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織田作之助賞とは?受賞作品のすべて

文学賞
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織田作之助賞とは

発表:12月 公募もあり

主催:織田作之助賞実行委員会
(大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社)
後援:大阪府教育委員会、大阪市教育委員会(申請中)
協賛:一心寺、ルーブル書店
特別協力:三田文学会

大阪生まれの作家・織田作之助(1913年(大正2年)10月26日 – 1947年(昭和22年)1月10日)の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に創設。

出典:ウィキペディア大阪文学振興会毎日新聞社

織田作之助(ウィキペディア)
生年月日:1913年10月26日
活動期間:~1947年(33歳没)

 

現在は公募による「青春賞」と「U-18賞」、単行本より選考される「織田作之助賞」の3種。

織田作之助賞・関連の公募新人賞など詳細 (開く)

第1回(1984年)から第22回(2005年)までは未発表の作品に対する公募新人賞
第23回(2006年)から単行本を対象とする「織田作之助賞」と、公募新人賞として「青春賞」。
第31回(2014年)から「U-18賞」を新設。

第23~30回の大賞
対象:新鋭・気鋭の作家の単行本
対象期間:前年11月1日~10月31日
青春賞(第23回~)
対象:未発表の短編小説
応募資格:8月末日で24歳以下
U-18賞(第31回~)
対象:未発表の短編小説
応募資格:翌年4月1日現在で18歳以下

公募の締め切り:8月31日

 

このページでは、第23回以降の単行本を対象とする「織田作之助賞」を掲載しています。(公募作品除く)

 

受賞作品のすべて(第23回 以降)

第27回~現在の対象作品は「新鋭・気鋭の小説」
第40回(2023年)
乗代雄介/それは誠

修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、えも言われぬ感動がこみ上げる名編。

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第39回(2022年)
滝口悠生/水平線

かつての激戦地・硫黄島。そこに生きていた人々が、現代の私に語りかけル。祖父母の故郷・硫黄島を墓参で訪れたことがある妹に、見知らぬ男から電話がかかってきた頃、兄は不思議なメールに導かれ船に乗った。戦争による疎開で島を出た祖父母たちの人生と、激戦地となった島に残された人々の運命。もういない彼らの言葉が、今も隆起し続ける島から、波に乗ってやってくルルル――時を超えた魂の交流を描く。

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第38回(2021年)
岸政彦/リリアン

この曲、
ただいま、おかえりって、言い合ってるみたいやな。街外れで暮らすジャズ・ベーシストの男と、近所の酒場で知り合った女。星座のような会話たちが照らす大阪の二人、その人生。人々の声が響く都市小説集。

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第37回(2020年)
温又柔(おん・ゆうじゅう)/魯肉飯(ロバプン)のさえずり

母は、わたしの恥部だった――

申し分のない夫・聖司と結婚し、〈ふつう〉の幸せになじもうとするも、にわかに体と心は夫を拒み、性の繋がりも歪になっていく――密かに声を殺して生きた子ども時代の〈傷〉に気づくとき、台湾の祖母、叔母、そして異国に渡った母の一生が心を揺らす。
夫と妻、親と子それぞれの〈過ち〉を見つめる心温まる長編小説

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第36回(2019年)
窪美澄:トリニティ

「男、仕事、結婚、子ども」のうち、たった三つしか選べないとしたら――。どんなに強欲と謗られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? かつてなく深くまで抉り出す、現代日本の半世紀を生き抜いた女たちの欲望と祈りの行方。平成掉尾を飾る傑作!

