2009年放送の連続ドラマ「サムライ・ハイスクール」の詳細です。
三浦春馬 19歳。
サムライ・ハイスクール
2009年10~12月 日テレ
以下から動画配信サービスでも見られます。
時間 : 10 時間 8 分 発売日 : 2010/3/26 販売元 : バップ ディスク枚数 : 5 Amazonで探す 楽天で探す |
概要
脚本:井上由美子
プロデューサー:櫨山裕子・荻野哲弘・内山雅博
演出:佐藤東弥・猪股隆一・狩山俊輔
製作著作:日本テレビ
君に忠、親に孝、自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、
敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなすそんな古き善き“武士道精神”・・・の対極にある現代日本社会。
その縮図とも言えるイマドキの東京の私立高校を舞台に、何事にも“見て見ぬフリ”しかできない“草食系”男子高校生が、窮地に陥るとなんと“サムライ(侍)”に変身!学園や社会に巣食う様々な問題を解決する姿を描く、痛快学園エンターテインメントドラマ。
キャスト
<同級生>
杏:永沢あい(幼馴染)
城田優:中村剛
濱田岳:小清水和也
桜田通:池山智
小林涼子:南百合香
柳下大:和田大介
賀来賢人:岩永仁
<望月家>
岸谷五朗:望月信二(父)
キムラ緑子:望月圭子(母)
大後寿々花:望月優奈(妹)
<教師>
室井滋:亀井恭子(校長)
金田明夫:城所和夫(教頭)
市川実日子:三木サヤカ(担任)
ムロツヨシ:新田孝介
松田紗記:如月秀美
小林正寛:平野哲彦
<その他>
金子ノブアキ:本山弘(交番巡査)
ミムラ:綿貫ひみこ(司書)
加藤雅也:真田幸村(戦国武将)
ネタバレ
其の壱:学園秋の陣 イジメ万引き不届き千万
2009年10月17日放送
私立高校 ”千国学院” に通う望月小太郎(三浦春馬)は、ちょっとヘタレな“草食系男子”。高3の秋だというのに志望校すら決まっておらず、同級生で幼なじみの永沢あい(杏)に半ばあきれられているが、自分なりにいろいろと考えている。
”なんのために生きているんだろう”
”世界平和の為に俺に出来る事はないんだろうか”
ある日、授業中に居眠りし”大阪夏の陣”の夢を見ていた小太郎は、教師に罰として「大坂夏の陣」のレポート提出を課される。
お茶らけてばかりいる小太郎。変顔連発。
”千国学院” では、東大合格を目指す特別クラスの生徒数名と、全国から集めてきたゴルフやサッカーの有名選手が、学校の広告塔として授業料なども免除され特別に優遇されている。特にスポーツ系の生徒には女子生徒のファンクラブのようなものがあり、頻繁に寄付を集めている。小太郎も半ば強制的にお小遣いを巻き上げられている。
学校帰りに偶然訪ねた歴史図書館(東雲歴史文庫)で、謎めいた司書の綿貫ひみこ(ミムラ)に出会う。”大阪夏の陣”のレポート提出の為の資料を探していると告げるが、小太郎の生年月日と名前を聞いたひみこは、「あなたにピッタリの本がある」と一冊の古文書を差し出す。
それは今から400年前・大坂夏の陣で真田幸村の家臣として戦った、無名ながら、小太郎と同じ17歳の勇敢な武将について書かれた本だった。早速、本を開き読み始めると、その武将が自分と同姓同名であることに気づく。しかも内容は今日学校で居眠り中に見た夢とそっくり・・。
と、その時、稲妻が光り、本から文字が浮き出し、小太郎の心臓はバクバク・・。
その話を聞いた父・信二(岸谷五朗)は「実はうちの先祖は長野の出身で真田家に仕えたことがあるらしい。小太郎という名前も祖父が考えた。」と話し出す。「もしかしたら、自分は立派なサムライの子孫かもしれない?」突然の話に驚く小太郎だが、「サムライか~」とその気になり、髪を結んで定規を振ってみる。
と、そのとき小太郎の携帯に、あいからメールがくる。小太郎の同級生・中村剛(城田優)が同じ学校のイケイケ女子・香苗(中別府葵)ら(ゴルフ特待生:結城の寄付を集めていた女子生徒たち)に脅され、万引きを強要されそうだというのだ。急いで現場に向かった小太郎だが、うまく助ける勇気がない。が、突き飛ばされて、階段から転げ落ちたそのとき、小太郎の脳裏に先祖の姿が蘇った。
そして小太郎は一瞬にしてサムライに変身した!
