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大藪春彦賞・第1回(1999年)~現在までの受賞&候補作品のすべて

文学賞
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大藪春彦賞とは

発表:1月

主催:大藪春彦賞選考委員会
後援:徳間書店

大藪春彦賞選考委員会が主催し、徳間書店が後援する大藪春彦を記念した文学賞。
毎年10月1日~翌9月末日までに発表された、優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家および作品に贈られる。ハードボイルド小説・冒険小説に分類される小説が対象。賞金は500万円。

略称は大藪賞。

※本賞が第20回を迎えるのを記念し、大藪春彦新人賞が創設される。

大藪春彦新人賞は以下をご覧ください。

大藪春彦新人賞・第1回(2018年)~現在までの受賞作品
大藪春彦新人賞とは 公募 発表:10月 主催:大藪春彦賞選考委員会 後援:徳間書店 対象:冒険小説、ハードボイルド、サスペンス、ミステリーを根底とする短編小説 本賞が第20回を迎えるのを記念し、大藪春彦新人賞が創設された。第1回は2018年...

 

出典:ウィキペディア徳間書店

大藪春彦(ウィキペディア)
生年月日:1935年2月22日
活動期間:1958年~1996年(61歳没)

 

受賞作品のすべて

著者/受賞作
第25回

2023年

赤神諒/はぐれ鴉

寛文六年、豊後国・竹田藩で城代一族二十四人殺しという凄惨な事件が起きた。
一人逃げ延びた城代の次男・次郎丸は復讐のため、江戸で剣の腕を磨き、名を変え、叔父で下手人である現城代・玉田巧佐衛門がいる竹田の地を十四年ぶりに踏んだ。長い時を経て再会した巧佐衛門は、兇行を目の当たりにした当時の印象と違い、みすぼらしい容姿で、高位にありながら地位や名誉に関心がない変わり者と周囲から噂されていた。
そして次郎丸は竹田小町と評判の巧佐衛門の娘・英里と出会い、予期せず惹かれていく。恋か復讐か、千々に乱れる心を抱きながらも、煮え滾る復讐心を支えに必ずや叔父を討つと心に誓うのだが……。

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安壇美緒/ラブカは静かに弓を持つ

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……

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第24回

2022年

武内涼/阿修羅草紙

忍者ファン、必読! 1/100秒の刹那を体感できるハイパーアクション時代巨編。大乱前夜の京。比叡山からの密命を受けた少女・すがるが、腐敗した権力者たちの邪心を叩き斬る! 疫病と飢饉に困窮する民をよそに「花の御所」で繰り広げられる権力争い。そこへ山名宗全、細川勝元ら守護大名たちの対立が絡み……野望の陰で命を散らす忍者たちの悲哀を描く、一気読み必至の歴史エンターテインメント。

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辻堂ゆめ/トリカゴ

殺人未遂事件の容疑者は、無戸籍だった。
刑事の里穂子は捜査を進めるうちに、かつて日本中を震撼させた〝鳥籠事件″との共通点に気づく。
胸を衝く真実に心震える、辻堂ゆめの到達点。
『十の輪をくぐる』の著者、最高の力作!

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第23回

2001年

坂上泉/インビジブル

実在した「大阪市警視庁」を舞台に新鋭が放つ
戦後史×警察サスペンス

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第22回

2020年

赤松利市/犬

嬲り、嬲られ、愛に死ね!女、男、老、金…。尽きぬ悩みを足掻く力とは。鬼才が放つ狂乱の疾走劇。

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第21回

2019年

河崎秋子/肉弾

豪放でワンマンな父親のもとで育った貴美也は大学を休学中のニート。親に反発しながらも庇護下から抜け出せずにいる。そんな彼を父親は、北海道での狩猟に連れ出した。地元ガイドの話を無視し、大物の雄鹿を仕留めるために、父子はカルデラ地帯の奥深く分け入っていく。そこに突然熊が襲ってきた。なすすべなく腹を裂かれて死ぬ父親。ひとり取り残された貴美也。後ろから気持ちの悪い唸り声が追ってきた。情けなく涙と涎を垂らし、悪態をつきながら、貴美也は逃げる。ただ、死なないために。
自分の傲岸なまでに強靭なエゴに支配される人間。人間に従属する歴史を繰り返した犬。人間の営みにより生活をおびやかされた熊。残酷だが美しい、それぞれの生――そして青年は覚醒する。

