日本SF新人賞・全11回 2000~2010年の受賞作品のすべて

日本SF新人賞とは
主催:日本SF作家クラブ
日本の新人SF作家の登竜門となることを期して創設され、日本SF作家クラブが主催していた長編SF小説の新人賞。1999年から2009年まで全11回実施された。
日本SF大賞は以下をご覧ください。
第11回(2010年)
新人賞:伊野隆之/樹環惑星‐ダイビング・オパリア‐
新人賞:山口優/シンギュラリティ・コンクェスト
2030年代、宇宙と地球の夜空は濃青から紫へと変貌を遂げた。その事象は「全天紫外可視光放射現象(AUVR)」と呼ばれ、各国の科学者たちによって研究されるが解明がなされず、人々は不安と狂騒にかられていく。そして約十年、地球への驚異が明確になったAUVRに対し、各国は「国際時空保全機構」という組織を作り、地球の軌道上にある基地「エデン」で、人工知能を開発し、解明させようと準備していたが……。 |
第10回(2009年)
新人賞:天野邊/プシスファイラ
第10回日本SF新人賞受賞作。難解なネットワーク用語が頻発するが、読み進めるうちに理解できるようになる、稀有な作品! |
新人賞:杉山俊彦/競馬の終わり
22世紀。ロシアの占領下にある近未来の日本では競走馬のサイボーグ化が決定。ロシア高官イリッチは、生身の馬体で行われる最後のダービーを勝つために零細牧場主・笹田の最高傑作“ポグロム”を購入。立ちはだかるのは最大手牧場が禁断の交配により生み出した“エピメテウス”。勝つのは「悪魔的な強さ」か、「病的な速さ」か。第10回日本SF新人賞受賞、時代が埋もれることを許さなかった問題作。 |
第9回(2008年)
新人賞:中里友香/黒十字サナトリウム
新人賞:黒葉雅人/宇宙細胞
第8回(2007年)
新人賞:樺山三英/ジャン=ジャックの自意識の場合
一九六八年、日本人青年医師に、ルソーの魂が降臨した。彼は『エミール』の理想を実現すべく、理想の子供を育てることを決意し、孤児院を創設する。集められた子供たちは、“世界の救い主”を作り出すための、実験体であった…。天使が舞い、混沌が支配し、血と精液にまみれた溟い幻想が憩う、濃密な作品世界。 |
佳作:木立嶺/戦域軍ケージュン部隊
未刊
第7回(2006年)
新人賞:タタツシンイチ/マーダー・アイアン 絶対鋼鉄
第6回(2005年)
新人賞:照下土竜/ゴーディーサンディー
警視庁機動隊爆発物対策班の心経初。彼は、監視装置によって統合的な治安維持が進んだ日本で発生した新型犯罪係に従事したいたが。 |
第5回(2004年)
新人賞:八杉将司/夢見る猫は、宇宙に眠る
突然の火星緑化をもたらしたのは一人の女性の無意識だった……。地球・火星をめぐる近未来恋愛SF作品。日本SF新人賞受賞作。 |
佳作:北國浩二/ルドルフ・カイヨワの憂鬱
佳作:片理誠/終末の海 Mysterious Ark
第4回(2003年)
新人賞:三島浩司/ルナ Orphan’s trouble
第3回(2002年)
新人賞:井上剛/マーブル騒動記
突然、知能を獲得した牛たち。「牛権」を主張し、人間たちに「我々を食べるな!」と迫り…。第3回日本SF新人賞受賞作。アニマル・パニックSF。 |
佳作:坂本康宏/歩兵型戦闘車両ダブルオー
会社をリストラされた雨月らは、環境庁所管の合体ロボットのパイロットに、何故かスカウトされた。自衛隊の戦車も攻撃ヘリも通用しないナメクジ怪物と戦う羽目になり…。 |
第2回(2001年)
新人賞:吉川良太郎/ペロー・ザ・キャット全仕事
ぼくは人にして、猫。暗黒街に棲み、自由を愛する!近未来フランスを舞台にした、新感覚SFノワール。第2回日本SF新人賞受賞作。 |
新人賞:谷口裕貴/ドッグファイト
地球統治軍に占拠された、植民惑星ピジョン。精神感応波で操作されるロボットに対抗できるのは、この星で独自に発展を遂げたテレパス、「犬飼い」だけであった…。日本SF新人賞受賞作。 |
第1回(2000年)
新人賞:三雲岳斗/M.G.H. 楽園の鏡像
佳作:青木和/イミューン ぼくたちの敵
佳作:杉本蓮/KI.DO.U
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