横溝正史ミステリ&ホラー大賞とは?第21回~現在までの受賞作品のすべて

文学賞

横溝正史ミステリ&ホラー大賞とは?第21回~現在までの受賞作品のすべて
目次

横溝正史ミステリ&ホラー大賞とは

公募 発表:4月

KADOKAWAの新人文学賞として、ともに四半世紀以上の歴史を持つ「横溝正史ミステリ大賞(第38回まで)」と「日本ホラー小説大賞(第25回まで)」。
この2つを統合し、ミステリとホラーの2大ジャンルを対象とした、新たな新人文学賞を創設しました。

(角川文庫より)

 

名称が変わったり統合されたりと、ちょっとややこしいのですが、1980年(昭和55年)、探偵小説作家の横溝正史にちなんでミステリ作家を発掘するために設けられ、第20回までは横溝正史賞(1981~2017年)、第21回から第38回までは横溝正史ミステリ大賞(2001~2018年)、第39回からは、日本ホラー小説大賞(1994~2018)との統合により、横溝正史ミステリ&ホラー大賞(2019年~)という名称になっています。

出典:横溝正史ミステリ&ホラー大賞、角川文庫

横溝正史ミステリ&ホラー大賞
主催:株式会社KADOKAWA
協賛:テレビ東京

横溝正史
生年月日:1902年5月24日
活動期間:1921年~1981年(79歳没)

 

日本ホラー小説大賞(1994~2018年)は以下をご覧ください。

横溝正史賞(1981~2000年)は以下をご覧ください。

 

 

横溝正史ミステリー&ホラー大賞

 

第39回(2019年)

大賞:なし

 

優秀賞:北海銀/血の配達屋さん

 

 

読者賞:滝川さり/お孵(かえ)り

 

 

横溝正史ミステリ大賞

 

第38回(2018年)

大賞:なし

 

優秀賞:犬塚理人/人間狩り

14歳の少年が少女を殺害、眼球を少女の親に送りつけた、20年前の女児殺害事件。その犯行映像が突如、闇オークションに出品された。当時の捜査関係者なら犯行映像を持ち出せたはず―人事第一課監察係の白石は捜査を開始する。カード会社で督促の仕事をする江梨子は、1本のクレーム電話をきっかけに、ある男の悪行をネットに晒した。動画は警察が動くほど話題となり、かつてない満足感を覚えた江梨子は、悪人を“炎上”させ懲らしめる“自警団”サイトにのめり込んでいく。“自警団”でも積極的に活動する少年・龍馬と、サイト管理人の弥生と親しくなった江梨子。3人は、次の獲物を決める。近頃、犯行映像流出騒動で話題の元少年Aだ。龍馬の活躍で元少年Aの素性を突き止めるも、事態は思わぬ方向へと転がっていき…。

 

第37回(2017年)

大賞:なし

 

優秀賞:染井為人/悪い夏

26歳の守は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進む――。

 

奨励賞:長谷川也/声も出せずに死んだんだ

ある日、レオナは“殺された”。彼女は、現実には存在しない架空のキャラクターだった。彼女の死を嘲笑った世間を戦慄させるため、千裕は計画を練り始める。犯行声明の動画をアップロードし、女子誘拐を決行した千裕は、なぜか彼女と“勝負”をすることに。レオナはいかにして殺されたのか。千裕の計画の真相、そして2人の勝負の行方は―。驚きと切なさに満ちたラストが胸を抉る、第37回横溝正史ミステリ大賞奨励賞受賞作。

 

第36回(2016年)

大賞:逸木裕/虹を待つ彼女

二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが―。

 

第35回(2015年)

大賞:なし

 

 

第34回(2014年)

大賞:藤崎翔/神様の裏の顔

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。

 

候補:白井智之/人間の顔は食べづらい

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて―。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!?

 

第33回(2013年)

大賞:伊兼源太郎/見えざる網

「あなたはSNSについてどう思いますか?」街頭インタビューで異論を呈した今光。お盆休みで混雑した駅のホームから、何者かに押されて落ちかけた。その後も次々に迫る危険、事件の意外な黒幕とは――!?