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葉真中顕/凍てつく太陽

昭和二十年―終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わることになるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されてゆく。陰謀渦巻く北の大地で、八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うできるのか―。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!

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第20回

2018年

呉勝浩/白い衝動

小中高一貫校でスクールカウンセラーとして働く奥貫千早のもとに現れた高校1年の生徒・野津秋成は、ごく普通の悩みを打ち明けるように、こう語りだす。「ぼくは、人を殺してみたい。できるなら、殺すべき人間を殺したい」千早の住む町に、連続一家監禁事件を起こした入壱要が暮らしていることがわかる。入壱は、複数の女子高生を強姦のうえ執拗に暴行。それでも死には至らなかったことで、懲役15年の刑となり刑期を終えていた。殺人衝動を抱える少年、犯罪加害者、職場の仲間、地域住民、家族…そして、夫婦。はたして人間は、どこまで「他人」を受け入れられるのか。「孤人」に向き合うことはできるのか。社会が抱える悪を問う、祈りに溢れた渾身の書き下ろし長編。

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佐藤究/Ank: a mirroring ape

2026年、多数の死者を出した京都暴動(キョート・ライオット)。ウィルス、病原菌、化学物質、テロ攻撃の可能性もない。人類が初めてまみえる災厄はなぜ起こったのか。発端はたった一頭の類人猿、東アフリカからきた「アンク(鏡)」という名のチンパンジーだった。一人の霊長類研究者が壮大すぎる謎に立ち向かう。乱歩賞『QJKJQ』で衝撃の”デビュー”を果たした著者による、世界レベルの超絶エンターテインメント!

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第19回

2017年

長浦京/リボルバー・リリー

小曽根百合。かつて「最も排除べき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を戦場へと還らせる―。関東大震災後の東京を生き抜く先に、安息の地は待っているのか。VS.帝国陸軍1000人、たった二人の六日間戦争。小説現代長編新人賞から4年待望の受賞第一作!ノンストップ・アクション巨編!!

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第18回

2016年

須賀しのぶ/革命前夜

バブル期の日本を離れ、東ドイツに音楽留学したピアニストの眞山。個性溢れる才能たちの中、自分の音を求めてあがく眞山は、ある時、教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は美貌のオルガン奏者。彼女は国家保安省の監視対象だった…。冷戦下のドイツを舞台に青年音楽家の成長を描く歴史エンターテイメント。

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第17回

2015年

青山文平/鬼はもとより

どの藩の経済も傾いてきた宝暦八年、奥脇抄一郎は江戸で表向きは万年青売りの浪人、実は藩札の万指南である。戦のないこの時代、最大の敵は貧しさ。飢饉になると人が死ぬ。各藩の問題解決に手を貸し、経験を積み重ねるうちに、藩札で藩経済そのものを立て直す仕法を摸索し始めた。その矢先、ある最貧小藩から依頼が舞い込む。剣が役に立たない時代、武家はどういきるべきか!?

