第14回:2023年度 |
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前川ほまれ/藍色時刻の君たちは
いつか、義務も後悔も手放して。
あなたはあなたの人生を生きるのよ。
私たちはこの港町で家族を介護し、震災で多くを失い、そしてあの人に救われた。
ヤングケアラ―たちの青春と成長を通し、人間の救済と再生を描く渾身の傑作!
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【候補作品】
白井智之/名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―
高殿円/忘らるる物語
中脇初枝/伝言
吉川トリコ/あわのまにまに |
第13回:2022年度 |
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小川哲/地図と拳
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
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【候補作品】
浅倉秋成/俺ではない炎上
砂原浩太朗/黛家の兄弟
蝉谷めぐ実/おんなの女房
早見和真/八月の母 |
第12回:2021年度 |
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米澤穂信/黒牢城
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。
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【候補作品】
浅倉秋成/六人の嘘つきな大学生
一穂ミチ/スモールワールズ
千早茜/ひきなみ
万城目学/ヒトコブラクダ層ぜっと |
第11回:2020年度 |
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今村翔吾/じんかん
仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした」青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか?
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【候補作品】
河﨑秋子/土に贖う
河野裕/昨日星を探した言い訳
凪良ゆう/わたしの美しい庭
柚月裕子/暴虎の牙 |
第10回:2019年度 |
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月村了衛/欺す衆生
被害者数三万人、被害総額二千億円―。戦後最大級の詐欺集団「豊田商事」の亡霊は欲を喰らい、悪意を増殖させながら、令和の世を彷徨い続ける。欲望の深淵を暴く、規格外の犯罪巨編。人間の業と欲を徹底的に描破した、渾身の長編小説。
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【候補作品】
今村翔吾/童の神
小野不由美/営繕かるかや怪異譚 その弐
川越宗一/熱源
葉真中顕/Blue |
第9回:2018年度 |
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真藤順丈/宝島
英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり―同じ夢に向かった。超弩級の才能が放つ、青春と革命の一大叙事詩!!
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【候補作品】
垣根涼介/信長の原理
須賀しのぶ/夏空白花
恒川光太郎/滅びの園
湊かなえ/ブロードキャスト |
第8回:2017年度 |
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池上永一/ヒストリア
第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族すべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉。一時の成功を収めるも米軍のお尋ね者となり、ボリビアへと逃亡するが、そこも楽園ではなかった。移民たちに与えられた土地は未開拓で、伝染病で息絶える者もいた。沖縄からも忘れ去られてしまう中、数々の試練を乗り越え、自分を取り戻そうとする煉。一方、マブイであるもう一人の煉はチェ・ゲバラに出会い恋に落ちてしまう…。果たして煉の魂の行方は?著者が20年の構想を経て描破した最高傑作!
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【候補作品】
木下昌輝/敵の名は、宮本武蔵
澤田瞳子/腐れ梅
森見登美彦/夜行
柚月裕子/盤上の向日葵 |
第7回:2017年度 |
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塩田武士/罪の声
京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それは日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め―。圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。
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第6回:2017年度 |
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佐藤正午/鳩の撃退法
かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は、「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして小さな街でその日暮らしを続けていた。そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。小説名人・佐藤正午の名作中の名作。
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第5回:2017年度 |
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荻原浩/二千七百の夏と冬
ダム建設工事の作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。
二体はしっかりと手を重ね、互いに顔を向け合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく――。
時代のうねりに翻弄された悠久の愛の物語。
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第4回:2017年度 |
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伊東潤/巨鯨の海
江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏布の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢れる筆致で描く、全六編の一大クロニクル!
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第3回:2017年度 |
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冲方丁/光圀伝
「なぜあの男を自らの手で殺めることになったのか」老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎でその経緯と己の生涯を綴り始める。父・頼房の過酷な“試練”と対峙し、優れた兄・頼重を差し置いて世継ぎに選ばれたことに悩む幼少期。血気盛んな“傾奇者”として暴れる中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて文事の魅力に取り憑かれた光圀は、学を競う朋友を得て、詩の天下を目指す―。誰も見たことのない“水戸黄門”伝、開幕。
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窪美澄/晴天の迷いクジラ
デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた―。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。
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第2回:2017年度 |
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高野和明/ジェノサイド
イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。そして合衆国大統領が発動させた機密作戦の行方は―人類の未来を賭けた戦いを、緻密なリアリティと圧倒的なスケールで描き切り、その衝撃的なストーリーで出版界を震撼させた超弩級エンタテインメント
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第1回:2017年度 |
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貴志祐介/悪の教典
とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか?
社会から隔絶され、性善説に基づくシステムである学校に、サイコパスが紛れこんだとき――。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作長編。
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