このミステリーがすごい!大賞・第11回(2012年)~現在までの受賞作品のすべて

文学賞

このミステリーがすごい!大賞・第11回(2012年)~現在までの受賞作品のすべて
目次

『このミステリーがすごい!』大賞とは

公募 発表:10月

主催:宝島社
対象:エンターテインメントを第一義の目的とした広義のミステリー

通称 「このミス大賞」

2002年に宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したノベルス・コンテストである。略称は『このミス』大賞。『このライトノベルがすごい!』大賞、日本ラブストーリー大賞、『このマンガがすごい!』大賞に並ぶ宝島社4大大賞の1つ。

受賞作と隠し玉は全て宝島社から出版される。出版時期は大賞作品は翌年の1月、優秀賞は2月から5月頃、隠し玉は5月以降である。隠し玉以外でも最終候補作が出版されることがあり、宝島社以外からの出版もある。
(ウィキペディアより)

出典:ウィキペディア宝島社

 

大賞、優秀賞以外に、落選の中から「隠し玉」として2~3作品、更に15周年には「超隠し玉」も3作品が発表され、順次出版されています。1度の選考から2~9作品が刊行。ドラマ化、映画化されるものも多数。

 

第1~10回は以下をご覧ください。

 

大賞受賞作家の書き下ろし集は以下もご覧ください。

 

 

第18回:2019年/応募数:502篇

大賞:歌田年/模型の家、紙の城

歌田年(うただ・とし)

プラモデルで男の浮気がわかり
家のジオラマで大量殺人が明らかになる
主人公は関係ない紙の鑑定士なのに探偵役?

 

優秀賞:朝永理人/君が幽霊になった時間

朝永理人(ともなが・りと)

学園祭のお化け屋敷で少女が絞殺された
同級生コンビがロジカルに犯人を暴く青春ミステリー

 

大賞U-NEXT・カンテレ賞:貴戸湊太/ユリコは一人だけになった

貴戸湊太(きど・そうた)

高校に残る都市伝説をめぐって
人々の悪意が重なり合う学園ミステリー

 

第17回:2018年/応募数449篇

大賞:倉井眉介/怪物の木こり

サイコパス弁護士 vs. 頭を割って脳を盗む「脳泥棒」、最凶の殺し合い!
すべては26年前、15人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していた……。
選考委員各氏も絶賛した、サイコ・スリラー。

 

優秀賞:井上ねこ/盤上に死を描く

71歳の老婆が自宅で殺された。片手に握っていたのは将棋の「歩」、ポケットに入っていたのは「銀」の駒。その後、名古屋市の老人が次々に殺害されるが、なぜか全ての現場には将棋の駒が残されていた。被害者の共通点も見いだせず行き詰まるなか、捜査一課の女性刑事・水科と佐田はある可能性に気がついて―。事件が描く驚愕の構図とは?被害者たちの意外な繋がりとは?衝撃のデビュー作!

 

U-NEXT・カンテレ賞:登美丘丈/その男、女衒

著者:登美丘丈

2019年内に刊行。

 

第16回:2017年/応募数464篇

大賞:蒼井碧/オーパーツ 死を招く至宝

貧乏大学生・鳳水月の前に現れた、自分に瓜二つの男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、オーパーツ―当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品―の、世界を股にかける鑑定士だと自称した。水晶髑髏に囲まれた考古学者の遺体に、密室から消えた黄金シャトルなど、謎だらけの遺産をめぐる難攻不落の大胆なトリックに、変人鑑定士・古城と鳳の“分身コンビ”の運命は?