あいが駆け寄り「大丈夫?小太郎!!」
(小太郎「大丈夫だよ」)
“サムライ”小太郎「気安く呼ぶでない!」
(小太郎「な、、、なに、なんなの今の」)
「我こそは、真田幸村が家臣・望月小太郎なり!」
“サムライ”小太郎は、小太郎が部屋から持って来てしまっていた定規を振り回し、武器を持つ香苗たちをあっさり撃退。あまりの激変ぶりに、打ちどころが悪かったのかと心配し「しっかりして!小太郎」と肩を揺すると「そなた、わしの子が欲しいか」と言い、あ然とするあいを抱き寄せ、キスを・・・
(小太郎「おい!やめろよ!何してんだよ!」)
と、その寸前で突然、ばったりと倒れてしまう。気が付いたら自宅。元に戻っていた。でも確かにさっき、戦国時代の望月小太郎になった。なんで?あの本のせい?
香苗たちは、バーで結城と飲んでいる(豪遊)。更に封筒に入った万札の束を貢いでいる・・・。
翌日には普通の小太郎。学校へ行くと、あいが「キスしようとしたのはなんのつもりよ!」と怒っているがかなり小太郎を意識している。小太郎は「自分じゃない、自分だけど自分じゃないんだ」とうまく説明できない。中村は「昨日はありがとう」と言うが、仕返しが怖いからもう手出ししないでと・・・言いなりになっておいた方が早く済むと言い、早速呼び出されて連れて行かれる。
ゴルフの結城に君のサポーターたちが中村に万引きをさせ、それを売ってお金にしてる、君から止めてくれと直談判に行くが、「止めたら俺がやらせてるみたいじゃん、だから止めないよ」と言い行ってしまう。
香苗たちに呼び出された中村は、昨日同様、高級時計店で万引きしろと迫られ店内へ・・・ビビりながらも”デイトナ”を試着したまま店を出てくる。そこへ心配でかけつけた小太郎。店員が慌てて出て来て「お金払わない気か」と言われた中村は、小太郎に命令されて仕方なくやったと言う・・・。2人は交番へ。
担任の三木が迎えに来て帰れるが、何もしていない小太郎が主犯扱い。中村は母子家庭で、母親が入院中だと知る。
学校へ戻ると校長(室井滋)が特別優遇の優秀な生徒たちに迷惑がかかると激怒し、2人に停学を言い渡す。小太郎は「すみませんでした」と素直に受け入れたが、最後に中村が本当の事を三木に話し、香苗や結城が呼び出されるが、言い逃れる。校長もゴルフ部の励みになっているならいい、と香苗たちにはなんのお咎めもなし。
「強い人はずっと勝ち続けて、弱い人は一生負け続ける。逆転はない」と諦めきっている中村。
小太郎は納得はいかないが、自分だってそんな風に思う事はある・・・。
家では出来のいい妹に小ばかにされる進路未定の小太郎。ふてくされて自室に戻ったのを心配して父が来て、望月小太郎について調べたが、あんな強い武将と同じ名前でお前すごいじゃん、お前も強くなれと言う。
香苗たちは、結局なんのお咎めも受けなかったくせに、「チクった」と言い、また呼び出される小太郎と中村。廃屋に連れて行かれ、ガラの悪そうな男たち数人に囲まれ、殴る蹴るの暴行を受ける。
窓から放り出された小太郎は、そのはずみでまた ”サムライ” に変身。落ちていたデッキブラシを手にして立ち上がり、
更に棒を一本、中村の方へ投げ言う。
「共に立ち向かうのじゃ!戦わずして勝つ事は絶対にない!負けるのが怖くて逃げ回ってるおぬしが一番馬鹿者じゃ!」
そう言われた中村は、彼らに向かうがあっという間にやられてしまう。