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月村了衛/コルトM1851残月

残月の郎次―昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部。組織の跡目と目された彼の運命は、ある殺しを機に暗転した。裏切られ、組織を追われた郎次は、屈辱の底で江戸の暗黒街に絶望的な戦いを挑む。その切り札は誰も存在すら知らぬ最新式のコルト六連発!硝煙たちこめる大藪春彦賞受賞作。

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第16回

2014年

梓崎優/リバーサイド・チルドレン

カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。「迷惑はな、かけるものなんだよ」過酷な環境下でも、そこには仲間がいて、笑いがあり、信頼があった。しかし、あまりにもささやかな安息は、ある朝突然破られる―。彼らを襲う、動機不明の連続殺人。少年が苦難の果てに辿り着いた、胸を抉る真相とは?激賞を浴びた『叫びと祈り』から三年、俊英がカンボジアを舞台に贈る鎮魂と再生の書。

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西村健/ヤマの疾風

昭和四十四年、高度経済成長の只中。華やかな世相を横目に筑豊の主要産業である炭鉱は衰退の一途。しかし荒くれ者たちの意気は盛んだった。全域に威を振るうのは海衆商会。その賭場で現金強奪事件が起きる。主犯はチンピラの菱谷松次だ。面目を潰された若頭・中場杜夫は怒りに震える。二人の激しい衝突はやがて筑豊ヤクザ抗争の根底を揺さぶることに―。

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第15回

2013年

柚月裕子/検事の本懐

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。険悪ムードが漂う捜査本部は、16件目の現場から走り去った人物に似た男を強引に別件逮捕する。取調を担当することになった新人検事の佐方貞人は「まだ事件は解決していない」と唯一被害者が出た13件目の放火の手口に不審を抱く(「樹を見る」)。権力と策略が交錯する司法を舞台に、追い込まれた人間たちの本性を描いた慟哭のミステリー、全5話。

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第14回

2012年

沼田まほかる/ユリゴコロ

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか―。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!

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第13回

2011年

平山夢明/ダイナー

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。
そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、
カナコは生き延びることができるのか? 次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。

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第12回

2010年

樋口明雄/約束の地

環境省技官の七倉航は、野生鳥獣保全管理センターの八ヶ岳支所に赴任してきた。昔気質の猟師や急進的な動物愛護団体との軋轢、娘・羽純への苛め…。七倉の悩みは尽きない。さらに、老夫婦が野生動物に襲われ死傷。地元猟師が巨大獣に食い殺される事件が。“稲妻”と呼ばれる巨グマの仕業なのか?だが、そこには、稲妻さえもが懼れる怪物の痕跡があった…。大藪春彦賞、日本冒険小説協会大賞W受賞。

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道尾秀介/龍神の雨

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。―そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?

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第11回

2009年

東山彰良/路傍

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。定職にも就いてない。同い年の喜彦とつるんでは行きつけのバーで酒を呑み、泥酔したサラリーマンから財布を奪ったりしてはソープランドへ直行する日々。輝いて見えるものなど何もなかった。人生はタクシーに乗っているようなもので、全然進まなくても金だけはかかってしまう。そんな俺たちに今日も金の臭いがするトラブルが転がり込む。

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第10回

2008年

近藤史恵/サクリファイス

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!

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福澤徹三/すじぼり

大切な人のために、ぼくは背中に龍を彫る――。

ひょんなことからやくざ事務所に出入りすることになった亮。時代に取り残され、生きる道を失っていく昔ながらの組の運命を、人生からドロップアウトしかけた青年の目を通して描く、瑞々しい青春極道小説。

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第9回

2007年

北重人/蒼火

わしは、そのとき、蒼い炎を初めて見た。人を殺した者は蒼火を背負うというぞ―。江戸で相次ぐ商人殺し。彼らは皆、死の直前に間もなく大きな商いが出来そうだと周囲に話していた。まるで何かに憑かれたように凄まじい一太刀で人を殺め続ける男の正体を周乃介が追う。江戸の闇が艶かしく迫る大藪春彦賞受賞作。

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柴田哲孝/TENGU

凄絶なミステリー、類(たぐ)い希(まれ)な恋愛小説

26年前の捜査資料と、中央通信の道平(みちひら)記者は対面した。凄惨(せいさん)きわまりない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の物証である体毛。当時はまだなかったDNA鑑定を行なうと意外な事実が……。1974年秋、群馬県の寒村を襲った連続殺人事件は、いったい何者の仕業(しわざ)だったのか? 70年代の世界情勢が絡む壮大なスケールで、圧倒的評価を得て大藪春彦賞に輝いた傑作。