 

優秀賞:田村和大/筋読み

「自白採取」から改題

女性モデル殺害の疑いで山下という男が出頭。殺害現場で採取されたDNA型が山下のものと一致したため起訴間違いなしと目されたが、警視庁捜査一課の刑事・飯綱だけは異を唱え、捜査を外されてしまう。同じ頃、少年が車に轢かれ、直後に連れ去られる事件が発生。担当をあてがわれた飯綱は少年の居場所を特定し無事保護したが、少年から山下と全く同じDNA型が検出されたとの報せが入り―。

 

優秀賞:くろきすがや/感染領域

「カグラ」から改題

九州でトマトが枯死する病気が流行し、帝都大学の植物病理学者・安藤仁は農林水産省に請われ現地調査を開始した。安藤は、発見した謎のウイルスの分析を天才バイオハッカー「モモちゃん」の協力で進めるが、そんな折、トマト製品の製造販売会社の研究所に勤める旧友が変死。彼は熟さず腐りもしない新種のトマト“kagla(カグラ)”を研究していたが…。弩級のバイオサスペンス、登場!

 

隠し玉:宮ヶ瀬水/三度目の少女

大学生の関口藍は、前世・前前世の記憶を所持して生まれてきたという少女・伊藤杏寿と出会い、生まれ変わりを防ぐ手助けをしてほしいと頼まれる。情報を得るため、前前世の少女・木綿子の生家を訪ねた藍たちは、そこで謎のポルターガイスト現象に遭遇する。その翌朝には当主の毒殺死体が発見され、現場には木綿子の署名が残されていた。三十二年前、彼女は何者かに殺害されたらしく…。

 

隠し玉:福田悠/本所憑きもの長屋 お守様

江戸・本所にある徳兵衛長屋の奥には祠があり、「お守様」という人形が祀られている―。町で殺人事件が連続し、岡っ引の甚八は、被害者が強い恨みを買っていたこと、そして「お守様にお願いすれば恨みを晴らしてくれる」という噂が出回っていることを知る。甚八は、子どもの頃に起きたある事件を思い出しながら、出戻りの姉・おしのと幼馴染の柳治郎とともに、事件の真相に迫る!

 

第15回:2016年/応募数449篇

大賞:岩木一麻/がん消滅の罠 完全寛解の謎

呼吸器内科の夏目医師は生命保険会社勤務の友人からある指摘を受ける。夏目が余命半年の宣告をした肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金を受け取った後も生存、病巣も消え去っているという。同様の保険金支払いが続けて起きており、今回で四例目。不審に感じた夏目は同僚の羽島と調査を始める。連続する奇妙ながん消失の謎。がん治療の世界で何が起こっているのだろうか―。

 

優秀賞:三好昌子/京の縁結び 縁見屋の娘

「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」―江戸時代、京で口入業を営む「縁見屋」の一人娘のお輪は、母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなったという「悪縁」を知り、自らの行く末を案じる。謎めく修行者・帰燕は、秘術を用いて悪縁を祓えるというが…。縁見屋の歴史と四代にわたる呪縛、そして帰燕の正体。息を呑む真実がすべてを繋ぎ、やがて京全土を巻き込んでいく。

 

優秀賞:柏木伸介/県警外事課 クルス機関

“歩く一人諜報組織”=“クルス機関”の異名をとる神奈川県警外事課の来栖惟臣は、日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てているという情報を得る。一方そのころ、北の関係者と目される者たちが口封じに次々と暗殺されていた。暗殺者の名は、呉宗秀。日本社会に溶け込み、冷酷に殺戮を重ねる宗秀であったが、彼のもとに謎の女子高生が現れてから、歯車が狂い始める―。

 

隠し玉:志駕晃/スマホを落としただけなのに

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

 

隠し玉:桐山徹也/愚者のスプーンは曲がる

ある日突然、銃を所持した超能力者(らしい)二人組に拉致された町田瞬。彼らは組織の命令で、危険な能力を持つ(らしい)瞬を殺しに来たのだという。その能力とは、超能力の「無効化」。つまり、瞬の前では超能力者による超常現象は発生しない(らしい)―。なんとか命拾いした瞬は、代わりに超能力者による組織『超現象調査機構』で働くことになり、やがて奇怪な事件に巻き込まれていく…。

 

隠し玉:綾見洋介/小さいそれがいるところ 根室本線・狩勝の事件録

大学生の白木は、病死した母の友人・ハルに会うため、北海道の東羽帯駅を訪れる。しかしそこは人の住む集落さえ消えた、1日の利用者が0人の秘境駅。ハルは30年前に起きた殺人事件を機に行方不明になっており、唯一彼を知る老婆までもが白木の前から失踪してしまう。東羽帯に隠されていると噂の裏金を探す鉄道マニアたちにも巻き込まれ、旅情豊かな、ひと夏の冒険サスペンス劇が始まる!