小太郎はデッキブラシ1本で彼らを一網打尽に。
「案ずるな 峰打ちじゃ」
(※峰打ち=片刃の刃のない背面側で相手を叩く事)
あらすじ
其の弐:対決!騎馬の乱
2009年10月24日放送
平凡な“草食系男子”だった望月小太郎(三浦春馬)の体に、なぜか戦国時代の先祖“サムライ小太郎”が乗り移ってしまった。強くワイルドなサムライ小太郎のおかげでピンチを切り抜けた小太郎だが、自分の意志とはまったく無関係に行動するサムライ小太郎に大弱り。さらに翌日も元に戻らず、言葉遣いも行動も武士のままで、しまいには家族に「ふざけてる」と怒られてしまう。しかし小太郎に助けられた剛(城田優)は、すっかり小太郎に心酔し家来になると宣言する。
そんななか、数学ワールドカップに出場する学校のスターで特Sクラスの黒田礼二(若葉竜也)に密着するため、テレビの取材クルーが千国学院にやってくる。彼らは来週行われる体育祭の騎馬戦での黒田の活躍をカメラに収めたいと希望するが、実は黒田は体育が苦手。そこで校長の亀井恭子(室井滋)はわざとほかの騎馬を負けさせ、黒田を勝たせることを決める。
一方何も知らないサムライ小太郎は「騎馬に乗って相手を倒す戦(いくさ)」と聞き、意気揚々と剛とともに騎馬戦への出場を決める。そんな小太郎の行動をどこか不審に思ったあい(杏)は、話をしようと呼び出すが、サムライ小太郎はまたしてもあいを抱き寄せようとして……思いきりひっぱたかれてしまう。その瞬間、小太郎の体から、サムライ小太郎が抜け出たのだった。
ようやく元の自分に戻った小太郎に、校長の命令を受けた三木サヤカ(市川実日子)が騎馬戦でわざと負けて欲しいと言い渡してくる。「社会に出て大人になればこういうことの繰り返し」と諭されしぶしぶ八百長を承知する小太郎だが…「こんなとき、サムライ小太郎だったらどうするだろう」と考えずにはいられなかった。
そして体育祭当日を迎えた小太郎は――。
其の参:弓矢で誘拐成敗
2009年10月31日放送
平凡な高校生・望月小太郎(三浦春馬)の体に、なぜか戦国時代の先祖“サムライ小太郎”が乗り移るようになって数日。現実の小太郎は相変わらず冴えない日々を送り、模試の結果も最悪で落ち込んでいた。そんなとき同級生で幼なじみのあい(杏)が行方不明だという連絡が入る。小太郎は剛(城田優)や担任のサヤカ(市川実日子)らと手分けしてあいを探す。
そしてなんとギターを手に路上ライブをしているあいを見つけ出す。成績優秀なあいは、実はミュージシャンになりたいという夢を持っていたのだ。小太郎らは決して上手ではないが心のこもったあいの歌を聴く。そんなあいの姿を一人の男が、動画で撮影していた。
翌日、あいのライブ風景が動画サイトにアップされる。サイトの掲示板には応援のコメントが寄せられ、なかにはスカウトの書き込みもあった。まんざらでもなさそうなあいを見ながら、小太郎は将来に夢を持てない自分をもてあましていた。
しかし翌日、同じ掲示板に「うぬぼれんな」「ブス」など誹謗や中傷が書き込まれ始める。小太郎が「悪口はやめよう」と書き込むと「死ね」と匿名のメールがかえってくる。小太郎がカッと頭にきたその瞬間、またもやサムライ小太郎に変身していた!サムライ小太郎は掲示板であいを中傷した相手を探し出そうと、学校に「名乗りでよ」と果たし状を吊るす。
そしてついに、あいの悪口を書いた人物が名乗りでる。その人物とは意外にも――!
