クラッシュを経てとうとう迎えた全日本F3選手権シリーズ開幕戦。果たして弘は優勝できるのか…。身体ひとつで生まれ、未来を切り拓こうと身体中から雄叫びをあげ、身体ひとつで風に挑む男を描く、青春ハードボイルド長篇!

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特別賞:鈴木英治/義元謀殺

今川義元の尾張への侵攻を半年後に控えたころ、家中の有力な家臣が、家族もろとも惨殺された。御馬廻りの多賀宗十郎には、ある心当たりがあった。謀反の疑いをかけられた山口一族を処刑した実行者がねらわれているのではないかと・・・・・・。しかし、そこには織田信長の恐るべき陰謀が隠されていたのだ! ! 「戦闘シーンは迫力に満ち、構成も巧妙である」と選考委員の森村誠一氏に激賞された、第一回角川春樹小説賞特別賞受賞作、新装版。

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