 

超隠し玉:村上暢/ホテル・カリフォルニアの殺人

アメリカのモハーベ砂漠に聳え立つホテル・カリフォルニア。外界から閉ざされたその空間に迷い込んだトミーこと富井仁は、奇妙な殺人事件に巻き込まれる。連夜のパーティで歌を披露する歌姫の一人が、密室で死体となって発見されたのだ。音楽に関する知識で事件解決に乗り出すトミーだったが、やがて不可思議な状況下で新たな惨劇が…。果たして、繰り返される殺人事件の真相とは?

 

超隠し玉:田中静人/陽気な死体は、 ぼくの知らない空を見ていた

小学5年生の夏、死者と会話できる大地の前に一人の霊が現れた。彼の名は悟。大地の大好きな幼馴染・空の兄で、悟は父とともに、彼女によって殺された。悟は殺された理由を探るべく、この世に留まったという。それ以降、大地の周囲でさまざまな事件が起こり…。そして、親友との関係に苦しむ妹の姿を目の当たりにした悟は、大地が決して知ることのない、空の哀切な秘密に触れていく。

 

超隠し玉:春畑行成/僕が殺された未来

ミスキャンパスの小田美沙希が誘拐された。一方、彼女に思いを寄せていた高木の前に、六十年後の未来からやってきた少女・ハナが現れた。高木と小田美沙希は誘拐犯に殺され、事件は迷宮入りするという。半信半疑ながら、自分たちが殺されるのを防ぐため、高木は調査を開始するが…。未来の捜査資料を駆使して、高木は自らの死亡予定時刻までに犯人を捕らえることができるのか!?

 

 

第14回:2015年/応募数414篇

大賞:一色さゆり/神の値段

マスコミはおろか関係者すら姿を知らない現代芸術家、川田無名。ある日、唯一無名の正体を知り、世界中で評価される彼の作品を発表してきた画廊経営者の唯子が何者かに殺されてしまう。犯人もわからず、無名の居所も知らない唯子のアシスタントの佐和子は、六億円を超えるとされる無名の傑作を守れるのか―。美術市場の光と影を描く、『このミス』大賞受賞のアート・サスペンスの新機軸。

 

大賞:城山真一/ブラック・ヴィーナス 投資の女神

依頼人のもっとも大切なものを報酬に、大金をもたらす株取引の天才「黒女神」。助手を務めるのはメガバンクに失望した元銀行員。やがて二人は壮絶な経済バトルに巻き込まれていく。2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。株取引の天才が人の心理を読み解く、新たな経済サスペンス。

 

優秀賞:大津光央/たまらなくグッドバイ

二十八年前、八百長疑惑をかけられてみずから命を絶った伝説の下手投げ投手K・M。四半世紀後、行方不明になっていた千五百奪三振の記念ボールが発見されたのをきっかけに、彼を再評価する動きが起こる。作家の芹澤真一郎は、K・Mの伝記を書くべく関係者たちのもとを取材して回るが、彼にまつわるエピソードにはいくつもの謎があった。誤審に抗議した相手チームの監督はなぜ急に引き下がったのか。発見された記念ボールは本物なのか。そして、八百長疑惑の真相は?

 

隠し玉:才羽楽/カササギの計略

僕が講義とバイトを終えてアパートに帰ると、部屋の前に見知らぬ女がしゃがみこんでいた。彼女は華子と名乗り、かつて交わした約束のために会いに来たという。なし崩しに同棲生活を送ることになった僕は、次第に華子へ惹かれていくが、彼女は難病に侵されていて、あとわずかな命しかなかった…。ともに過ごす時間を大切にする二人。しかし、彼女にはまだ隠された秘密があった―。

 

隠し玉:枝松蛍/何様ですか?