其の四:必殺!空中変身
2009年11月7日放送
平凡な高校生・望月小太郎(三浦春馬)の体に、ある日突然、戦国時代の先祖“サムライ小太郎”が乗り移るようになってしまった。サムライ小太郎の活躍で数々のピンチを切り抜けてきた小太郎だが、幼なじみのあい(杏)が小太郎よりも男らしいサムライ小太郎を気に入っていることにもヤキモキ。いっぽう謎の図書館司書ひみこ(ミムラ)は小太郎に「このままでは、サムライ小太郎に体を乗っ取られてしまうかも」と不吉なことを言う。
そんな中、高校3年の小太郎たちにとって最後の進路希望調査が始まる。進路の定まらない小太郎はまたしても憂鬱に。そして、小太郎は不登校のクラスメート・小清水和也(濱田岳)がこのままでは卒業すら危ういことを知る。不登校の原因は、エリート集団の特Sクラスから小太郎たちの普通クラスに落ちたことらしい。校長の恭子(室井滋)は担任のサヤカ(市川実日子)に和也を自主退学させるよう勧めるが、サヤカは卒業までの単位が足りなくなるあと3日以内に和也が登校するよう説得すると言う。
小太郎はあいにいいところを見せたいという不純な動機もあり、サヤカと一緒に和也を説得する役割を買って出る。しかし文房具店を営む和也の家に着いたとたん、本人に「帰れ!」と水を浴びせられてしまう。翌日、小太郎は剛(城田優)やあいとともに再び和也の家を訪れ、和也の父が経営難から借金をし、悪徳金融業者につかまってしまったこと、そして和也の塾の学費も支払えなくなっていたことを知る。和也は絶望から不登校になり、自暴自棄になっていたのだ。
とりつく島もない和也を前にくじけそうになる小太郎たちだったが、三度目の正直で和也にもう一度会いに行く。ところが、学校の屋上に上がった和也は「ここで死んでやる」と言い出す。和也を止めようとした小太郎だが、勢い余って手すりを乗り越えてしまう。2人は真っ逆さまに転落し、あいの悲鳴が響き渡る――――!
其の伍:バカ殿に捧ぐ命
2009年11月14日放送
平凡な高校生・望月小太郎(三浦春馬)の体に、戦国時代の先祖“サムライ小太郎”が乗り移るようになって1ヶ月。小太郎の身にまたもや大事件がふりかかる!近所の河原にいるホームレスが襲われ、お金を奪われるという事件が起こり、何故か小太郎と剛(城田優)に容疑がかけられてしまったのだ。警察で事情聴取を受ける小太郎と剛は、必死に身の潔白を訴えるが、目撃証言による犯人の特徴が2人にぴったり一致している為、疑いは晴れないまま。証拠不十分でなんとか帰宅を許されたが、小太郎の母・圭子(キムラ緑子)は心配のあまり寝込み、妹・優奈(大後寿々花)は将来に絶望感を抱き、父・信二(岸谷五朗)は、家族を守る為会社をしばらく休むと言い出す始末。
一方、剛は入院中の母・たまみ(山下容莉枝)にこのことを言い出せず、一人で悩んでいた。
翌日、登校しなかった剛を心配した小太郎とあい(杏)、百合香(小林凉子)は剛の家へと向かう。しかし剛は「犯人にされてもいい」と言い捨てる。父親がいない上に母親が病気だから、お金に困ってやったのだろうと刑事に言われた剛は、深く傷つき、全てをあきらめてしまったのだ。そんな剛の姿を見た小太郎は、「俺が真犯人を見つけてやる」と飛び出して行く。被害者のホームレス・山本(モロ師岡)を探しあてた小太郎は、奪われた1万円は山本が娘からもらったお金で、娘の名前を書き入れお守りがわりに大切にしていたものだと聞く。
そして山本から真犯人を見つける鍵を得た小太郎は、サッカー部・岩永(賀来賢人)、大越(鈴之助)の元へと乗り込むのだが…岩永・大越とその仲間達にとり囲まれ、多勢に無勢の小太郎。しかも、ピンチになるといつも現れる“サムライ小太郎”が今日に限って現れない!!!
