コピペで!「Chart.js」を使って円・ドーナツグラフを表示する

2020-05-13Otherプラグイン不要

コピペで!「Chart.js」を使って円・ドーナツグラフを表示する

軽量で簡単に実装できる「Chart.js」を使った円グラフと、ドーナツチャートの表示方法についてです。

円グラフサンプル
円グラフ

 

ドーナツチャートサンプル
ドーナツチャート

 

 

「Chart.js」では、棒グラフ円グラフ折れ線グラフレイダーチャートなど多彩なグラフを好きな色に設定して表示する事が出来ます。
それらを組み合わせた混合チャートも可能です。

様々なグラフのサンプルは公式サイトで見る事が出来ます。

Chart.js(公式サイト)
Chart.js ドキュメント

 

チャートの設定方法

  • type:描画するグラフの種類
  • data:ラベルとデータセット
  • options:オプション設定

グラフの種類は「type」で指定します。

それぞれの詳細な使い方記事は、以下の表内リンクから。

表示サンプル type グラフの種類
レイダーチャート表示サンプル radar レーダーチャート
折れ線グラフサンプル line 折れ線グラフ
棒グラフサンプル bar 棒グラフ
円グラフサンプル pie 円グラフ
ポーラーチャートサンプル polarArea ポーラーチャート
ドーナツチャートサンプル doughnut ドーナツ
散布図サンプル scatter 散布図
バブルチャートサンプル bubble バブルチャート

棒+折れ線の複合チャート の 詳細はこちら

 

グラフの表示サンプル実際のホバーアクションなどは以下をご覧ください。

 

 

 

円グラフ・ドーナツチャート

今回は、円グラフ type: 'pie’ と ドーナツチャート type: 'doughnut’ の実装方法です。

この2つのグラフはタイプ(グラフの種類)設定以外、共通のコードで実装出来ます。

 

コピペで使って頂けるようにコードを紹介します。

 

手順

  • Chart.jsを読み込むコードを記述(1行のみ<head>または<body>内に)
  • JavaScriptを記述(データやデザイン設定)
  • HTMLを記述(1行のみのグラフ表示用タグ)

これだけです!

では順番に・・

Chart.jsを読み込む

サイト内の色々なページでグラフ表示する

サイトの<head>~</head>内

特定のページのみでしか利用しない場合

そのページの<body>内でもOK

 

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/Chart.js/2.7.2/Chart.bundle.js"></script>

 

JavaScriptを記述

注意点

記載しているコードの<script>タグ(閉じる</script>も)は、不要な場合もあります。たとえば、WordPressでJavaScriptを記述するエリアがあり、そこに記述する場合は不要。(Cocoonの記事内「カスタムJavaScript」などでも不要)

 

表示したいページに記述します。

円グラフ

円グラフサンプル

 

コードを表示
<script>
  var ctx = document.getElementById("myPieChart");
  var myPieChart = new Chart(ctx, {
    type: 'pie',
    data: {
      labels: ["賛成", "反対", "わからない", "未回答"], //データ項目のラベル
      datasets: [{
          backgroundColor: [
              "#c97586",
              "#bbbcde",
              "#93b881",
              "#e6b422"
          ],
          data: [45, 32, 18, 5] //グラフのデータ
      }]
    },
    options: {
      title: {
        display: true,
        //グラフタイトル
        text: '新法案賛否'
      }
    }
  });
</script>

 

 

ドーナツチャート

ドーナツチャートサンプル
ドーナツチャート

 

コードを表示
<script>
  var ctx = document.getElementById("myDoughnutChart");
  var myDoughnutChart= new Chart(ctx, {
    type: 'doughnut',
    data: {
      labels: ["賛成", "反対", "わからない", "未回答"], //データ項目のラベル
      datasets: [{
          backgroundColor: [
              "#c97586",
              "#bbbcde",
              "#93b881",
              "#e6b422"
          ],
          data: [45, 32, 18, 5] //グラフのデータ
      }]
    },
    options: {
      title: {
        display: true,
        //グラフタイトル
        text: '新法案賛否'
      }
    }
  });
</script>

 

 

簡単解説

chart.js Pie(円グラフ)doughnut(ドーナツ)解説 ※外部リンク

 

1行目で記述している「myPieChart」、「myDoughnutChart」は、任意の名称です。

同一ページ内に複数のグラフを表示する際には、この名称をそれぞれに設定します。

例:円グラフを2つ表示

myPieChart1

myPieChart2

 

データ項目ラベル

labels: [“賛成", “反対", “わからない", “未回答"], //データ項目のラベル

円グラフサンプル

 

項目数はいくつでもOKです。増やした場合は、データ内容も同数にする事をお忘れなく!

 

グラフデータ

実際の数値を設定します。

data: [45, 32, 18, 5] //グラフのデータ

 

オプション

グラフ上に表示するテキスト(グラフタイトル)を設定しています。

options: {
title: {
display: true,
//グラフタイトル
text: '新法案賛否’
}
}

 

HTMLを記述

表示したい場所に記述します。

円グラフ

<canvas id="myPieChart">
</canvas>

ドーナツチャート

<canvas id="myDoughnutChart">
</canvas>

注意点
表示する為のHTMLはこれだけですが、上記コードのように、

閉じるタグ(</canvas>)の前に改行を入れます。

 

WordPressの場合、タグのみの行はビジュアルエディタとテキストエディタを行き来するだけで消えてしまうのを防ぐ為です。

何かしらの文字を入れれば消えませんが、今回は文字の必要がない為、一番楽な「改行」で対応しています。

 

以上で完了です。

 

グラフが表示されない時

記述したJavaScriptとHTMLを見直して下さい。

以下の部分が同じになっている事を確認する

JavaScript

1~2行目
var ctx = document.getElementById(“myPieChart“);
var myPieChart= new Chart(ctx, {

 

HTML

<canvas id="myPieChart“>

2つ以上のグラフを表示している場合や、他の部分で同じ名称を使っていないかを確認する

上記の解説にも書きましたが、複数のグラフを同一ページ内で表示する場合は、名称を変える必要がありますのでご注意下さい。

例:円グラフを2つ表示

myPieChart1

myPieChart2

JavaScript、HTMLのそれぞれに対応して名称が間違えていないか確認。

 

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