中学時代に養父から性的暴行を受けた女子高生・平林美和は、義父に殴り殺された弟“ユウちゃん”を内面化し、その囁きに従って“ファイナルプラン”と名づけられた大量殺人計画を遂行しようとする。一方、倉持穂乃果は意識が高く社交的で、自らの日常や読んだ本の感想をブログに書き続けていた。そんな倉持を嘲笑しながら着々と計画を進める平林であったが、その先には思いがけない事態が―。

 

第13回:2014年/応募数427篇

大賞:降田天/女王はかえらない

小学三年生のぼくのクラスでは、マキが女王として君臨し、スクール・カーストの頂点に立っていた。しかし、東京からやってきた美しい転校生・エリカの出現で、教室内のパワーバランスは崩れ、クラスメイトたちを巻き込んだ激しい権力闘争が始まった。そして夏祭りの日、ぼくたちにとって忘れられないような事件が起こる―。伏線が張りめぐらされた、少女たちの残酷で切ない学園ミステリー。

 

優秀賞:辻堂ゆめ/いなくなった私へ

人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃はある朝、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。昨夜からの記憶がなく、素顔をさらしているのに誰からも上条梨乃と認識されない状況に戸惑う。さらに街頭ビジョンには、上条梨乃が自殺したというニュースが流れており…。梨乃は自分を上条梨乃と認識できる青年・優斗らの力を借り、自らの死について調べだす。

 

優秀賞:神家正成/深山の桜

日本から約一万二千キロ、アフリカ大陸。国際連合南スーダン派遣団の第五次派遣施設隊内では盗難が相次いでいた。定年間近の自衛官・亀尾准陸尉と部下の杉村陸士長が調査に乗り出すが、さらに不可解な事件が連続して発生する。果たして相次ぐ事件は何を意味するのか。日本から特別派遣されてきたオネエの警務官・植木一等陸尉も調査に加わり、事件の謎に挑む。

 

隠し玉:山本巧次/大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

江戸の両国橋近くに住むおゆうは、老舗の薬種問屋から殺された息子の汚名をそそいでほしいと依頼を受け、同心の伝三郎とともに調査に乗り出す…が彼女の正体はアラサー元OL・関口優佳。家の扉をくぐって江戸と現代で二重生活を送っていたのだ―。優佳は現代科学を駆使し謎を解いていくが、いかにして江戸の人間に真実を伝えるのか…。ふたつの時代を行き来しながら事件の真相に迫る!

 

隠し玉:加藤鉄児/殺し屋たちの町長選

失踪した姉探しの途中で、知らず知らずミツルがエントリーしたのは、殺人斡旋サイトだった!強迫神経症の自称・斉藤は、その症状により仕事を干された殺し屋。再起をはかるべくサイトから選んだのは、愛知県仁宝町の町長立候補者。報酬額は格安の100万円。だが他にエントリー者がいることを知り、斉藤は焦る。元役人コンビ、殺し屋組合の経理担当者など、殺し屋たちのバトルが始まる!

 

第12回:2013年/応募数457篇

大賞:梶永正史/警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。三十二歳、独身、彼氏なし。贈収賄や詐欺などの知能犯罪を追う彩香は、数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため“電卓女”と呼ばれている。そんな彩香に刑事部長から特命が下った。渋谷で発生した銀行立てこもり事件の指揮をとれというのだ。犯人が現場の指揮と交渉役を彩香に任命するよう名指ししたという。彩香は困惑しながら臨場するが…。

 

大賞:八木圭一/一千兆円の身代金

元副総理の孫が誘拐された。日本政府に突きつけられた犯人からの要求は、財政赤字とほぼ同額の1085兆円の支払いか、巨額の財政赤字を招いた責任を公式に謝罪し、具体的再建案を示すかの二択だった―。警視庁は捜査一課特殊犯係を直ちに全国に派遣し、国家の威信をかけた大捜査網を展開させる。やがて捜査陣は、あるブログを見つけるが…。