小太郎はこのピンチをどう乗り切るのか?!
其の六:父子対決 かかってこいや
2009年11月21日放送
望月小太郎(三浦春馬)に戦国時代の先祖“サムライ小太郎”が乗り移るようになって1ヶ月。小太郎の家族に最大のピンチが訪れていた。父・信二(岸谷五朗)が会社をリストラされてしまったのだ。母・圭子(キムラ緑子)と、大学進学を目指して努力してきた妹の優奈(大後寿々花)は大きなショックを受ける。
翌日、小太郎は勉強のできる優奈を大学に行かせるべく、自分は大学進学をあきらめ就職することを決心する。小太郎は学費の足しにしようと、剛(城田優)のバイト先で仕事を紹介してもらう。しかし小太郎はバイトの最中にゴミをポイ捨てするヤンキー高校生たちに遭遇。暴言を吐くヤンキー高校生たちを、サムライ小太郎が現れて成敗する。が、その様子を見ていた店長は、小太郎に即刻クビを言い渡す。
家に戻ったサムライ小太郎は父に「自分は悪くないのに会社をクビになるのはなにゆえか」と不満をぶちまける。そんな小太郎に父は、上司の仕事の失敗をなすりつけられて会社を辞めさせられたことを告白する。ますます納得できないサムライ小太郎は父に勝負を挑み、自分が勝ったら会社にすべてを話せと迫る。
真剣勝負で向き合う父と息子……。一部始終を見ていたあい(杏)は、小太郎の様子がおかしいと確信し、小太郎が多重人格ではないかと疑う。あいに本当のことを話そうとする小太郎だが、サムライが乗り移っていることを知られると、ひみこ(ミムラ)の言うように自分が死んでしまうかもしれないと思い返し誤魔化そうとする。
小太郎と父の真剣勝負の行方は?! 変身の秘密を小太郎は守り通すことができるのか?!
其の七:悪代官と一騎討
2009年11月28日放送
望月小太郎(三浦春馬)に“サムライ小太郎”が乗り移るようになって1ヶ月。剛(城田優)やあい(杏)は小太郎に別の人格が乗り移っていることにうすうす気づき始めていた。すべてを話してしまいたい衝動にかられる小太郎だが、ひみこ(ミムラ)に「しゃべったら、死ぬよ」と脅されてしまう。
そんなある日、小太郎の高校についての記事が週刊誌に載った。そこには校長の恭子(室井滋)が新校舎建設のために父兄から募った寄付金1億円を横領した疑いがあると書かれていた!学校には父兄からの問い合わせの電話が殺到する。「記事はでたらめ」と毅然とした態度を取る校長だが、普段から「優秀な生徒以外は負け犬」と叱咤されている小太郎たちは校長に同情できない。そんな小太郎を父・信二(岸谷五朗)は「どんな悪人でも、本人から聞いたこと以外は信じちゃいけない」と諭す。
翌日、小太郎はホームレス襲撃の一件で退学になった岩永(賀来賢人)に偶然出会う。国会議員の父を持つ岩永は「俺を退学にしたアホ学校、つぶれてしまえ」などとうそぶく。岩永が何かたくらんでいると感じた小太郎は、ひとりで岩永の自宅へと向かう。しかしそれは罠だった。小太郎は待ち受けていた岩永とその仲間たちに囲まれて監禁されてしまう。
なかなか戻って来ない小太郎を心配した剛とあいも岩永の家を訪れ、仲間たちに捕まってしまう。あいは小太郎に「サムライになって!」と助けを求めるが、なかなかサムライは現れない。
小太郎はピンチを脱出できるのか?そして寄付金横領疑惑の真相は――?