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第8回

2006年

ヒキタクニオ/遠くて浅い海

殺すだけでなく、その人物の生きて来た痕跡までも消してしまう「消し屋」。仕事を一つ終え、オカマの蘭子とともに沖縄へ向かった消し屋のもとに、若き天才を自殺させてほしいという依頼が舞いこんだ。どうやって天才を追い詰めるのか。沖縄の地に忌まわしくも哀しい記憶が蘇る。

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第7回

2005年

雫井脩介/犯人に告ぐ

闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

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第6回

2004年

垣根涼介/ワイルド・ソウル

その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説。

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笹本稜平/太平洋の薔薇

柚木静一郎船長の指揮する不定期貨物船パシフィックローズが、マラッカ・シンガポール海峡でハイジャックされた。犯人グループのリーダー・アララトの目的は、積荷や身代金ではなかった。柚木の一人娘で国際海事局海賊情報センターに出向中の夏海、ヘリ搭載型巡視船「かいもん」の船長・矢吹晃らが行方不明のパシフィックローズを捜索している頃、ロシアでは究極の生物兵器“ナターシャB”が長い眠りから目覚めていた。パシフィックローズは露、米、地中海周辺各国の思惑が複雑に交錯する世界規模のテロ事件に巻き込まれようとしていた。

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第5回

2003年

打海文三/ハルビン・カフェ

福井県西端の新興港湾都市・海市。大陸の動乱を逃れて大量の難民が押し寄せ、海市は中・韓・露のマフィアが覇を競う無法地帯と化した。相次ぐ現場警官の殉職に業を煮やした市警の一部が地下組織を作り、警官殺しに報復するテロ組織が誕生した。警官の警官による警官のための自警団。彼らは「P」と呼ばれた―。第5回大薮春彦賞を受賞した、著者渾身の最高傑作。

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第4回

2002年

奥田英朗/邪魔

この小さな幸せは、誰にも壊させない。
及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

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第3回

2001年

五條瑛/スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙

偽造紙幣“スーパーK”の運び屋と目される北朝鮮工作員が日本に入国した。来日前、ソウルで激しい銃撃戦を起こした工作員・チョンは、現場にメモを残していた。米国国防総省直轄の情報機関に所属する葉山隆に与えられた任務は、その文書の解読と、日本での潜伏先を探ることだった。上司・エディからの命令にしぶしぶ調査を進めていた葉山は、やがてある日本人女性とその息子の存在に行きあたる。同時期、北朝鮮では対外情報調査部に勤める夫を持つ女性・李光朱と、その娘・春花が、平壌から北へ向かっていた。二人は白頭山を望む国境の町・茂山にたどり着いた。

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第2回

2000年

福井晴敏/亡国のイージス

在日米軍基地で発生した未曾有の惨事。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》は、真相をめぐる国家間の策謀に巻き込まれ暴走を始める。交わるはずのない男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を失った《楯(イージス)》が、日本にもたらす恐怖とは。日本推理作家協会賞、大藪春彦賞、日本冒険小説協会賞の三賞を受賞し福井晴敏の名を世に知らしめたベストセラー大作。

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第1回

1999年

馳星周/漂流街

反対する祖父を殴り倒して日本に出稼ぎに来た、日系ブラジル人マーリオ。しかし希望は裏切られた。低賃金で過酷な労働を強いる工場から抜け出し、今は風俗嬢の送迎運転手をやっている。ある日マーリオは、中国マフィアと関西やくざの取引の隙に、大金と覚醒剤を掠め取ることに成功。怒りと絶望を道連れに、たった一人の闘い―逃避行がはじまった!第1回大藪春彦賞受賞作品。

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