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第35回(2018年)
井上荒野:その話は今日はやめておきましょう

一人の青年の出現によって、揺らぎ始める定年後夫婦の穏やかな日常─ 。老いゆく者の心理をとらえた著者の新境地。

定年後の誤算。一人の青年の出現で揺らぎはじめる夫婦の日常―。

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第34回(2017年)
古谷田奈月:リリース

男女同権が実現し、同性愛者が新たなマジョリティとなった世界。異性愛者の男子大学生、タキナミ・ボナは、オリオノ・エンダと共に精子バンクを占拠した。駆け付けたビイは、ボナの演説に衝撃を受ける。「マイノリティという存在を概念ごと捨て去ることに成功したこの素晴らしい社会が、ぼくの人権を侵したのだということです」。現代の人間の在り方を問う衝撃作。

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東山彰良:僕が殺した人と僕を殺した人

1984年​、台湾​。13歳だった。 夏休みが終わる​ほんの​2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。 2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。 1984年夏、​台北​で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。 サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。

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第33回(2016年)
崔実:ジニのパズル

東京、ハワイ、オレゴンと、ジニは学校からたらい回しにされてきた。ホームステイ先で彼女は、五年前の出来事を語りはじめる。在日韓国人として生まれた、朝鮮語がわからないまま、過ごした朝鮮学校での日々。居場所を見つけられず、二つの言語の間で必死に生きるなか、あの日、テポドンが発射される。第59回群像新人文学賞受賞作。第155回芥川賞候補作。

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第32回(2015年)
堂垣園江:浪華古本屋騒動記

名物古書店の三代目が古本屋たちに宝探しの号令をかけた。メンバーは、有名大学を中退し親の店を継いだ啓太。幼馴染で、店を持たず手伝いで稼ぐムシカ。その二人が思いを寄せる理香子は、東京で挫折して大阪に来ていた。借金まみれのチキは、妻と元愛人に店を任せ逃げ回っている。若者、曲者、正直者の古本屋たちが、人生の再起を賭けて動き出す。手に入れるのは、金か、愛か、ただの紙くずか。

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三浦しをん:あの家に暮らす四人の女

ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。

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第31回(2014年)
朝井まかて:阿蘭陀西鶴

江戸前期を代表する作家・井原西鶴。彼の娘おあいは、盲目の身ながら、亡き母に代わり料理も裁縫もこなす。一方、西鶴は、手前勝手でええ格好しぃで自慢たれ。傍迷惑な父親と思っていたおあいだったが、『好色一代男』の朗読を聞いて、父への想いが変わり始める。

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藤谷治:世界でいちばん美しい

雪踏文彦。ひとは、みな、彼のことを親しみを込めて、せった君と呼ぶ。語り手である作家・島崎哲も、親友である彼をそう呼んだ。いつもどこかぼんやりしていたせった君は、幼少期から音楽の英才教育を受けていた島崎が嫉妬してしまうほどの才能に溢れていた。中学、高校と違う学校に通ったふたりは、大人になり彼がピアノを弾いている鎌倉のバーで頻繁に会うようになる。音楽のことしか、ほとんど考えていないせった君だったが、やがて恋をして、彼がつくる音楽にも変化が起こる。だがそんなある日、事件は起きた。

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第30回(2013年)
小山田浩子:工場

大河が南北を隔てる巨大工場は、ひとつの街に匹敵する規模をもち、環境に順応した固有動物さえ生息する。ここで牛山佳子は書類廃棄に励み、佳子の兄は雑多な書類に赤字を施し、古笛青年は屋上緑化に相応しいコケを探す。しかし、精励するほどに謎はきざす。この仕事はなぜ必要なのか…。緻密に描き出される職場に、夢想のような日常が浮かぶ表題作ほか2作。新潮新人賞、織田作之助賞受賞。

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第29回(2012年)
いしいしんじ:ある一日

「予定日まで来たいうのは、お祝い事や」。にぎやかな錦市場のアーケードを、慎二と園子は、お祝いの夕食にと、はもを探して歩いた。五年前には、五ヶ月でお腹の赤ちゃんの心音が聞こえなくなったことがある。今回は、十ヶ月をかけて隆起する火山のようにふくらんでいった園子の腹。慎二と迎えたその瞬間、園子に大波が打ち寄せた―。新たな「いのち」の誕生。その奇蹟を描く物語。

