新潮ミステリー大賞とは?創設から現在までの受賞作品のすべて

2019-09-01文学賞

新潮ミステリー大賞とは?創設から現在までの受賞作品のすべて

新潮ミステリー大賞とは

公募 発表:7月

主  催:株式会社新潮社
後  援:東映
協  賛:NHN JAPAN(2017年~)
対  象:広義のミステリー小説

かつて開催されていた日本推理サスペンス大賞(日本テレビ主催、新潮社協力、1988年 – 1994年)、新潮ミステリー倶楽部賞(新潮社主催、1996年 – 2000年)、ホラーサスペンス大賞(新潮社・幻冬舎・テレビ朝日主催、2000年 – 2005年)の3賞の後継

出典:ウィキペディア新潮ミステリー大賞

 

 

受賞作品は翌年1月頃に新潮社から刊行されます。

 

第8回(2021年)

大賞:プリマヴェーラの企み/京橋史

小説新潮10月号(9月22日発売)に掲載。

 

最終候補作品

ベロ藍の空 トウキョウブルー/入谷近眞
悪魔に願う/雨宮千秋
赤屍はいなくなった/和倉稜

 

第7回(2020年)

大賞:荻堂顕/私たちの擬傷

改題:擬傷の鳥はつかまらない

顧客の要望に応じて偽りの身分を与える「アリバイ会社」を生業とするサチのもとに、ある日、二人の少女が訪ねてきた。数日後、片方の少女がビルの屋上から身を投げ、サチは残されたデリヘル嬢・アンナをやむを得ず「門」の向こう側へと“逃がす"よう迫られる。サチの真の稼業はこの世界に居場所を失った人間を異界へと導く“雨(あめ)乳母(うんば)"だったのだ。
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第6回(2019年)

大賞:該当なし

 

優秀賞:村木美涼/箱とキツネと、パイナップル
ようこそカスミ荘へ! 愛情と秘密にあふれた日々をあなたにお約束します。大学を卒業し、引っ越した先はレトロな名前の一見普通のアパート。だけど、しょっちゅう届く大家の回覧板メールに、個性豊か過ぎる住人たち、更に怪現象が続き、新生活はのっけからてんやわんや。しかも、お稲荷様に祟られているなんて、一体ここはどうなってるの!?
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第5回(2018年)

大賞:結城真一郎/名もなき星の哀歌

※「スターダスト・ナイト」から改題。

銀行員や記憶の売買、シンガーソングライターにスワンプマン! 様々な要素が絡み合うエンターテインメント小説で大変、面白かったです。 ――伊坂幸太郎  裏稼業として人の記憶を取引する「店」で働く銀行員の良平と漫画家志望の健太。神出鬼没のシンガーソングライター・星名の素性を追うことになった悪友二人組は、彼女の過去を暴く過程で医者一家焼死事件との関わりと、星名のために命を絶ったある男の存在を知る。調査を進めるごとに浮かび上がる幾多の謎。代表曲「スターダスト・ナイト」の歌詞に秘められた願い、「店」で記憶移植が禁じられた理由、そして脅迫者の影――。謎が謎を呼び、それぞれの想いと記憶が交錯し絡み合うなか辿り着いた、美しくも残酷な真実とは?
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第4回(2017年)

大賞:該当なし

 

第3回(2016年)

大賞:生馬直樹/夏をなくした少年たち

※「グッバイ・ボーイ」から改題。

その男の死体が発見されたのは八月二十一日、早朝の五時頃だった。「そうか。結局、死んだのか」僕の記憶は二十二年前のあの夏の日に立ち戻る。あの夜の選択が間違っていたのか、選択に意味などなかったのか、わからない。わかっているのはただひとつ――想像を絶するほどの深い後悔が、人生にはあるということだった。僕らは置き去りにしたのだ。未だ幼い少女をひとり、暗闇の山の中に。新潟県彦矢山少女殺害事件。刑事になった僕は、故郷に戻り、かつての仲間と再会し、事件の真相と向き合う決心をした。必ず解き明かす、なぜなら、僕たちがあの少女の最後の友達だったから。
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第2回(2015年)

大賞:一條次郎/レプリカたちの夜
動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。「シロクマを殺せ」と工場長に命じられた往本は、混沌と不条理の世界に迷い込む。卓越したユーモアと圧倒的筆力で描き出すデヴィッド・リンチ的世界観。選考会を騒然とさせた新潮ミステリー大賞受賞作。「わかりませんよ。何があってもおかしくはない世の中ですから」。
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第1回(2014年)

大賞:彩藤アザミ/サナキの森
祠に隠した鼈甲の帯留めを見つけて欲しい──。それが売れない小説家のおじいちゃんが残した遺言だった。仕事にも恋にも破れて引きこもり生活を送る二十七歳の荊庭紅は、遺言に従って遠野を訪れ、この地の旧家で起こった八十年前の不可解な猟奇殺人事件を知る。それは祖父が書いた淫靡な怪奇小説『サナキの森』の「呪いによる殺人」に酷似していて……。
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最終候補作品:刊行

九頭竜正志/さとり世代探偵のゆるやかな日常

大学生になった僕はやりたいことが特にない。幼馴染の灯影院に流されてうっかり「探偵同好会」を始めたら、ヤツのもっともらしい無茶推理に振り回される日々がやってきた。しょせん「休講の真相」程度の素人探偵の僕らは、やがて孤島の殺人にまで巻き込まれ――。軽やかなタッチで紡がれる会話芸の中から、現代の空気感があふれ出す新鮮ミステリ。
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Posted by 綾糸