第161回-直木賞・芥川賞・新井賞の受賞作品と候補作品(令和元年2019年上半期)

2019-06-17

概要

対象期間:平成31年・令和1年/2019年上半期
発表:2019年7月17日
直木三十五賞・芥川龍之介賞
授与者:公益財団法人日本文学振興会

 

直木賞

受賞:大島真寿美/渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた比類なき名作。虚実の渦を作り出したもう一人の近松がいた。 (文藝春秋刊)

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

 

 

候補作品

朝倉かすみ/平場の月

朝霞、新座、志木―。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる―。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。 (光文社刊)

平場の月

 

窪美澄/トリニティ

「男、仕事、結婚、子ども」のうち、たった三つしか選べないとしたら――。どんなに強欲と謗られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? かつてなく深くまで抉り出す、現代日本の半世紀を生き抜いた女たちの欲望と祈りの行方。平成掉尾を飾る傑作! (新潮社刊)

トリニティ

澤田瞳子/落花

野太い喊声、弓箭の高鳴り、馬の嘶き…血の色の花咲く戦場に、なぜかくも心震わせる至誠の音が生まれるのか!己の音楽を究めんと、幻の師を追い京から東国へ下った寛朝。そこで彼は、荒ぶる地の化身のようなもののふに出会う。―「坂東のならず者」を誰より理解したのは、後の大僧正その人だった。謀叛人・平将門と、仁和寺の梵唄僧・寛朝。男たちの魂の咆哮が響き合う歴史雄篇。俊英が描く武士の世の胎動! (中央公論新社刊)

落花

原田マハ/美しき愚かものたちのタブロー

すべては一枚の絵画(タブロー)から始まった。あのモネが、ルノワールが、ゴッホが!国立西洋美術館の誕生に隠された奇跡の物語。 (文藝春秋刊)

美しき愚かものたちのタブロー

柚木麻子/マジカルグランマ

女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう4年ほど口を利いていない。ところが、75歳を目前に再デビューを果たし、「日本のおばあちゃんの顔」となる。しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。さらに夫には2000万の借金があり、家を売ろうにも解体には1000万の費用がかかると判明、様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが―。「理想のおばあちゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント! (朝日新聞出版刊)

マジカルグランマ

 

芥川賞

受賞:今村夏子/むらさきのスカートの女

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために〈わたし〉の職場で彼女が働きだすよう誘導する。『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。 (『小説トリッパー』平成31年/2019年春季号)

むらさきのスカートの女

小説 TRIPPER (トリッパー) 2019年 春号

 

候補作品

高山羽根子/カム・ギャザー・ラウンド・ピープル

おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言いたいことを看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと……。大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。
イズミにつれられてやってきたデモの群衆の中、ニシダはステージの上から私を見つけ、私は逃げ出した。敷き詰められた過去の記憶とともに、私は渋谷の街を思い切り走る、ニシダにつかまらないように。 (『すばる』令和1年/2019年5月号)

カム・ギャザー・ラウンド・ピープル

すばる 2019年5月号

古市憲寿/百の夜は跳ねて

この小説は、決定的に新しい。「令和」時代の文学の扉を開く、渾身の長編小説。「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。僕は今日も、高層ビルの窓をかっぱいでいる。頭の中に響く声を聞きながら。そんな時、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。現代の境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描ききった、比類なき現代小説。 (『新潮』令和1年/2019年6月号)

百の夜は跳ねて

新潮 2019年6月号

古川真人/ラッコの家

見えないからこそ、見えてくるものがある。夢とリアルが絶え間なく交錯する認知症の老女。自らの空想に怯えていたことを笑い飛ばす。 (『文學界』平成31年/2019年1月号)

ラッコの家

文學界 2019年1月号

 

李琴峰/五つ数えれば三日月が

日本で働く台湾人の私。
台湾人と結婚し、台湾に移り住んだ友人の実桜。平成最後の夏、二人は5年ぶりに東京で再会する。
話す言葉、住む国――選び取ってきたその先に、今だから伝えたい思いがある。 (『文學界』令和1年/2019年6月号)

五つ数えれば三日月が

文學界 2019年6月号

 

新井賞:第10回(2019年度・上)

発表:2019年7月17日

レティシア・コロンバニ:三つ編み

著者:レティシア・コロンバニ
出版社:早川書房

三つ編み
3つの大陸、3人の女性、3通りの人生。唯一重なるのは、自分の意志を貫く勇気。インド。不可触民のスミタは、娘を学校に通わせ、悲惨な生活から抜け出せるよう力を尽くしたが、その願いは断ち切られる。イタリア。家族経営の毛髪加工会社で働くジュリアは父の事故を機に、倒産寸前の会社をまかされる。お金持ちとの望まぬ結婚が解決策だと母は言うが…。カナダ。シングルマザーの弁護士サラは女性初のトップの座を目前にして、癌の告知を受ける。それを知った同僚たちの態度は様変わりし…。3人が運命と闘うことを選んだとき、美しい髪をたどってつながるはずのない物語が交差する。文学賞8冠達成!全国図書館協会賞、グローブ・ドゥ・クリスタル賞(文学部門)、「ルレイ」旅する読者賞、女性経済人の文学賞、ユリシーズ賞(デビュー小説部門)、フランス・ゾンタクラブ賞、全国医療施設内図書館連盟賞、ドミティス文学賞。

 

 

過去の受賞作

過去の直木賞

過去の芥川賞

 

過去の新井賞

 

高校生直木賞はこちら

 

売れ筋ランキング(Amazon)

直木賞受賞作家
芥川賞受賞作家

 

  • WordPressランキング
  • にほんブログ村 IT技術ブログ Webサイト構築へ

文学賞

Posted by 綾糸