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第28回(2011年)
津村記久子:ワーカーズ・ダイジェスト

大阪のデザイン事務所で働く傍ら、副業でライターの仕事をこなす奈加子。ある日、上司の代理の打ち合わせ先で、東京の建設会社に勤める重信と出会う。共に人間関係や仕事の理不尽に振り回され、肉体にも精神にも災難がふりかかる32歳。たった一度会ったきり、しかし偶然にも名字と生年月日が同じだったことから、二人はふとした瞬間に互いを思い出す。男女のささやかな繋がりを描くお仕事小説。

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第27回(2010年)
金原ひとみ:トリップ・トラップ

中学校にも行かず半監禁状態の同棲生活。高校は中退しヤクザに怯えながらもナンパ男を利用して楽しむ沼津への無銭旅行。結婚後、夫への依存と育児に苦しみながら愛情と諦念の間を揺れ動くパリ、ハワイ、イタリアへの旅。そしてふと生きることに立ち止まり、急に訪れる江ノ島への日帰り旅行。少女から女、そして母となりやはり女へ。転がる石のようなマユがたどる6つの旅の物語。

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第23~26回の対象作品は「関西に関わりのある小説・随筆・評論・評伝」

 

第26回(2009年)
中丸美繪:オーケストラ、それは我なり-朝比奈隆 四つの試練

九十三歳で死去するまで、現役の指揮者としてタクトを振りつづけた巨匠・朝比奈隆。自ら「長生きこそ、最高の芸術」と言い切り、存在そのものが日本のオーケストラ史であった生涯。その光と陰を描く決定版評伝。

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第25回(2008年)
玉岡かおる:お家さん

大正から昭和の初め、日本一の年商でその名を世界に知らしめた鈴木商店。神戸の小さな洋糖輸入商から始まり、樟脳や繊維などの日用品、そして国の命である米や鉄鋼にいたるまで、何もかもを扱う巨大商社へ急成長した鈴木──そのトップには、「お家さん」と呼ばれる一人の女が君臨した。日本近代の黎明期に、企業戦士として生きた男たちと、彼らを支えた伝説の女の感動大河小説。

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第24回(2007年)
西加奈子:通天閣

『さくら』で彗星のように華やかなデビューを飾った西加奈子の第4作にあたる長編小説。冬の大阪ミナミの町を舞台にして、若々しく勢いのある文体で、人情の機微がていねいに描かれていく。天性の物語作者ならではの語り口に、最初から最後までグイグイと引き込まれるように読み進み、クライマックスでは深い感動が訪れる。このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ささやかだけど暖かい灯をともす絶望と再生の物語。

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小玉武:「洋酒天国」とその時代

開高健、山口瞳、柳原良平…異彩を放った社員たちが創った寿屋(サントリー)PR誌『洋酒天国』。自らもその編集に携わった著者がユニークな雑誌の歴史や数々の興味深いエピソードを追いながら、高度経済成長に突入する直前の熱気に満ち溢れた時代を描く好著。

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第23回(2006年)
柴崎友香:その街の今は

ここが昔どんなんやったか、知りたいねん――。28歳の歌ちゃんは、勤めていた会社が倒産し、カフェでバイトをしている。初めて参加したのに最低最悪だった合コンの帰り道、年下の良太郎と出くわした。二人は時々会って、大阪の古い写真を一緒に見たりするようになり――。過ぎ去った時間やささやかな日常を包みこみ、姿を変えていく大阪の街。今を生きる若者の日々を描く、温かな物語。

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庄野至:足立さんの古い革鞄

「やちまた」の伝記作家・足立巻一とテレビドラマ作りで過ごした日々、モスクワで出会った若い日本人夫婦の憂愁、親しかった上司のカナダへの墓参の旅…。かけがえのない人と時の交情、詩情の5編を収録。

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