 

隠し玉:越谷友華/二万パーセントのアリバイ

埼玉県草加市で男児の変死体が見つかった。現場付近で採取された精液のDNA鑑定の結果、16年前に同様の手口で男児を殺した坂本一寛だと判定された。しかし坂本は現在、仙台の刑務所で服役中だ。捜査一課の荒巻は捜査を進めるうち、坂本が児童養護施設で育ったことを知る。いっぽう、16年前の被害者遺族の松原は独自で犯人探しをするが―。鉄壁のアリバイに挑む不可能犯罪ミステリー。

 

隠し玉:影山匙/泥棒だって謎を解く

中高生時代に親友だった四人の男。桜庭(サク)と清水(おりん)は長じて刑事に、久間と兵衛(ヒョエ)は泥棒となった。ところが、故郷の鷺ノ下市でこの二組が再会した翌日、事件が起きた。サクの恋人が遺体で見つかったのだ。物盗りの犯行―、しかも窃盗常習犯によるものとされたが…。やがて事件は思わぬ展開を見せる!

 

第11回:2012年/応募数473篇

大賞:安生正/生存者ゼロ

北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地で職員全員が無残な死体となって発見された。陸上自衛官三等陸佐の廻田と感染症学者の富樫らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。しかし、ある法則を見出したときには、すでに北海道本島で同じ惨劇が起きていた―。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで未知の恐怖との闘いを描く

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優秀賞:新藤卓広/秘密結社にご注意を

ストーカー容疑から会社をクビになり、引きこもりの生活を続けていた青野恵介は、ひょんなことから“秘密結社”に就職することになる。息子を誘拐された会社員は、犯人からの指示でのこぎりを購入している。ピッキングが趣味の男は挑戦状を受け取り…。まったく無関係にみえたそれぞれの事件がやがてつながり始めて―。

 

優秀賞:深津十一/「童石」をめぐる奇妙な物語

自分が死んだら遺体の口に石を入れ、火葬後にそれを回収し、ある人物に届けて欲しい―。祖母の遺言を引き受けた高校生の木島耕平は、届け先で風変わりな老人・林に出会う。石コレクターである林は、耕平が作った「死人石」に喜ぶが、祖母のことは記憶にないという。林に興味を抱いた耕平と生物教師のナオミは、とある石の捜索を依頼した。同じ頃、三重県の山中で人体の一部が埋め込まれた“童石”が発掘され―。祖母の遺言の意味、林が石を集める理由など、奇妙な石をめぐる、時空を超えた物語の結末とは。

 

隠し玉:柊サナカ/婚活島戦記

孤島に集まったのは厳格な審査を経た選りすぐりの美女たち。巨万の富を築いたIT業界の寵児、桐生高雄の花嫁を決める選抜大会が開かれるのだ。勝者には、莫大な富と世界的名声を誇る桐生の花嫁の座が保証される。四日間のサバイバルを勝ち抜くのは果たして誰か。元アングラ格闘家の二毛作甘柿をはじめ、個性豊かな女性たちが繰り広げる壮絶な婚活バトル。戦いの幕が、切って落とされる!

 

隠し玉:あいま祐樹/残留思念捜査(サイコメトリー) 消えた名門女子高生

茗桜義塾大学の講師・渋谷一樹は、付属の女子高でも教鞭を執っている。その生徒、二ノ宮莉音が正体不明の人物から悪質な嫌がらせを受けていた。莉音の部屋に猫の頭部が置かれたうえ、謎の脅迫状が届けられたのだ。莉音の特殊能力を狙った犯行だと推測する渋谷は、莉音の安全のために奔走する。しかし騒動は莉音の大親友・葉月の失踪という最悪の形で事件化してしまう。犯人の狙いとは―。二人が再び難事件に立ち向かう!

 

文学賞

Posted by 綾糸