其の八:初対面!俺と侍
2009年12月5日放送
望月小太郎(三浦春馬)に戦国時代の先祖“サムライ小太郎”が乗り移るようになって2ヶ月。前回、小太郎のせいで退学にさせられたと恨みを持つ岩永仁(賀来賢人)に監禁されたものの、サムライ小太郎の活躍で再び岩永の企みを阻止する。
そんなある日、小太郎の家の玄関に日本刀が置かれていた。小太郎が抜いてみたところ、なんと真剣だった。父・信二(岸谷五朗)は警察に届けるように言うが、小太郎は刀をひみこ(ミムラ)のもとに持ち込む。ひみこは驚きながらこの刀はサムライ小太郎が仕えていた真田幸村の呪われた名刀「村正」であると見抜く。そして小太郎のもとに来たのには何か意味があると教える。
しかし、実は刀は岩永が置いたものだった。岩永は小太郎に刀を盗んだという疑いをかけようとしたのだ。それを知った岩永の父・浩三(石黒賢)はそんなふがいない息子に激怒しながらも千国学院に出向き、校長(室井滋)に小太郎が家宝の刀を盗んだと訴える。だが、校長も担任のサヤカ(市川実日子)も小太郎の無実を信じ、浩三が嘘をついているのではと疑う。
しかし、小太郎は刀を浩三に届けようとした矢先に刑事に取り囲まれ、銃刀法違反で逮捕されそうになる。と、そのとき小太郎にサムライ小太郎が乗り移り、刀を持って逃げ出してしまった。小太郎のために逮捕を妨害した剛(城田優)は、公務執行妨害で取調べを受けることに。
果たしてサムライ小太郎は何をするつもりなのか?! サムライ小太郎が現れた理由は明らかになるのか?!
其の九(最終回) :激白 さらば侍
2009年12月12日放送
望月小太郎(三浦春馬)に“サムライ小太郎”が乗り移るようになって3ヶ月。小太郎を恨む岩永仁(賀来賢人)の企みで名刀・村正を盗んだ容疑をかけられた小太郎は、サムライ小太郎に乗り移られ刀を持ったまま逃走してしまう。そして小太郎の体からサムライ小太郎の魂が抜け出し、二人の小太郎が対峙した。サムライ小太郎は小太郎を嵌めようとした岩永と父の岩永浩三(石黒賢)の偽りを暴くため、そして、子孫である小太郎と話をするために刀を持って逃げたのだった。
小太郎はサムライ小太郎になぜ自分のところに現れたのかと聞く。その理由が、過去の事情から誇りを取り戻したいからだと語ったサムライ小太郎は、「義を通せば、誇りは取り戻せる」と、学校の教室に立てこもる。駆けつけた小太郎の父・信二(岸谷五朗)の説得にも耳を傾けず、岩永浩三を学校に連れてくるように頼むサムライ小太郎。信二は浩三を呼びに行くが、浩三は同行を拒否する。
そんななか、あい(杏)は避難ばしごを使って小太郎のもとに乗り込み、サムライ小太郎を小太郎から引き離すために抱きつく。しかし小太郎は元に戻らない!覚悟を決めたあいはある方法で、ようやく小太郎を元に戻す。小太郎のことで警察で取調べを受けている剛(城田優)のことを話し、事態を穏便に済ませようとあいは提案するが、小太郎はサムライの思いを汲み、浩三と話をつけると言う。そして、小太郎はあいを連れて、サムライのふりをして教室を飛び出し、警察に追われながら浩三のもとに走る。
傷つくことを恐れ、逃げてばかりだった17年間で、小太郎は初めて自ら無謀な行動をしていた。しかし、途中でひみこ(ミムラ)のもとに立ち寄った小太郎は、「あんたの義の通し方ってなんなの?」と問われ逡巡する。
そんな小太郎が出した答え……自分にとっての義の通し方は、一体何だったのか!?
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