 

第32回(2012年)

大賞:菅原和也/さあ、地獄へ堕ちよう

SMバーでM嬢として働くミチは、偶然再会した幼なじみから《地獄へ堕ちよう》というWebサイトの存在を教えられる。そのサイトに登録し、指定された相手を殺害すると報酬が与えられるというのだが……。

 

大賞:河合莞爾/デッドマン

身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり…。

 

第31回(2011年)

大賞:長沢樹/消失グラデーション

とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。しかし、少女は忽然と姿を消した!? 監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失"事件! 審査員を驚愕させた横溝賞大賞受賞作登場!!

 

第30回(2010年)

大賞:伊与原新/お台場アイランドベイビー

日本を壊滅寸前にした震災から4年後、刑事崩れのヤクザ巽は不思議な少年・丈太と出会う。彼の出生の謎、消える子供達、財宝伝説–全ての答えが禁断の地お台場にあると知った二人は潜入を試みるが–!?

 

テレビ東京賞:佐倉淳一/ボクら星屑のダンス

借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。ヒカリは最先端科学センターから逃げ出してきた天才だという。半信半疑ながらも一緒に逃避行を始めた久平。一方、内閣官房から指令を受けた警察はヒカリの捜索を開始。だが、ヒカリはネットを駆使して逆にみずから誘拐を装い、100億円を要求した。果たしてヒカリたちは現金を奪取し、偽装誘拐を完遂できるのか?

 

優秀賞:蓮見恭子/女騎手

阪神競馬場でレース中に不自然な落馬事故が発生。騎手は、重傷を負った上に「ヤラズ」を疑われる。勝利した女性騎手・夏海は、幼馴染みのため事故を調べ始めるが、厩舎は経済的に困窮、馬主と調教師が対立していた。

 

第29回(2009年)

大賞:大門剛明/雪冤

※テレビ東京賞も受賞

15年前、京都。男子学生と十九歳の女性が殺され、一人の男が逮捕された。元弁護士の八木沼悦史は、死刑囚となった息子・慎一の冤罪を信じ、一人活動をしていた。だが、息子は面会を拒絶、弁護士に無罪を訴える手記を手渡す。一方、殺された女性の妹・菜摘に、真犯人を名乗る人物・メロスから電話が。メロスは悦史に自首の代償として五千万円を要求するが――。

 

優秀賞:白石かおる/僕と『彼女』の首なし死体

僕・白石かおるは商社勤めのサラリーマンだ。自宅で切り落とした女性の首を渋谷ハチ公前に置き、ある知らせを待っている。はたして僕の真意は?……鮮烈な哀しみに満ちた青春ミステリ!!

 

 

第28回(2008年)

大賞:なし

 

テレビ東京賞:望月武/テネシー・ワルツ

塾講師の川村の友人・馬渕が殺された。事件の背後には「テネシー・ワルツ」のレコードと8ミリフィルムが…。川村は事件を追ううちに終戦間際に発生した悲劇に辿りつく。60年に亘る愛憎劇を描いた社会派ミステリ。

 

第27回(2007年)

大賞:大村友貴美/首挽村の殺人

岩手県の雪深い村、鷲尻村。無医村のこの村に、東京から待望の医師がやってきた。だが彼の着任以降、村では謎の変死が立て続けに起こる。村人すら忘れかけていた忌まわしい過去が事件の真相を浮かび上がらせて……。

 

大賞:桂美人/ロスト・チャイルド

東京都監察医務院が突然、武装グループに襲撃された。人質となった女性助教授・神ヒカルは、遺伝子医療を巡る謀略戦に巻き込まれていく・・・。生命の根源を描いたエンタメ小説、ここに誕生!!

 

テレビ東京賞:松下麻理緒/誤算

遺産を狙う男女の、欲望渦巻くノンストップ狂騒曲!

前夫のために蓄えも職場も失った看護師川村奈緒は、資産家の老人鬼沢の世話をするため大邸宅に住み込むことに。遺産のことしか頭にない一族に憤りを覚える奈緒だったが、鬼沢との結婚話が持ちかけられ――

 

第26回(2006年)

大賞:桂木希/ユグドラジルの覇者

世界規模のネットコンゲーム。第26回横溝正史ミステリ大賞、大賞受賞作。
200X年、世界はかつてない勢いでネット経済へとなだれ込もうとしていた。米、欧州、アジア……各国の経済覇者がしのぎを削る。果して世界経済の支配権は誰の手に渡るのか!? 壮大なスケールで描く経済謀略小説。

 

テレビ東京賞:大石直紀/オブリビオン〜忘却

幼い頃、ジャングルジムから落ちて失ったはずの記憶。幸せな生活を送っていた中学生・梓は、ふとしたことから自分の出生に疑いを抱く。自分の父は、妻を殺した男・信彦なのか?一方、香港での潜伏生活に疲弊した信彦は、けしい帰るまいと思っていた祖国アルゼンチンへ向かう。二度と出会うはずのない父と娘。運命の絆は、二人を再会へと導くのか!?愛と官能、緊迫のサスペンスミステリー。

第25回(2005年)

大賞:伊岡 瞬/いつか、虹の向こうへ

※テレビ東京賞も受賞

尾木遼平、46歳、元刑事。職も家族も失った彼に残されたのは、3人の居候との奇妙な同居生活だけだ。家出中の少女と出会ったことがきっかけで、殺人事件に巻き込まれ……第25回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

 

第24回(2004年)

大賞:村崎友/風の歌、星の口笛

遙か未来。地質学者のジョー達は滅亡寸前の地球を再生するため、人工惑星〈プシュケ〉を目指していた。だが、到着してみると〈プシュケ〉は砂漠化し、すでに滅んでいた。惑星滅亡に至る驚愕の真相とは?

 

優秀賞:射逆裕二/みんな誰かを殺したい

※テレビ東京賞も受賞

峠で発生した殺人事件。被害者は、禿げた小太りの中年男性。目撃者は2人いて、事件は単純に解決するように思えたが-。緻密なプロットと交錯する犯罪。第24回横溝正史ミステリ大賞優秀賞、テレビ東京賞受賞作。

 

第23回(2003年)

大賞:なし

 

候補:村崎友/夕暮れ密室

遅刻厳禁!明日、晴れるといいね―文化祭前夜、そう言い残した少女は、翌朝、密室状態のシャワールームで死んでいた。少女は、栢山高校バレー部マネージャーにして男子生徒憧れの的、森下栞。遺書が発見され自殺として処理されそうになる中、疑念を持ったバレー部員やクラスメイトの、真実を追う推理が始まる。立ちはだかる二重密室と若者ならではの痛みと殺意。横溝正史ミステリ大賞選考委員が奮い立った、傑作青春ミステリ。

 

第22回(2002年)

大賞:初野晴/水の時計

医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、言葉を話すことのできる少女、葉月。生きることも死ぬこともできない彼女が望んだのは、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えることだった――。

 

テレビ東京賞:滝本陽一郎/逃げ口上

「逃げ口上」はテレビ東京でドラマ化されるも未刊?

城戸周一郎は9年前、容疑者殺害の罪で服役し、刑事職を追われた過去を持つ。今は駐車場の警備員をしながら、別居中の妻・瑞恵(丘みつ子)の心配をよそに覇気の無い生活を送っていた。
そんなある日、路線バスが爆破され運転手と乗客の計7人が犠牲となる事件が起きる。被害者の中には、城戸が刑事時代にコンビを組んでいた伊達良和も含まれていた…。

 

 

第21回(2001年)

大賞:川崎草志/長い腕

東京近郊のゲーム制作会社で起こった転落死亡事故と、四国の田舎町で発生した女子中学生による猟銃射殺事件。一見無関係に思えた二つの事件には、驚くべき共通点が隠されていた……。

 

優秀賞:鳥飼否宇/中空

何十年に一度、開花するという竹の花。その撮影のために鳶山と猫田は、大隅半島の南端に近い竹茂村を訪れた。そこは老荘思想を規範に暮らすひなびた七世帯の村だった。村人は二十年前に起きた連続殺人事件の、再来におびえながら過ごしていた。そして、怖れていた忌まわしい殺人事件が次々と起こる!! 閉鎖された村の異質な人間関係の中に潜む犯人とは!? 横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞の本格ミステリ。

 

文学賞

Posted by 綾糸